医師あたまにならないで | 海上寮ブログ「今日ものんびり」

海上寮ブログ「今日ものんびり」

千葉県旭市の、海の近くの精神科病院です。海上寮のことを紹介しつつ、気持ちが沈みがちな時でも何となく読むことができる、そんなブログを目指しています。海上寮(http://rosario.jp/kaijoryo/)もよろしくね。

 こんばんは。今日ものんびりです。

 変なブログタイトルですが、もともとは
「今日ものんびり探し物」でした。
精神的に辛い時は、焦っていろいろと工夫
したくなりますが、焦り過ぎないで、
ゆっくり探すことも大事だよという意味です。

 なんか長いな、と思って「探し物」を外し、
今のタイトルにしたのですが、若干わけわからん
感じになってしまいました。どうしましょう。
すみません。オチはありません。


 さて、医師はストレスフルな仕事に思われますが、
実際はストレス具合はそんなに高くないそうです。
ストレスの高い仕事は、責任は大きいのに、
裁量権が少ない場合だそうです。確かに医師は
決定権はありますものね。

 そういえば、研修医初日くらいのとき、
患者さんのことでベテランの看護師さんたちに、
「先生これはどうすればいいですか」と聞かれまくり、
ビビったことを思い出しました。だって看護婦さん
たちの方が、絶対どうすればいいか知ってるじゃ
ないですか。でも医師は指示を出さないといけない
仕事なんだと、つくづく思い知らされました。
(あとで先輩たちに、「普段どうしてますか」と聞けば
いいんだよと教えてもらいました。)

 ストレスは高くないと言われましたが、実は医師は
自殺率は一般より高いことが知られています。
理由として、自殺された方の剖検で、抗うつ薬が
検出される割合が、非常に低いと言われています。

 抗うつ薬は指標の一つでしかないでしょうが、
きっと追い込まれたとき、プライドが邪魔するのか、
精神科にかかったり誰かに相談したりがなかなか
できないんだろうなと思わされます。

 そんな人を責めちゃいけないですよね。
うつは誰でもなること、適切な対応をしていくことで
元の自分を取り戻せることなど、もっと一般に
知ってもらわなくちゃいけないでしょうし、
医療関係者の中にもある「うつの人は苦手だな」
という意識を変えていかなきゃいけないと思います。

 というわけで、精神的に調子を崩したら、
もっともっと気軽に誰かに相談し、それでも辛かったら
精神科に相談して下さい!