デザインは成田亨氏が担当。ひし形に窪んだ眼などは、同氏が後に手掛ける『突撃! ヒューマン!!』に登場するヒーローにも通じる造形です。
『ウルトラマン』に二度登場し、『ウルトラマンメビウス』の映画版にてリニューアルされた姿での再登板まで、随分と間が空いていましたが、以降は『大怪獣バトル』『ウルトラマンX』以降のニュージェネにも登場するなど、復活の兆しがあります。段々コミカルなキャラクター付けがされるようになっていますね。一方、お笑い要素フルスロットルの『ウルトラゾーン』では、「THE LOVE」という非常にアダルチーな感じのするドラマの主役となりました。良い意味で、扱いの広い宇宙人です。
ちなみに、「ザラブ」は「brother」のアナグラム、というより逆読みらしいですよ。
今回紹介のソフビは、かなり古いです。今から20年くらい前、2001年に発売されていたもの。
そもそもこのブログで紹介しているソフビ自体が一規格前のもの(ギンガ以降のものより一回りほど大きい)なんですが、これはその中でも特に古いタイプです。
でも造形的には何ら問題なし。
そもそもウルトラマンの怪獣や宇宙人のデザインをソフビに再現するには、あまりにリアルな掘り込み等は逆にノイズになるのかも。
横から見た図。
何をどう見ればインスピレーションが触発されるのか、本当に分からない不思議な造形。
こいつが『ウルトラマン』の中では、バルタン星人に次いで地球侵略に来た宇宙人というのが、意外なところです。
後ろから見た図。
ツタンカーメンみたいな頭だな。
横向きのむにむに(言い方が思いつかない)の不揃いさが良い感じに気持ち悪いですね。
顔。一回見たら、中々忘れられないインパクト。
この顔で、最初は友好宇宙人としてやって来たってんだから面白いよね。
じっくり眺めれば、目のつぶらなおちょぼ口の、愛嬌あるやつに見えて来るかも知れない。
さすがに古いソフビなので、角の部分などは塗装が剥げてきています。
けれど、これはこれで味があるかな。よく見ると、頬っぺたの窪みのところは青く塗り分けられていますね。こういう細かい所の気付きが楽しいです。
こいつがウルトラマンに化けるってんだから、すごいよね。
ウルトラマン「なにしてくれとんじゃい」
ザラブ「あたっ」
ムビモンのシン・ウルトラマンと並べると、ちょうど同じくらいの大きさ。
頭がでっかい分、ザラブの方がボリューム有るように見えますね。
『ウルトラマン』の敵役は、宇宙人も面白いのが多い。
可動自体は腕と腰回り程度。そんなに動きが付くソフビではありません。
掌の向きも、ちょっと独特なので良いポージングは難しい。ただ、ネタにはなります。
ザラブ「少年、そのラーメンをよこしなさい」
ブースカ「誰!?!?」
おちょぼ口でラーメンをすするザラブも見てみたいですけどね。