【ドラマ感想】『腐女子、うっかりゲイに告る。』(第7話) 6/1 | 『レ・イわ感』 KaiHazamaのドラマやニュースについての感想や違和感についてのブログ。

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日々の出来事で感じた違和感を書き連ねます。
いつの間にか、ドラマの感想が中心になり。。。

『腐女子、うっかりゲイに告る。』

NHK総合 毎週土曜 23:30~24:00

金子大地が同性愛者の高校生に! ゲイの少年と腐女子の出会いから始まる青春群像劇

 

見逃した方は、NHKオンデマンドU-NEXT(31日間無料)にて。

 

 

再放送:総合 毎週土曜 午前0時40分から1時9分(金曜深夜)

 

 

イントロダクション(ドラマ公式サイトより引用)

 

 

「ゾンビが来たから人生見つめ直した件」に続く、よるドラ第2弾は、

― NHK発・ゲイの男子 × 腐女子 ―

 

交わるはずのない二人が出会ってはじまる、純粋でねじくれた青春群像劇。

 

・主人公の、ゲイをひた隠しに生きる18歳の高校生に、NHK初主演の金子大地。
 

・相手の腐女子役には、映画で主演も演じる、藤野涼子。
 

・そして、主人公の秘密の鍵を握るゲイ・パートナー役に、谷原章介。

 

 

主人公・純は、自身がゲイであることは自覚しつつ、「異性を愛し、子どもを作って、家庭を築く」という “普通の幸せ” への強い憧れも持つ。
 

ゲイであることを隠して同級生・三浦さんと付き合い始めるが・・・。
 

「ゲイ」「腐女子」という単純なラベリングに抗い「私」と「あなた」として誠実に関係を築き始める純と三浦さん。
 

二人の姿は葛藤を抱えるクラスメイトや周囲の大人たちの心を波立たせていく。
 

世間の “普通” と、自分が本当に欲しいもの――。その間のズレで悩んだことのあるすべての人へ。
 

主人公の愛聴するQUEENの名曲に乗せて疾走する、軽やかで切実な青春ストーリー。

 

 

キャスト

 

金子大地 藤野涼子 小越勇輝 吉田まどか 内藤秀一郎 / 小野賢章 サラ・オレイン / 望月綾乃 亀島一徳 重岡漠 皇希 新納だい 原田里佳子 近藤笑菜 / 安藤玉恵 谷原章介 ほか

 

原作 
浅原ナオト「彼女が好きなものはホモであって僕ではない」
 
脚本 
三浦直之
 
音楽 
Akiyoshi Yasuda(★STARGUiTAR)
 
制作統括
篠原圭・清水拓哉
 
プロデューサー
尾崎裕和
 
演出
盆子原誠(1,2,3,8話)
 
大嶋慧介(4,5話)
 
上田明子 (7話)
 
野田雄介(6話)
 
 
過去の感想はコチラ⇒第1話第2話第3話第4話第5話第6話
 

第7話 あらすじ(ドラマ公式サイトより引用)

 

退院した純(金子大地)は、紗枝(藤野涼子)に誘われた終業式に出るかどうか迷っていた。答えを求め、純は久しぶりにマコト(谷原章介)と会う。カフェバーのケイト(サラ・オレイン)からは「逃げてもいい。だけど、自分からは絶対に逃げ切れないよ」と背中を押される。終業式の朝、母・陽子(安藤玉恵)の心配をよそに学校へ向かう純。式の最中、紗枝のとった思いもよらぬ行動で、全校生徒を巻き込んだ大騒動が始まる。

 

 

ネタバレ

 


脚本、構成、演出、よく出来ております。

「♪We Will Rcok You」の、”ドンドン・チャッ”という足を踏み鳴らすところが、何度か挿入されます。

 

何かが起こる予感を感じさせ、視聴者を煽る煽る煽るw演出は、スバラシイw

 

 

主人公の、一応彼女、腐女子の紗枝(藤野涼子サマ)の、名演説が際立つ回でした。

 

さすが!ソロモンの娘w

 

※『ソロモンの偽』では、半年に及ぶオーディションにて、1万人の中から主役に大抜擢。

 

そして、まだ19歳。。。

 

同世代の演技派、吉川愛サマも素晴らしいですが、ひと味違う役者サマです。。。

 

 

それはさておき

 

退院してから、マコト(谷原章介サマ)と公園デート(?)

