兵庫県立美術館
『シャガール展 色彩の詩人』(2008年)



神戸で開催中の『シャガール展』に行きました音符
(全9章、展示総数約150点)


今までで一番多く展覧会を見た作家は、
ダントツでミュシャ。
そして二番目が、たぶんシャガール……
今回のイチ押しは、
そのすべての展覧会に出展されてたものです。


マルク・シャガール
《街の上で》
キャンバスに油彩 1914-18年 139×197
トレチャコフ美術館

1915年7月、シャガール28回目のバースディに、
婚約者のベラ・ローゼンフェルトが花束を抱えて彼の部屋にやって来た……

《街の上で》は、そのときの心境を絵にしたものだとか。
そう、まさに「天にも昇る心地」キラキラ

わかる、わかるよ、その気持ち~~。
でも、そんなにハッピ~・ラブラブ~ピンクハートな印象を画面から受けないのは、
眼下の街(シャガールの故郷)に巡らされた「高い塀」が、
この先二人で越えなきゃならないさまざまな障害を表してるからなんですって。

で、すごーく気になってしまったのが、
左下に小さく描かれている「このひと」↓↓↓


《街の上で》 (部分)

なんと道端で……ガーン
「高い塀」=「さまざま障害」に対し、
文字通り「くそくらえ!」的な…?
(ちなみに「このひと」(シャガール本人)は、
ユダヤ劇場の壁画《音楽》の中にも登場してます)


さて。
展覧会の目玉は、
モスクワにあったユダヤ劇場の大壁画7点ですがー…、
それ以上に、巨大な3点のタピスリー(タぺストリー)に圧倒されましたっ。
そのなかのひとつが、こちら。


マルク・シャガール/イヴェット・コキール=プランス
《モーゼ》
タピスリー 1973年 320×235
個人蔵

イヴェット・コキール=プランスという製織家の手によるもので、織物とは思えないほどのものすごい再現力!
ほんに「いい仕事してますねぇ~」でございますよグッ


マルク・シャガール
《ユダヤ劇場への誘い》(「ユダヤ劇場壁画」より)
キャンバスにテンペラ、グワッシュ、白色顔料
1920年 284×787
トレチャコフ美術館
風景写真 レンズ3


マルク・シャガール
《ダヴィッド》
紙に油彩 1914年 50×37.5
個人蔵


マルク・シャガール
《時計》
紙に油彩、グワッシュ、鉛筆
1914年 49.3×37
トレチャコフ美術館


マルク・シャガール
《結婚式》
キャンバスに油彩 1918年 102.5×120.7
トレチャコフ美術館


マルク・シャガール
《二つの顔を持つ花嫁》
キャンバスに油彩 1927年 99×72
個人蔵


マルク・シャガール
《ヴァヴァの肖像》
キャンバスに油彩 1953-56年 95×73
個人蔵


マルク・シャガール
《赤いサーカス》
キャンバスに油彩 1956-60年 130×97
個人蔵


マルク・シャガール
《薄紫の裸体》
キャンバスに油彩 1967年 140×148
個人蔵


マルク・シャガール
《サン=ポールのアトリエ》
キャンバスに油彩 1967年 162×105
個人蔵


マルク・シャガール
《家族》
キャンバスに油彩 1975-76年 130×97
個人蔵


『シャガール展 色彩の詩人』
◆2008年9月6日(土)-10月15日(水)
 兵庫県立美術館
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(兵庫が最終会場です)


兵庫県立美術館 →
(神戸市中央区脇浜海岸通1-1-1 HAT神戸内)

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