ちょっとした怪異談 嫌な予感 | とある怪異の回顧録

とある怪異の回顧録

友人・知人から聞いた怖い話や不思議な話を紹介しています。基本実話(噂話もありますが)故にオチが無い話が多いと思いますが、ゾワッとしたり不思議だな~って思ったり、見落としがちな日常の怪異や恐怖体験をお楽しみいただければと思います

第六感ってありますよねというお話

 

 

釣り仲間のR田さんから聞いたお話。ネットで山津波映像を見て思い出しました。

大雨が予想された7月中旬、道央圏の渓流に釣りに出掛けたR田さん。

雨は小雨、川は笹濁りでニジマスの活性が高く、何時もの入渓ポイントでいきなり大物が反応し楽しい時間を過ごせそうと意気揚々と上流に向かって歩き出したそうです。

暫く釣り歩きここで脱渓しないと次林道に戻れる場所は小一時間掛かるというポイントに到着、釣果は近年にないサイズと数だったそうで、ここで脱渓はもったいないと思った時、ふと渓流に吹く風の匂いが変わっていると感じたそうです。

特に何か音や気配がする感じではないけど、その匂いがちょっと嫌な感じで(獣臭では無かったとの事)まあ釣果に不満は無いし、雨も強くはないけど止まないからという事で、脱渓。

林道を下り入渓地点まで徒歩40~50分ほど戻り、入渓地点について驚いたそうです。

入渓地点付近に駐車していた車の横から見えた渓流は、自分が入渓した際の2倍近い水量(濁流)になっていたと…

あのまま釣り上がったら危なかったと思い帰路についたR田さんですが、自分が釣りをしてた時間に降った雨量ではあんな濁流になんかならないと思ったそうです。

気になったR田さんは、帰宅後ネットで(当時はガラケーですからPCじゃないと詳細情報取れなかったんですよね)調べたらどうやら上流で今でいうゲリラ豪雨級の雨が降っていたらしく、河川の水位が急変したみたいと…

経験測と言ってしまえばそれまでですが、匂いが変わったというお話を聞いて私は密かに「それって第六感じゃないか?」と感じ、これは何時か酒の肴にしようとノートに記録、仲間との遠征車中で「それ前も聞いたわ」って言われる程度に私の持ちネタにしてました

最近すっかり定番化し話す機会も無くなり忘れかけていましたが、映像をみて「恐ろしい」って感じた際、ふっと思い出したもので…