道歌 恋の歌(11) 新しく何かを始めたあなたへの励ましの歌 | タロット占い&道歌・恋の歌 ~海棠 わき~

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桜井識子さんに感化されておみくじ帖なるものをつけています。
おみくじや古今の和歌、昔の人が残した道歌や恋の歌、
そしてタロットカードから得た教訓と感動を投稿しています。
現在はタロット修行中でタロット投稿多めですが、道歌やおみくじの歌投稿も頑張ります!

出所)Adobe Stock paylessimagesさんの画像に海棠が歌を追記

 

昔蒔く木の実

大木(おほき)となりにけり

今蒔く木の実のちの大木ぞ

 八波則吉著「道歌清談」より

 二宮尊徳作とされる歌

 

桃栗三年柿八年、長いようでも短いもの。

 

まかぬ種は生えませんが、一度種をまいてさへおけば、

 

いつかその美果を口にすることができます。

      

 

「さて、前に引用しました古語の終わりに、百年の計は人を植うるに如(し)くはなし。」とあります。


人を植うるとは、人を教育することです。教育の効果は、穀物を蒔いたり、樹木を植えたりするのに比べれば、多少年月を多く要する嫌いはありますが、必ず芽を出し、実を結ぶものです。~中略~


されば、後の大木を目指して、誰も、有形無形の「木の実」を蒔くことを怠ってはなりません

           出所)「道歌清談」八波則吉 著(実業之日本社)昭11

 

クローバー登場人物紹介はここを見てね 

 

師匠
 

八波則吉先生の「道歌清談」によると、この歌は二宮尊徳の作だということだ。

 

教育者だった八波先生が、その後輩の教育者たちに地道な教育の大切さを伝えようとしたのだろうか。

 

わきちゃん
 

教育もそうですが、勉強やスポーツなどの鍛錬もはじめは小さな種を蒔いて、小さな芽が出て、成果がでるのは本当に何年もかかりますね。

 

 

わきちゃんに誘われてはじめたタロットの勉強も、72枚の正位置・逆位置を覚えるだけでもいったい何日かかるのだろうと気が遠くなるよ。

 

師匠
 

ははは・・・わしもそう思う。

今は英語で言えばわしらはアルファベットや英単語を覚えている段階であろう。

この先、実占を何百回も練習してタロット占いでいうところの英会話がやっとできるようになるということじゃ。

 

クローバークローバークローバー

 

頭中将
 
 

わたしなぞ幼き頃から、書道、漢詩、和歌、管弦、舞と二十年以上もかけて鍛錬を重ねてきた。

その長い長い努力の道のりがあってのモテだ。

 

 
 

都で噂の頭中将。今都では頭中将の素晴らしい和歌が姫君たちに大人気。

やっぱり素敵だわ。いつかお目にかかりたい。

 

二郎太
 
 

わたしも、武芸ばかりではダメだと思って、和歌なぞ作り始めてみたけれど、、、ただの作文のような歌ができあがるばかり。

 

あまりの見込みの無さに歌の先生もあきれ返っている。もうやめちゃおうかな・・・

 

 

あきらめちゃダメ!次郎太。

オレもタロットの勉強、なかなかカードの意味が覚えられなくて、ガクンてなる時があるけど一緒に頑張ろう

 

わきちゃん
 

本当にそうよね。2枚引きの勉強の回数を重ねてくると、前に一度出たカードがまた出てくるのだけれど、「これ、なんだっけ? あの時どう解釈したっけ?」と本当に忘れきっていてショックを受けます。

 

師匠
 

頭中将も和歌や漢詩の勉強を二十年以上も続け、今もなお鍛錬を怠っていない。

 

小さな芽が1年やそこらで大木になるのは無理だ。あきらめずにひたすらに精進するしかないのじゃ。

 

 

仕事で必要に差し迫られてしなければいけない勉強は、「これは仕事だ、お金をいただいているのだから」と強制力が働いて、勉強もなんとか続けられるのですが、趣味のこととなると三日坊主になりがちな私。


このブログは三日坊主を防ぐために、勉強の記録のためにしています。でも2枚引き勉強を続けていたら、いつの間にかタロットの勉強の記事だけでも結構たまってきました。

 

2枚引きタロットの勉強は、真剣に「恋愛の場合は?」「不倫の場合は?」「仕事の場合は?」・・・と頭を悩ませながらカードの意味を考えています。仕事が終わった夜間にこれを考えるのは本当に疲れます。

 

けれど、だんだんたまってきた投稿リストを見たら、ここまでやったのだもの、投げ出さないようにしようと励みになります。本当にブログという記録に残しておいてよかったと思います。

 

 

師匠
 

八波先生が蒔いた「道歌清談」という種は昭和の初めから多くの種を蒔いてきて、今もこうして誰かを育てているのだな。感慨深いのう・・・

 

 

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