名古屋市美術館
『レンブラント 光の探求/闇の誘惑』(2011年)
「見よ、天才レンブラント」
こーんな大きな文字で自信たっぷりに書かれているとあっちゃ、もう見にいくっきゃありませんね![音符](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/086.png)
名古屋初(?)の大レンブラント展でございます。
(全4章、9作家、展示総数117点)
これまでの展覧会ではモノクロの銅版画に退屈してしまっていたワタシですが、今回はすごい、すごいっ。
さすがレンブラント!![グッ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/114.png)
イチ押しも初の銅版画ですよ![キラキラ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/088.png)
レンブラント・ファン・レイン
《羊飼いへのお告げ》
エッチング、エングレーヴィング、ドライポイント
1634年 26.2×21.8
レンブラントハイス美術館(アムステルダム)
イエス・キリストが生まれた夜、羊飼いたちのもとに天使が現れ、救世主の誕生を告げる場面。
夜景に取り組んだ最初の銅版画とのことですが、
この完成度はなんなんだ~~!![ポーン](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/040.png)
こちらの作品もすごかったです……
レンブラント・ファン・レイン
《ラザロの復活》
エッチング、エングレーヴィング
1632年頃 36.6×25.8
レンブラントハイス美術館
病死した友人ラザロをイエスが蘇生させる場面。
「ラザロ、出て来なさい」
イエスが墓の前で語りかけると、
死んだはずのラザロが墓穴から出てくる……
悠然とたたずむイエスと畏れおののく人々、
明と暗のみならず静と動のコントラストも素晴らしい!![グッ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/114.png)
油彩画では、こちら![キラキラ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/088.png)
レンブラント・ファン・レイン
《書斎のミネルヴァ》
キャンバスに油彩 1635年 137.2×116
個人蔵
ミネルヴァはギリシャ神話のアテナに対応する女神![ピンクハート](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/083.png)
メデューサの楯、槍と兜は「戦い」、
月桂樹の冠は「勝利」「栄光」、
開かれた本は「知識」、
天球儀は「科学」をそれぞれ表してます。
武具を外したミネルヴァは、ここでは戦いの女神ではなく知恵の女神、技芸や学問の庇護者として描かれています![キラキラ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/088.png)
これまで絵画や彫刻でワタシが見たミネルヴァ(&アテナ)のなかでは一番恰幅のいいお姿をしてますが、
この油彩画の女神像には
レンブラントの最初の妻サスキアの面影があるそうですよ。
で、、、
レンブラントは「和紙」を愛用していたらしい![目](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/242.gif)
彼が活躍した17世紀、
日本は長崎でオランダ(の東インド会社)と交易をしてたんですよね。
それで東インド会社経由で和紙がオランダにもたらされた、と。
版画を制作するにあたり、
レンブラントは一般向けの作品(廉価版・普及版)には西洋紙を用い、
一部のコレクター向けの作品(豪華版・限定版)には和紙を用いたんだそうです。
同じ作品でも、クリーム色っぽい和紙に刷るのと白っぽい西洋紙に刷るのとでは見た目の印象が異なります。
双方の比較ができるようになっているのも展覧会の見どころのひとつですよ![グッ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/114.png)
そのほかの作品は、こちら~![キラキラ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/088.png)
レンブラント・ファン・レイン
《音楽を奏でる人々》
板に油彩 1626年 63.4×47.6
アムステルダム国立美術館
レンブラント・ファン・レイン
《陰のかかる自画像》(部分)
板に油彩 1634年 70.8×55.2
個人蔵
レンブラント・ファン・レイン
《ヘンドリッキェ・ストッフェルス》
キャンバスに油彩 1652年頃 74×61
ルーヴル美術館
レンブラント・ファン・レイン
《トビトとハンナ》
板に油彩 1659年 40.5×54
ボイマンス・ファン・ブーニンゲン美術館(ロッテルダム)
レンブラント・ファン・レイン
《旗手(フローリス・ソープ)》
キャンバスに油彩 1654年 140.3×114.9
メトロポリタン美術館
レンブラント・ファン・レインの弟子
《羊飼いの礼拝》
キャンバスに油彩 1646年 65.5×55
ナショナル・ギャラリー(ロンドン)
レンブラント・ファン・レイン
《3本の木》
エッチング、ドライポイント、エングレーヴィング
1643年 21.3×27.9
国立西洋美術館
レンブラント・ファン・レイン
《石の手摺りにもたれる自画像》
エッチング、ドライポイント
1639年 20.5×16.4
レンブラントハイス美術館
レンブラント・ファン・レイン
《3本の十字架》
ドライポイント、エングレーヴィング
1653年 38.5×45
レンブラントハイス美術館
あっ、作品保護のため展示室の温度は21℃に設定されていて、暑さで早くもバテバテのワタシでさえ肌寒く感じたくらい![タラー](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/099.png)
(あちこちで くしゃみをする音が聞こえたし…)
冷房が苦手なかたは服装にご注意くださいね。
『レンブラント 光の探求/闇の誘惑』
◆2011年6月25日(土)-9月4日(日)
名古屋市美術館
・Twitter →
(名古屋が最終会場です)
★ 名古屋市美術館 →
(名古屋市中区栄2-17-25 白川公園内)
「ワタシのイチ押し」 関連記事
・『レンブラント 光の探求/闇の誘惑』②(2011年)
・『レンブラント 光の探求/闇の誘惑』③(2011年)
【レンブラント・ファン・レイン作品集】
・テーマ「オランダ」の記事一覧 →
『レンブラント 光の探求/闇の誘惑』(2011年)
「見よ、天才レンブラント」
こーんな大きな文字で自信たっぷりに書かれているとあっちゃ、もう見にいくっきゃありませんね
![音符](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/086.png)
名古屋初(?)の大レンブラント展でございます。
(全4章、9作家、展示総数117点)
これまでの展覧会ではモノクロの銅版画に退屈してしまっていたワタシですが、今回はすごい、すごいっ。
さすがレンブラント!
