【ドラマ感想】『螢草 菜々の剣』第7話(最終話) 9/6 NHK | 『レ・イわ感』 KaiHazamaのドラマやニュースについての感想や違和感についてのブログ。

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いつの間にか、ドラマの感想が中心になり。。。

BS時代劇「螢草 菜々の剣」

NHK BSプレミアム 毎週金曜 20:00~20:43
(再放送 毎週日曜 18:45~)
 

Yahoo!テレビ ドラマ特集「夏号」を参照(引用)しました。

https://tv.yahoo.co.jp/tv_show/drama/summer/

 

 

2019夏ドラマ、どのドラマ見ようかな。(6/30~7/7開始ドラマ) 

2019夏ドラマ、どのドラマ見ようかな。(7/8~7/14開始ドラマ) 

2019夏ドラマ、どのドラマ見ようかな。(7/15~7/19開始ドラマ)

2019夏ドラマ、どのドラマ見ようかな。(7/20~7/27開始ドラマ)

 

時代小説家・葉室麟による同名長編小説を連続ドラマ化。武家の出身であることを隠し女中として働くヒロインが、奉公先の主人を陥れようとする敵が自分の父を死に追いやった男だと知り、孤立無援の危機の中、主人とその子どもたちを守ろうと奮闘する姿を描く。
一風変わった仲間たちの助けを得て、そして父が残した藩内の不正の証拠を切り札に、強大な敵に大勝負を挑むヒロイン・菜々を、若手女優の清原果耶が演じる。そのほか、菜々の奉公先の主人・風早市之進に町田啓太、その妻・佐知に谷村美月、風早家と因縁があり市之進を陥れようとする藩の実力者・轟平九郎に北村有起哉が扮する。
 
【原作】葉室麟
【脚本】渡邉睦月・森脇京子
【音楽】Evan Call
【出演】清原果耶・町田啓太・谷村美月・松尾 諭・濱田マリ・宇梶剛士・高田翔・松大航也・南沢奈央・苅谷俊介/石橋蓮司・中原丈雄・イッセー尾形・本田博太郎・北村有起哉
 
 
今回のあらすじ(ドラマ公式サイトより引用)
 

すべてを失った菜々が一矢を報いる秘策とは?ついに訪れる轟との直接対決。それぞれの思いが交錯する最終章!

雪江(南沢奈央)に子どもたちを託した菜々(清原果耶)は、思い出残る家を離れることを決意。だが恩赦が轟(北村有起哉)の偽計で、市之進(町田啓太)が無実の罪を認めたのは自分のためだと知った菜々は、轟に御前試合での父の仇討ちを申し入れる。菜々を始末する良い機会との日向屋(本田博太郎)の思惑で仇討ちが許可され、菜々は轟との対決に臨むことに。ひと太刀だけかわしたいと仲間達に告げる菜々には、ある勝算があった。

 
 
過去の感想はコチラ⇒第1話第2話第3話第4話第5話第6話
 
 
コメント
 
主、市之進(町田啓太サマ)は、罪を認めます。
雪江(南沢奈央サマ)からの手紙で、菜々(清原果耶サマ)が轟(北村有起哉サマ)に襲われたことを知り、自分の2人の子供達と、菜々(清原果耶サマ)の命を守るために。。。
 
主、市之進(町田啓太サマ)は、罪を認めるということは死罪を覚悟であり、自分の命と引き換えに、3人の命を守ろうとしたと、もう少し、明確に、その決意を、分かりやすく描いて欲しかったですね。。。
 
雪江(南沢奈央サマ)からの手紙的には、「御代替わりの恩赦を見込んで」とは、書かれていないようなので、間接的には、文脈からは分かるんですが。。。
 
描写まで、武士の慎ましやかというか。。。
 
柚木弥左衛門(イッセー尾形サマ)のセリフだけでは、モッタイナイ。。。
 
 
ところが
 
雪江(南沢奈央サマ)の目論見通りとはいかず、御代替わりの恩赦とはならず、「死罪のところ、罪一等を減ずる」ということで、能登に実質上の流刑となります。
 
どうやらい、轟(北村有起哉サマ)は恩赦を強く嘆願しなかったようです。。。
 
 
ということで、一矢報いたい菜々(清原果耶サマ)は、御前試合にかこつけて、轟(北村有起哉サマ)との仇討ち真剣勝負を申し出。
 
 
菜々(清原果耶サマ)を排除したい、轟(北村有起哉サマ)、大殿、日向屋は、まともに戦えば、嬲り殺しになるだけと分かっていながら、仇討ちを承諾。
 
しかし実は、菜々(清原果耶サマ)は若殿に直訴するためのチャンスの場として、御前試合を利用したまでで、ガチで真剣勝負をするつもりはありませんでした。
 
稽古のシーンと、真剣勝負の白装束の菜々(清原果耶サマ)の凛とした姿は、ヤバいですw
 
稽古のシーンで、すっと立ち上がる姿は、素晴らしい。
 
一度動きを見たら、完コピできるという、スペック・ホルダー菜々(清原果耶サマ)の伏線があったにも関わらず、演出上、たいして活かしません。
 
そんなあざとい描写は、武士にあるまじき演出なのでしょうかw
 
実際の立ち合いでは、剣術指南役、だんご兵衛さん(壇浦五兵衛、松尾諭サマ)に教えられた太刀筋通り、轟(北村有起哉サマ)の刀を受け止めます。。。
 
 
しかし、轟(北村有起哉サマ)に太刀をすっ飛ばされます。。。
 
そんな菜々(清原果耶サマ)をを救ったのは、父の形見の懐刀でした。
 
まさに、武士の娘な演出ですw
 
 
そして、不正の証の原本が若殿の前に差し出されます。
 
そこに、江戸で市之進(町田啓太サマ)の味方となった、柚木弥左衛門(イッセー尾形サマ)が、積年の鬱屈を張らずべく、若殿に、直訴に至るいきさつを述べ、不正の証の原本がついに、若殿の手の内に。。。
 