 

マコトさんは、「主人公のことは愛していて、奥さんのコトは愛していない。」と言います。

 

けれど、「川で2人が同時におぼれた時に、どちらを助けるか?」という問いは、はぐらかされる主人公。。。

 

マコトさんとしては、「どちらか」、ではなく、「どちらも」、助けたいのでしょうね。。。

 

 

カフェバーのケイト(サラ・オレイン様)

 

「何かあったの?」

 

「安心して、聞かないから。。。。ただ、一つだけアドバイス。。。」

 

 

"You can run, but not from yourself."

 

「逃げてもいい。でもね、自分からは絶対に逃げ切れないよ。」

 

「今じゃなくてもいいから、どこかで戦う覚悟を決めなさい。」

 

 

という、アドバイスを受けます。。。

 

 

 

いっぽう、主人公のいちおう彼女の腐女子は、終業式の登校時に、中学時代の同級生達(元、友人?)に偶然会い、相変わらず、腐女子と後ろ指をさされ、とても居心地の悪い、というシーンの前振りがあります。。。

 

 

終業日に登校した理由を美術室にて、腐女子に聞かれた際、

 

「三浦さんの頼みに応えて来ただけだよ。彼氏だからね。」

 

と、答えるの主人公ですが。。。

 

 

腐女子は、どうすればもっと主人公に近づけるのか、言葉が届くのか、主人公に問いかけますが、主人公には明確な答えがなく。。。

 

 

美術室を出たところで、主人公が同性愛者であることを、アウティングした、同級生、小野くんが待っていますが、「別にねえよ。」と、特に何も言いません。。。

 

小野くんの後ろ姿が、なんだかモノを言いたげです。。。

 

 

腐女子は、主人公が不在の学級会にて、小野君の発言を明かします。

 

「同性愛は気にしないとは口では言ったって、実際に明かされたら気になるに決まってる。同性愛者はそれをわかってるから打ち明けないんだろう。なのに、聞こえのいいことばかり言うのは、卑怯じゃないか。」

 

小野くんは、小野なりに、同性愛を隠して苦しんでいた主人公のことを理解しようとしていたようで、それを伝えたかったのでしょうか。。。

 

 

 

BLバレした過去があり、いまはそれを隠している腐女子

 

ゲイであることを隠し、ゲイであることがバレた主人公

 


2人には共通点があり、そして、お互いに、まだまだ知らないことも。。。

 

 

腐女子は自分の絵が表彰される終業式にて、受賞スピーチと言いながら、自分がBL好きな腐女子であること、BLバレしたことで、孤立した中学時代のことを話し始めます。。。

 


途中で、教師が止めに入ります。。。

 

「友達なんかいなくても、BLがあれば生きていけると思いました。誰も本当の私のことがわからなくても、それでもいいと思ってました!」

 

腐女子の発言の意味を理解した、主人公の幼馴染であり、腐女子が好きな亮平(いいぞ、亮平カッコイイw)が壇上に駆け上がり、、、

 

 

亮平

 

「大事な話をしようとしてるんだ!今までずっと踏みつぶしてきたものと、無いことにとしてきたものと、ちゃんと向き合おうとしてるんだ。

またなかったことにして終わらせるなんて、絶対にさせねえぞ!」

 

(君の腐女子への気持ちは、今は置いておこうね。偉いぞw)

 

 

他の生徒たちも、腐女子の演説を続けさせるため、壇上に乱入し、教師陣を制圧!w

 

Queenの曲が流れます。

 

曲はもちろん、♪We Will Rcok You!

 

 

腐女子の紗枝(藤野涼子サマ)の見せ所、再び。

 

 

高校入学後はBLを隠していましたが。。。

あとは、第1話からのダイジェストを、演説しますw

 

偶然、本屋にて、同級生にBLバレ。

そして、その同級生に惚れてしまい。。。

友人と結託wして、遊園地デートし、告白&キス。

幸せの絶頂!

