タロット占い鑑定例1認知症の父と上高地に行きたい(3)
若い頃は、山岳部に入っていて山スキーも大好きだった実家の父(83)。
毎日のように真夜中に起き出して、ガサガサと山用品やスキー道具を並べたり、また片づけてみたり。
おかげで同居している母は毎日寝不足。
でもその話を聞くと、ますます上高地に連れ行ってあげたくなるのですが、父のアルツハイマーの症状は末期にさしかかっていて・・・
▽一つ前のお話はこちらから
宝良先生の講座で、二者択一スプレッドを展開して、どちらが父にとってよいのか占うことになりました。
そして、1つ前のお話では「A:上高地に頑張って連れていく」側を読みました。
Aを選択した場合、父がいろいろ旅の途中で制限されるストレスから、駄々っ子のようになってしまうおそれがあるという鑑定結果が出ました。
今日は、
「B:近くの山(白山、立山)の眺望が見える
景色の良いところにドライブに行く」
を選んだ場合を読み取っていきます。
④B:近隣の山にたびたび短時間ドライブで連れていく、を選択した場合の未来:皇帝(逆位置)
⑤Bを選んだ場合のエンディング:カップの9
⑥どちらにせよ大切なアドバイス:ワンドの10(逆位置)
そうなんです!
Bの場合のエンディングは「カップの9」。
これは個人の満足を表しているので、Bの方が父は喜ぶことは一目みてわかったのですが、
Bの未来の位置に「皇帝」の逆位置が出ています。
皇帝の逆位置って、”横暴、横柄、ワンマン、超わがままな偉そうなオジサン”のイメージです。
そうすると、エンディングの「カップの9」のと意味がつながらない。
さあ、いったいどう読んだら良いのでしょうか。
今日は、「B:近くの山にドライブに行く」を私がいったん読み解き、宝良先生の添削を受けた結果をお読みください。
実際の鑑定は、宝良先生が添削をして、もっと細かく詳細に分析していますが、ここでは簡潔に記載します。
「皇帝」の逆位置には、”自分の意思が無い、消極的、行動できない、主導権が無い”のような意味もあるのですね!
”馬車(車)に乗せられて、いろいろな所に連れていかれる王様のようなイメージでしょう。”
これは、テキストには載っていない意味なのですが、宝良先生がイメージとしてキャッチしたものです。
これからどこへ行くのじゃ?
まさに、車に乗っている時の父って本当にそんな感じ!
「今日は白山を見に行くよ」って言ってもアルツハイマーの人は、短期記憶ができないので、3分後にはどこへ行くのかわからなくなってしまいます。
わからないながらも、娘がせっかく連れ出してくれているし、外に出るのは気持ちがいいからなんとなくついて来ている・・・
そんな感じです。
父が、近場の山を見るだけでも、すごく満足してくれているのがわかって本当にうれしかったです。
今回の鑑定結果のアドバイスの位置には、ワンドの10が出ていました。
- 認知症の人も、付き合っていく周りの人も、本当は何を一番の目的にしているのか考える。
- あれもこれもちゃんとしなければ、という義務感を捨てて、優先順位を決めて行動する。
普段、父のことは母にまかせっきりで、たまに帰省したときにちょっとつきあうぐらいの私。
上高地にこだわったのは、罪悪感もあって「すごいことを父にプレゼントしたい」という意気込みもあったかもしれません・・・
次回からは、アルツハイマーの父の気持ちを「変形ケルト」で占ってみたお話をします。
是非、続けて読んでいただけますと嬉しいです!
▽宝良先生の変形ケルト
▽タロット占い無料鑑定をしています。
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