 
それにしても
 
菜々(清原果耶サマ)は、すごいタイミングで、涙を流す。
あるいは、そのようにハメこんだ編集、お見事w
 
 
剣術指南役、だんご兵衛さん(壇浦五兵衛、松尾諭サマ)
お骨(お舟、濱田マリ様)
儒学者、椎上節斎(シイガミセッサイ、石橋蓮司サマ)
湧田の権蔵(宇梶剛士サマ)こと、「ラクダの親分」
 
と、お仲間が増えたものの、実際のところ、あんまり活躍せずw
 
剣術指南役、だんご兵衛さん(壇浦五兵衛、松尾諭サマ)が、立場をわきまえつつ、ナイスフォローってくらいです。
 
 
エンディング
 
不正の証により、大殿は政治から外され隠居、日向屋は領外へ追放、轟(北村有起哉サマ)は切腹となります。。。
 
剣術指南役、だんご兵衛さん(壇浦五兵衛、松尾諭サマ)が、轟(北村有起哉サマ)の切腹の介錯人を申し出。
 
自分の罪だけを認め、一切を離さなかった轟(北村有起哉サマ)に対して、「日向屋に罪を擦り付ければ、切腹にまでは至らなかったのでは?」と問いかけます。
 
しかし、轟(北村有起哉サマ)は、多くを語りません。
 
「あの女中が、この私を。。。」
 
ここでも、武士の慎ましやかというか。。。
 
菜々(清原果耶サマ)に負けた、謀られたことを、根に持っているのでしょうか。。。
 
それとも
 
菜々(清原果耶サマ)の、ひた向きさというか、忠義の心、ヒトを信じる心に対して、過去話で描かれた「誰も信じない、ヒトは裏切るモノ」という日向屋の言葉との間で揺れ動き、最後は、養父である日向屋の命を、自らの命と引き換えに、守ったのでしょうか。。。
 
積年の恨みつらみで生きていた男が、菜々(清原果耶サマ)によって、最後に武士らしく、生きたのでしょうか。。。
 
「介錯無用」とは潔い。。。
 
 
そして、菜々(清原果耶サマ)は、主、市之進(町田啓太サマ)の大叔父から、「若殿の側役になるので、しかるべき後添え(再婚相手)を迎えるから、もう関わるな」と、手切れ金を渡されそうになりますが。。。
 
「無用です」と答える菜々(清原果耶サマ)のセリフは、轟(北村有起哉サマ)の「介錯無用」と重なる、潔さ。。。
 
 
湧田の権蔵(宇梶剛士サマ)こと、「ラクダの親分」が、「そんなはした金じゃあ、菜々(清原果耶サマ)が命懸けでやったことには足りねえよ」と、主、市之進(町田啓太サマ)の大叔父を追い返します。
 
キャラ通りのセリフがハマりましたw
 
 
次の奉公先へ向かう菜々(清原果耶サマ)の元に、現れたのは、主、市之進(町田啓太サマ)の子供2人と、そして、実質的な流刑から帰還した主、市之進(町田啓太サマ)でした。。。
 
大叔父の話と違い、若殿の側役として江戸には行かず、勘定方として、地元で生きる様です。。。
 
 
そして、「ともに生きて欲しい。妻として」ということで、2人の慎ましやかな笑顔で、終了。。。
 
最後の最後まで、武士の慎ましやかというか。。。
 
 
総評
 
 
原作を読んでないので、分かりませんが。。。
 
武士の慎ましやかというか、あっさりとした演出というか。。。
 
ラストの大叔父の手切れ金のタイミングで、市之進(町田啓太サマ)が出てきて、大叔父を黙らせるような、武士のメンツを潰すようなことはしないのですね。。。
 
どこまでも、武士の潔さと、慎ましやかさを体現したようなドラマでした。。。
 
「ヒトを信じることで信念を貫く主人公と、その真心に触れ、周辺に集う人々」と、「ヒトを信じず、己の欲のために、ヒトの欲望利用し、欲と欲で結びついた、裏切者は許さない悪人」という、分かりやすい構図でした。
 
市之進(町田啓太サマ)の命を守り、自分が妻になることだけを目的に、市之進(町田啓太サマ)が大切に想っている菜々(清原果耶サマ)をネタに利用して、罪を認めるように手紙を書いた雪江(南沢奈央サマ)のキャラクターが、対立構造の間を取り持ち、物語を展開させていくのは、なかなかでした。
 
強引・強欲な雪江(南沢奈央サマ)はその後、あっさりとどこかの良家に嫁いだのでしょうw
 
主人公以外の人々のその後は一切描かれず、余白は想像せよと。
 
主人公のいとこ、可哀想に。。。
 
 
なんか、切れ味が悪いというか、地味でまったりとしたというか、古い時代劇を見ているような構成とオチでしたねぇ。。。
 
役者サマも、演出もとても良かったのですが。。。
 
原作がそうなのか、脚本がそうなのか。。。
 
まあ、武士の誇り、潔さを見せたかったのでしょう。。。