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約10年ぶりに
揚輝荘(名古屋市千種区)に出かけましたキラキラ

揚輝荘(ようきそう)は、昭和初期に建設された名古屋の郊外別荘の代表作です。別荘の主人は、松坂屋の初代社長である15代伊藤次郎左衛門祐民(いとうじろうざえもんすけたみ)。大正から昭和初期にかけ、覚王山の丘陵地約1万坪に、建物と庭園がつくられました。
当時は、政財界、文化人だけでなく、留学生も含めた国際的な交流の場となっていました。名古屋市を代表する歴史的建造物として、5つの建造物が市指定有形文化財に指定されています。

揚輝荘のサイトより)

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【昭和14年頃の揚輝荘】

約1万坪(約35,000㎡だそう)ということは、
東京ドーム(46,755㎡)の
7.5割くらいの広さってことね目

ワタクシは個人的に、
地図の真ん中の「峠茶屋」が気になる…
もし、祐民さんと友だちだったら、
毎日、茶室で和菓子を、茶屋でお団子を食べたいわよだれ


現在は、北園(約6,500㎡)と南園(約2,700㎡)とに分かれている揚輝荘。
今回、北園でのお茶会に参加しました。

まず、予約の時間まで園内を散策~音符
(北園は入場無料です)


北庭園
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京都の修学院離宮の影響を受けたと考えられる池泉回遊式庭園です。山桜、新緑、紅葉、落葉と四季折々の景色が楽しめます。入口の橋の欄干、白雲橋の階段、伴華楼の腰壁などには五色玉石貼りが見られます。


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何十年ぶりかでヘビイチゴを見つけた!
(食べられるけど美味しくないらしい)


伴華楼(ばんがろう)
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昭和4年(1929年)、鈴木禎次の設計により尾張徳川家ゆかりの座敷に洋室等を加えて建築されました。

こちらの応接室でもお茶会が開かれるそう。


白雲橋(はくうんきょう)
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修学院離宮千歳橋を模したといわれる廊橋で北庭園のシンボルです。龍の天井絵、手彫りの白木擬宝珠(ぎぼし)などに趣向が凝らしてあります。


そして、
園内にはお稲荷さんも!目


豊彦稲荷社(とよひこいなりしゃ)
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豊彦稲荷社 御由緒
・御祭神 宇迦之御魂神(ウカノミタマノカミ)
・御神体 白狐
・御祭日 初午祭(4月上旬)

・御由緒
京都仙洞御所に祀られていた豊春御所稲荷を本社とし、宝永5年(1708)京都大火を機に翌6年、市井の岡崎の里(現在の京都市左京区岡崎西福ノ川町)へ遷されました。それを京都に進出した伊藤屋(松坂屋)が、寛延2年(1749)に豊彦稲荷として仕入れ、店内に分祀しました。
その後伊藤屋は、尾張や江戸でも繁盛したのは、神恵の然らしめるところと謝し、また万一の粗略を懼れ、天明元年(1781)に豊彦稲荷を岡崎の本社へ遷しました。
大正年間に御所稲荷と豊彦稲荷の祭事を兼務していた宮司が没し、後任がいないまま経過したのを憂慮した伊藤家15代祐民が、社殿・調度品を含めて、揚輝荘内に、遷しました。
現在では、年一回、4月上旬に神職・関係者の参列にて、初午祭を斎行されております。

・御神徳
五穀豊穣・商売繁盛・殖産興業・開運招福など。
現在では、家内安全・学業成就・縁結び・疫病退散など様々な願いを叶えてくれる神様として多くの人々の信仰を集めています。

特定非営利活動法人 揚輝荘の会


別荘だった当時からおわしますのが素晴らしい。


三賞亭(さんしょうてい)
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大正7年(1918年)、茶屋町(現・中区丸の内二丁目)の伊藤次郎左衛門本家から移築された揚輝荘最初の建物です。煎茶の茶室で炉は切ってなく、丸窓のなげしなど東洋風のデザインが見られます。
春(4月、5月)と秋(10月、11月)、各流派の茶会を開催しています。


今回のお茶会の場所です。


さて。

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揚輝荘初の試みという「英語のお茶会」
参加者は、みな外国の人たちかも……
とドキドキしたけど、
なんのことはない、
一見したところ全員日本人でしたニコニコ
(日系のかたがいたかも、ですが)


席主は裏千家の加藤宗典先生。
白鳥庭園のお茶会でも
たびたび席主をされているかたです。

「英語のお茶会」ということで、
会は加藤先生の英語のみの説明で進行しました。
内容をかいつまむと、

まず、この揚輝荘が伊藤次郎左衛門祐民さんの別荘だったことから始まり、
先生ご自身が茶道に関わるようになったいきさつ、、、
最初は和裁と着付けの講師をされていた。
日本の文化が伝わればと思い、独学で英語を学んで、
外国のかたに和裁と着付けを教えていた。
すると、まわりから
「お茶も教えてみたらどう?」と言われた。

この日、お茶を点ててくださったのは
加藤先生の生徒さんのアメリカ人男性だったんですが、
彼もまず着物を着るところから勉強を始めた。
夫人も加藤先生のもとで着付けとお茶を習っていて、
彼女はミュシャが大好きで、
ミュシャの作品の柄の帯を持っている。
(わー、白鳥庭園の「春浪漫」の会(2023年)
お運びさんをされてた《黄道十二宮》の帯のひとだー!!と内心興奮)
彼いわく、
「妻はたくさん着物を持っているが、
自分のは今日着ている一枚だけ(笑)」

加藤先生としては、
お茶をいただく、和装をする、ことで
そのひとの心が楽になればいいな、と。
今日、ここに集まった人たちが、
お茶を点てている彼の姿を見て何かを感じ、
その感じたことを広めてくれればいいな、と考えている。

とのことでしたタラー
(間違っていたら申し訳ない…)


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この日のお菓子は「あじさい」。
寒天が涼しげ〜ほんわか
中は、こしあんです。


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隣のかたの茶碗が素敵だったので、
撮らせていただきました。


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お道具もパチリカメラ


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青龍の表情がかわいい!ニコニコ
(窓の外の緑が写り込んでしまったわ…)


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床の間もパチリカメラ

お茶をいただく、和装をする、ことで
そのひとの心が楽になればいいな、という
加藤先生のお気持ちから、「楽」の軸なんですね。


窓からの眺め。

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この先、
紅葉の季節はとても美しいでしょうなイチョウもみじ


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亭内の様子。
(帰り際に撮りました)
個人的に、丸窓大好きピンクハート


定員10名のところ、15名が入室して
ちょっとキツかったけれど、、、
言葉を聞き取るのにめっちゃ緊張したけれど、、、
ユニークな「英語のお茶会」、
ぜひまた参加したいですワグッ飛び出すハート


【追記】
裏千家・加藤宗典先生が席主をされるお茶会が
6月に白鳥庭園(名古屋市熱田区)で開催されます。

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こちらの会では
英語でお菓子やお道具の説明がありますよ。
興味のあるかたは、ご参加くださいうさぎのぬいぐるみ


「揚輝荘 英語のお茶会」
◆2024年5月26日(日)
 揚輝荘 北園 三賞亭(名古屋)
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・Instagram →


揚輝荘 →
(北園 : 名古屋市千種区法王町2-5-21)

【茅花(つばな)流し】


揚輝荘 北園の風景を、チリチリブラックこと
クマ太郎さんの音楽でお楽しみください。

クロスオーバーセブン →
(音楽と語り。クマ太郎(チリチリブラック名義)のYouTubeチャンネル)

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