変り蕎麦「卵切り」 ~ 一邑/東浦和 | こなもんや三度笠

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 越谷に住んでいた頃は、ちょくちょく行った〝蕎楽房  一邑(きょうらくぼう いちむら) 〟 。自由が丘に引っ越してから、なかなか行けず寂しい。店主の田村一人さんは、親しい友だちです。蕎麦の名店〝小松庵〟グループの元総料理長。現在の小松庵の隆盛の礎を築いたのは、全量自家製粉に切り替えた小松庵の小松専務と田村さんの功績です。

今日は、野暮用で、東浦和のクリニックに出掛けたついでに立ち寄りました。

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 ワタシの到来を蕎麦打ち室のガラス越しに見つけた田村さん。相好を崩して、今にもハグしそうな勢い。まあ、それだけは勘弁して・・・。(笑)

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開店前の店内には、既に1組のお客さまが座っていらっしゃいました。

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ランチを食べに寄ったご近所の常連のご夫婦かも知れません。
ビールを飲んで待つことにしました。
突き出しの〝蕎麦味噌〟が旨い。
田村さんのお弟子さんは、ワタシの知ってるだけでも、東十条・一東庵の吉川店主。大森町・もりいろ の土屋店主。柏・杜の葉の稲葉店主。孫弟子では、根津・蕎心の浅見店主がいます。
でも、この蕎麦味噌の味だけは、名店の店主たちもまだ、田村さんを超えていないと思います。還暦を超えた田村さんだけが出来る奥行きの深い絶妙な味合いです。

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同居人の大好きな〝板わさ〟。
しかも山葵漬けがたっぷり。同居人が小躍りして喜んでました。

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新潟・妙高の酒〝鮎正宗〟。新潟の酒は、淡麗辛口が多い中、甘味のある旨口の酒。大好きです。ここの酒蔵の社長には、蕎麦の栽培で大変お世話になったことがあり蔵見学もしたことがあります。

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ほんのり甘味のある〝厚焼き玉子〟。
時間があれば、神田まつやの裏メニューの小判型玉子焼きをおねだりするのですが・・・。にひひ

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 これも新潟・八海山の普通酒。ここの蔵も社長のご厚意で昨年蔵見学をしました。八海山は、一番生産量が多い普通酒と本醸造にチカラを入れていますと工場の方にご説明されたのを覚えています。食中酒として美味しい料理の味を邪魔しない素晴らしい酒です。

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田村さんが、ちょっと食べてみてとサービスの漬け物。いい塩梅に浸かってます。

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大きな穴子の一本揚げ。
昔は、いい穴子が東京湾で獲れたのだけど・・・。
と、ちょっと寂しそう。

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〆の酒は、山形・天童の〝出羽桜〟。越谷に住んでた頃、近くの酒屋で出会った美味しい酒。

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寒い日。湯気の立つ熱々のそば掻き。
玉子焼きやそば掻き、簡単のようで手間のかかる料理です。

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そして、〆に選んだのは、〝卵切り(らんぎり)〟。乱切りではありません。にひひ
卵の黄身だけを更科そばに練り込んだ変り蕎麦。
田村さんに変わり蕎麦を教えたのは、4代目有楽町更科の故・藤村和夫さん。蕎麦界の大御所でした。久々の卵切り。絶品です。

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 素晴らしい田村さんのそば料理。ほろ酔い気分でまだ日が高い和田通りを駅に向かいました。桜が美しい和田通り。また、その頃に来ようっと。