愛知 豊橋市美術博物館
『ターナーから印象派へ 光の中の情景』(2009年)



豊橋市美術博物館で開催中の
『ターナーから印象派へ 光の中の情景』を見ました音符
(全7章、展示総数約100点)


19世紀から20世紀にかけ
ヨーロッパでさまざまな展開を見せた風景画。
なかでもウィリアム・ターナーは、
「風景画」というジャンルを19世紀のイギリスに確立させたことで知られます。
彼が晩年近くに描いた
幻想的なタッチの水彩画はイイですねぇ。
ぼぉ~~っと眺めれば、α波出まくりグッ


ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー
《ルツェルン湖の汽船》
水彩、スクラッチ 1840年代 21.6×26.9
個人蔵


しかしながら、今回の「イチ押し」はこちら↓キラキラ
周りの写実的な作品からは、ひどく浮いてましたよー。
遠近感も立体感もない、色彩の断片で描かれた油彩画。
はたしてこれは抽象なのか、具象なのか…?


エドワード・アトキンソン・ホーネル
《春の目覚め》
キャンバスに油彩 1900年 44×34 
ベリ美術館

今回、展示されてたのはこの1点だけですが、
ホーネル氏のほかの作品も観てみたいぞ!と。

【エドワード・アトキンソン・ホーネル作品集】



で、お次は「ニ押し」の画家、
ウィリアム・ヘンリー・ハントと
アルフレッド・ウィリアム・ハント。
(紛らわしい名前だわタラー

前者のハント氏の描き込みは すごいっ!ポーン
でも、絵を描くために鳥の巣と卵を盗んでいたそうな……
後者のハント氏は自然から工事現場の機械まで、
いろんな風景を描いたひとのようです。


ウィリアム・ヘンリー・ハント
《イワヒバリの巣》
水彩 22.4×29.5
ベリ美術館


ウィリアム・ヘンリー・ハント
《プラムと桃とヘーゼルナッツ》
水彩 13.5×24.5
ベリ美術館


アルフレッド・ウィリアム・ハント
《フィンクル修道院》
水彩 1861年 32.2×48
個人蔵


アルフレッド・ウィリアム・ハント
《溶鉱炉、ミドルズバラ》
水彩、ボディカラー
1863年頃 17.6×25.4
個人蔵


そして、おなじみの画家、初めての画家、
全部まとめて お気に入りをご紹介!キラキラ


デイヴィッド・ロバーツ
《ミゲレテの塔、バレンシア》
水彩 1832年 38×24.5
ベリ美術館


マイルズ・バーキット・フォスター
《サリー州の小道》
水彩 1860年代 20.5×31
ベリ美術館


エドワード・ダンカン
《羊の陸揚げ、オイスターマウス湾、南ウェールズ》
水彩 1866年 39.5×72
ベリ美術館


ジョージ・フレデリック・ウォッツ
《ネス湖》
キャンバスに油彩 1899年頃 76×63.5
個人蔵


ローラ・アルマ=タデマ
《鷹狩り》
キャンバスに油彩 制作年不詳 98.5×53
ベリ美術館


フレデリック・ホール
《羊を洗う準備》
キャンバスに油彩 1935年頃 66×75
ベリ美術館


サミュエル・ジョン・ラモーナ・バーチ
《ナンクレドラ、コーンウォールの古村》
キャンバスに油彩 1931年頃 75×100.5
ベリ美術館


カミーユ・ピサロ
《ルーヴシエンヌの村道》
キャンバスに油彩 1871年 46×55.5
マンチェスター市立美術館


ウジェーヌ=ルイ・ブーダン
《トルーヴィル、満潮時の埠頭》
キャンバスに油彩 1877-81年 38.4×54.5
マンチェスター市立美術館


大作というものはないけれど、
見応えたっぷりの展覧会。
みなさんもぜひ、
「光の中の情景」を楽しんでみてくださいキラキラ


『ターナーから印象派へ 光の中の情景』
◆2009年7月3日(金)-8月16日(日)
 豊橋市美術博物館(愛知)
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岡山県立美術館府中市美術館(東京)に回ります)


豊橋市美術博物館 →
(愛知県豊橋市今橋町3-1 豊橋公園内)

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