2枚引き 本日のお題カップの10と皇帝(正位置)
カップの10からメッセージ
家族の幸せのためには、皆が幸せになるためには、私さえ我慢すればよい・・・
集団での和を重んじる日本では、昔からそんな考え方が美徳とされてきました。でも、家族の中の誰かの犠牲によって成り立つ幸せって、それは本当の幸せではないですよね?
自分自身の幸せを求めるあなたのことを、「自分のことを優先するなんてわがまま」、「自由という言葉をはき違えている」と批難する人がいるでしょう。
その人達は自分がずっと家族の犠牲になってきたり、やりたいことを我慢してきたから、あなたが自由であることを妬んでいるだけなのです。
まずあなたの幸せがなければ、家族の幸せも、あなたが所属する集団も幸せとは言えません。あなたの犠牲の上に成り立つ幸せなんて、偽物の幸せです。
<本日のテーマカード>
カップの10
<2枚目>
皇帝(正位置)
■ カップの10(正位置) ■
カップの10は、大アルカナの「正義」を学んだときに2枚目のカードとして出てきました。
このカードは家族や、仲間と幸せを喜び合っている、精神的な満足や幸せを表していると学びました。
空の虹は平和や平安を象徴しているとも。
自分も幸せ、周りの人たちも幸せ、これ以上にない素晴らしい幸福を表すカードですね。
では今日は「タロットバイブル-78枚の真の意味-」の解説を見てみましょう。
『ペンタクルの10』の人物はこれよりはるかに裕福であるように見えます。いくつもの建物のある荘園領主の邸宅のような家に比べたら、このカードにはささやかな家が一つあるだけです。その屋根は情熱の赤色に塗られています。この2枚のカードに描かれた人物を見て、あなたはどちらになりたいと思いますか? ~中略~
「9」の商人は、この家族よりも裕福な様子ですが、彼は1人です。~中略~「9」と「10」では、自分のために見出し、創造する2つの道が示されています。
「タロットバイブル-78枚の真の意味-」レイチェル・ポラック(著), 鏡リュウジ監訳、現代タロット研究会
上の2つと比較するとカップの10が意味する「幸福」の意味がわかりやすいですね。カップの10の絵に描かれる家族は、決して裕福ではなさそうですが、物質やお金、地位にとらわれず、心からの幸せや満足を得ています。
そして、家族やグループ・集団全体が幸せということは、まずはじめに、それを構成する一人一人が幸せで精神的に満足しているということを示しませんか?
そうです。それは決してわがままなことではないのです。まずはあなたの幸せを追求することで、皆が幸せになれるのです。
■ 皇帝(正位置) ■
「皇帝」のカードについては一度勉強しています。
その時は「成功の報酬自体には関心を持たない反面、どんな代価を払っても成功を手に入れようとする。発展途上の段階、なり振り構わず奮戦している時によく出る札」と学びました。
姫 二郎太が仕える屋敷の姫で次郎太の片思いの相手。
都一のプレイボーイである頭の中将にあこがれる
(だが、まだ頭中将のことは見たことすらない)
カップの10に描かれているカップル。妻と見られる女性は、夫の後ろにひかえていたり、一歩下がった位置にいたりすることなく、夫に寄り添い高々と右手を掲げていますね。
2人はきっと対等な関係なんでしょう。
「家族の幸せのため」という言葉のために、昔から家族のなかで”嫁”、”妻”、”母”と呼ばれる立場の人たちが自分のやりたいことを我慢したり、独りで家事や介護などの負担を背負うことが美徳とされてきました。
確かに、家族や集団の中では、誰かが犠牲となって他の人の世話をしたり支えたりしなければいけないことは事実です。
でも、その大変さや、つらい気持ちをごまかしては駄目。苦しいときは家族や周りの人に愚痴も言っていいのです。そしてたまには自分の役目を変わってもらいましょう。それはわがままでも何でもありません。
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