愛知県美術館
『大ローマ展 古代ローマ帝国の遺産』(2010年)



こんにちは、クマ太郎ですくま

愛知県美術館の『大ローマ展』に行って来ました。




平日のお昼だったのですが、けっこうな人出でびっくりしました。
しかも老若男女問わずの見学者。なんかいいですね。

ローマが、古くなって機能不全を起こしていた共和制からローマ帝国として生まれ変わった、その重要な時代にスポットを当てた、なかなかの展覧会でござりやした。

ここでは3つのゾーンに分けて作品を展示しています。

・「帝国の誕生」として 帝国創設の偉人たちの肖像・彫像を展示
・「アウグストゥスの帝国とその機構」として その当時の仕組みを展示
・「帝国の富」として ポンペイ出土品からその豊かさを展示

解説が非常に平易で洗練されていて、読みながら高校の世界史の授業を思い出し、(なるほど… そうだったか)と納得したり思い出したり。
見回せば、周りの皆さんも熱心に解説と展示物の間を行ったり来たり。展覧会の解説の重要さを知りました。
解説書いた人に拍手!!! パチパチパチ…

展示ゾーンの中間で、CGを使ったバーチャルリアリティで当時の帝国の豊かさ、人々の生活を見せてくれるのですが、これは楽しいですよ。

さて、クマ太郎のイチ押しはこちら。


首飾り
長さ34.5cm 後1世紀
ナポリ国立考古学博物館

材質は金・エメラルド・真珠母貝です。
展覧会の会場でぜひ観てください。いやぁ~、よくできています。その細工の緻密さと仕上げに脱帽です。
この金細工の部分、ひとつひとつの部品と部品の接合部分が素敵なんですよ。
金糸の鎖編みを4本、横につないで幅広の鎖にしてつくられてるらしい… すげえ!!
デザインもシンプルな機能美って感じがいいなぁ。


アウグストゥスのアウレウス金貨
直径20-21mm 重さ7.80g
前18-前17/16年
ナポリ国立考古学博物館

アウレウスというのは貨幣の単位だそうです。
資料によれば、1アウレウス金貨は現在のレートに直すと50万円くらいらしい。
こんな金貨は怖くて持ち歩けないっす(><)
形は不揃いなんですが、その文様を見ているだけで楽しくなってきます。
また、時代によってたくさんのコインが作られ流通しているので、当時の貨幣価値や物価などを推測するのにも重要な遺物なのではないでしょうか。


ティベリウスの胸像
ブロンズ 後1世紀前半
ナポリ国立考古学博物館
風景写真 レンズ4
(大きな画像がありませんでした)

これは人にも言われたのですが、なんと20代の頃のオイラに似ておるそうです。
ウガ爆弾 自分で見ても、う~ん… 確かに。
この胸像、ちゃんと目が入ってるんですよね。なんか怖いっちゃ怖い……

東海地方の皆さん、『大ローマ展』に行ってみませんか。
(ただ、名古屋だからかなぁ、『ローマ展』に「大」をつけるのは????)


『大ローマ展 古代ローマ帝国の遺産』
◆2010年1月6日(水)-3月22日(月・振休)
 愛知県美術館
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青森県立美術館北海道立近代美術館に回ります)


愛知県美術館 →
(名古屋市東区東桜1-13-2)

「ワタシのイチ押し」 関連記事
・『大ローマ展』②(2010年)


【大ローマ展 ① : アウグストゥス】


【大ローマ展 ② : パンとサーカス】


【大ローマ展 ③ : ポンペイ】


【大ローマ展 ④ : ベスビオ火山】


【大ローマ展 ⑤ : 豊かな水】


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