![グッ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/114.png)
イチ押しも初の銅版画ですよ
![キラキラ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/088.png)
レンブラント・ファン・レイン
《羊飼いへのお告げ》
エッチング、エングレーヴィング、ドライポイント
1634年 26.2×21.8
レンブラントハイス美術館(アムステルダム)
イエス・キリストが生まれた夜、羊飼いたちのもとに天使が現れ、救世主の誕生を告げる場面。
夜景に取り組んだ最初の銅版画とのことですが、
この完成度はなんなんだ~~!
![ポーン](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/040.png)
こちらの作品もすごかったです……
レンブラント・ファン・レイン
《ラザロの復活》
エッチング、エングレーヴィング
1632年頃 36.6×25.8
レンブラントハイス美術館
病死した友人ラザロをイエスが蘇生させる場面。
「ラザロ、出て来なさい」
イエスが墓の前で語りかけると、
死んだはずのラザロが墓穴から出てくる……
悠然とたたずむイエスと畏れおののく人々、
明と暗のみならず静と動のコントラストも素晴らしい!
![グッ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/114.png)
油彩画では、こちら
![キラキラ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/088.png)
レンブラント・ファン・レイン
《書斎のミネルヴァ》
キャンバスに油彩 1635年 137.2×116
個人蔵
ミネルヴァはギリシャ神話のアテナに対応する女神
![ピンクハート](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/083.png)
メデューサの楯、槍と兜は「戦い」、
月桂樹の冠は「勝利」「栄光」、
開かれた本は「知識」、
天球儀は「科学」をそれぞれ表してます。
武具を外したミネルヴァは、ここでは戦いの女神ではなく知恵の女神、技芸や学問の庇護者として描かれています
![キラキラ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/088.png)
これまで絵画や彫刻でワタシが見たミネルヴァ(&アテナ)のなかでは一番恰幅のいいお姿をしてますが、
この油彩画の女神像には
レンブラントの最初の妻サスキアの面影があるそうですよ。
で、、、
レンブラントは「和紙」を愛用していたらしい
![目](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/242.gif)
彼が活躍した17世紀、
日本は長崎でオランダ(の東インド会社)と交易をしてたんですよね。
それで東インド会社経由で和紙がオランダにもたらされた、と。
版画を制作するにあたり、
レンブラントは一般向けの作品(廉価版・普及版)には西洋紙を用い、
一部のコレクター向けの作品(豪華版・限定版)には和紙を用いたんだそうです。
同じ作品でも、クリーム色っぽい和紙に刷るのと白っぽい西洋紙に刷るのとでは見た目の印象が異なります。
双方の比較ができるようになっているのも展覧会の見どころのひとつですよ
![グッ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/114.png)
そのほかの作品は、こちら~
![キラキラ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/088.png)
レンブラント・ファン・レイン
《音楽を奏でる人々》
板に油彩 1626年 63.4×47.6
アムステルダム国立美術館
レンブラント・ファン・レイン
《陰のかかる自画像》(部分)
板に油彩 1634年 70.8×55.2
個人蔵
レンブラント・ファン・レイン
《ヘンドリッキェ・ストッフェルス》
キャンバスに油彩 1652年頃 74×61
ルーヴル美術館
レンブラント・ファン・レイン
《トビトとハンナ》
板に油彩 1659年 40.5×54
ボイマンス・ファン・ブーニンゲン美術館(ロッテルダム)
レンブラント・ファン・レイン
《旗手(フローリス・ソープ)》
キャンバスに油彩 1654年 140.3×114.9
メトロポリタン美術館
レンブラント・ファン・レインの弟子
《羊飼いの礼拝》
キャンバスに油彩 1646年 65.5×55
ナショナル・ギャラリー(ロンドン)
レンブラント・ファン・レイン
《3本の木》
エッチング、ドライポイント、エングレーヴィング
1643年 21.3×27.9
国立西洋美術館
レンブラント・ファン・レイン
《石の手摺りにもたれる自画像》
エッチング、ドライポイント
1639年 20.5×16.4
レンブラントハイス美術館
レンブラント・ファン・レイン
《3本の十字架》
ドライポイント、エングレーヴィング
1653年 38.5×45
レンブラントハイス美術館
あっ、作品保護のため展示室の温度は21℃に設定されていて、暑さで早くもバテバテのワタシでさえ肌寒く感じたくらい
![タラー](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/099.png)
(あちこちで くしゃみをする音が聞こえたし…)
冷房が苦手なかたは服装にご注意くださいね。
『レンブラント 光の探求/闇の誘惑』
◆2011年6月25日(土)-9月4日(日)
名古屋市美術館
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(名古屋が最終会場です)
★ 名古屋市美術館 →
(名古屋市中区栄2-17-25 白川公園内)
「ワタシのイチ押し」 関連記事
・『レンブラント 光の探求/闇の誘惑』②(2011年)
・『レンブラント 光の探求/闇の誘惑』③(2011年)
【レンブラント・ファン・レイン作品集】
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