 

だけど、、、好きになった男が同性愛者であることが判明。。。

 

 

腐女子

 

「私が初めて出会った、ゲイであってほしくない男の子はゲイでした。」

 

「彼は苦しんでました。普通に生まれたかった。普通に生きたかった。だから、私と付き合ったんだって彼は言いました。自分はいつだって普通になれる。みんなと同じ様に生きることが出来る。それを自分に証明したかったんだって。」

 

「私は泣きました。」

 

「彼の苦しみ。私の想い。」

 

「もう、どうしようもないことが、全部一気に襲い掛かってきて。。。。」

 

「それから先のことは、皆さんもよく知ってると思います。いろいろなところで、皆さんが噂話をしているのを、耳にしましたから。」

 

 

さあ、ここからが、このドラマのメインテーマです。

 

 

「彼はいつも、自分の目の前に透明な壁を作ってます。」

 

「その壁の向こうから私たちのことを見ている。それは、自分を守っているんじゃなくって、私たちを守ってるんです!」

 

「僕がここから出たら、君たちはきっと困ってしまう。」

 

「摩擦をゼロにするように、空気抵抗を無視するように、僕をなかったことにしないと、世界を簡単にして解いている問題が、解けなくなってしまう。」

 

(※第1話、冒頭のセリフ「摩擦がゼロになる。空気抵抗がなくなる。」そして、主人公とSNS上の相談相手ファーレンハイト氏とのチャットでの話が、リフレインされてます。詳しくはコチラ⇒第1話の感想

 

 

「だから僕はこっち側でおとなしくしてるよ。そう言ってるんです。。。」

 

腐女子は、泣き始めます。。。

 

「彼は自分が嫌いで、私たちのことが好きなんです。」

 

「でも私は、彼のことが本当に好きで。。。」

 

腐女子は涙で、言葉が出てきません。。。

 

 

そんな姿を見ていられなくなり、うつむいてしまう主人公。。。

 

 

その時、泣き出した腐女子から、マイクを奪ったのは、、、同級生の小野君です!

 

そして、主人公に壇上から呼びかけます。

 

「安藤!てめえは、いつまでそこで、ぼーっと突っ立てるんだよ(チコちゃんの影響?w)。」

 

「自分はホモだから、苦しんでるから、他の誰よりも一番可哀想だって思ってんだろう。ふざけんな!」

 

「てめえに、てめえの都合で騙されて、好き放題された、三浦(腐女子)の方が、よっぽど可哀想じゃねえか!」

 

「てめえはそれに、どうオトシマエ付けるんだよ!どうやって責任取るんだよ!」

 

「ああ、もうさっさと出てこい!それでケリつけろ!男だろうが!」

 

 

主人公を見る、周りの生徒たちの目が、そのまま世間の目なのでしょうか。。。

 

 

主人公の心の声

 

<世界を簡単にする。たった一つ。大事なことだけを、残す。大好きな女の子が、泣いている。。。>

 

「勝手な、勝手なこと、ほざいてるんじゃねぇよ!」

 

と叫び、壇上に駆け上がる、主人公。。。

 

 

腐女子に向かって。

 

「ゴメン。あと、ありがとう。」

 

腐女子と主人公は抱き合います。。。

 

 

そして、

 

腐女子 「ねえ、キスして」

 

主人公 「でも」

 

腐女子 「そんな簡単な問題、解けないの?」

 

主人公 「うるさい」

 

そして、2人はキス。。。

 

 

キスする2人の後ろには、拍手喝さい、祝福する生徒たちの姿が。。。

 

Chage the World問題の解けた瞬間を、彼らは目撃した!

 

そして、我々、視聴者も。。。

 

 

ここで、次回、最終回に行かないのが、スバラシイ。

 

 

美術室での、「他にも同性愛者がいてもおかしくない」という腐女子の予言通りの展開。。。

 

それが、まさかの屋上でゲイ話を持ち出していた下級生の男の子でした。。。

 

 

それを、「ゲイあるある」といって、理解を示し、今の気持ちを伝える主人公。。。

 

 

「お互い、肩の力を抜いて頑張ろう。」

 

「僕ら100望んで、10返ってくればいい方だから。」

 

「ユルく生きていかないと、壊れるよ。」

 

「僕は今日、それを学んだ。」

 

 

すばらしい、脚本、構成、演出でした。

 

映像演出的にも、色々とコメントしたいところですが。。。

 

カット割りや、アングル、背景、群衆の扱い方などなど、演出意図が明確で、見ごたえあり、視聴者もその場にいる様な一体感を感じさせる、グルーヴ感、お見事でした!

 

まあ、♪We Will Rcok You!のおかげで、何割か、増し増しかもしれないけれど、それも含めて、スバラシイ。

 

 

さあ次回、最終回。。。

 

自死を選んだ、ファーレンファイトの家に行く。。。