幸せの雛人形 ~ 一東庵/東十条 | こなもんや三度笠

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そば、うどん、パスタなどの粉モノが大好き‼

ウチで食べたことなかったでしょ!?
東十条にある〝ミシュラン・ビブグルマン〟の蕎麦屋〝一東菴(いっとうあん)〟の店主・吉川邦雄さんは、席に着くや否や待ってましたとばかり蕎麦味噌の入った小皿を目の前に突き出しました。
それを見て大笑い。理由は直ぐに理解。
先日、吉川さんの師匠で小松庵グループの総料理長が店主を勤める東浦〝蕎楽房 一邑(きょうらくぼう いちむら)〟に行った時に田村店主に申し上げた一言。
田村さんの蕎麦味噌を超える弟子はまだ現れないねえ。

翌日、田村さんは電話で吉川さんに伝えていたのです。にひひ
田村さん、凄く喜んでましたよ・・・。
吉川さんの師匠思いの気持ちがびんびん伝わって来ます。

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京浜東北線・東十条駅から至近。
一東菴は、開店直後から通っている大好きな店。今や予約が取れないことも多い人気店です。特に、ミシュラン・ビブグルマンを受賞してから昼間は長蛇の行列。夜も早くに予約しないと席を確保できないことが多々あります。

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 いつものビールは、今日はいつもとちょっと違います。にひひ
八海山泉ビールのピルスナーとヴァイツェン。日本酒メーカーの八海山が造るクラフトビール。爽やかな苦みとど゛っしりとしたコクのピルスナー。小麦麦芽を使う苦みが少なく華やかな香りのヴァイツェン。昨年、八海山酒造の南雲社長のご厚意で酒蔵見学をして以来すっかりファンになりました。

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大豆料理にこだわる一東菴の突き出しは、厚揚げの煮物。

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当店名物〝大豆三点盛〟。
左から、豆腐、豆腐の味噌漬け、湯葉。

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一東菴は、刺身が旨い。
新鮮な魚介類が並びます。カンパチ、シメサバ、マグロ、タコ、湯葉のイクラ載せ、ホタテ。
シメサバの酢の浸かり具合が最高。

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寒い夜は、〝かに、きのこ、卵とじ〟が最高。
はふはふしながらあっと言う間に完食。

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一東菴の人気定番メニューは、〝焼き玉子〟。
丁寧に美しく焼き上げています。

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〝あんかけゆば豆腐〟。
これも寒い夜にぴったり。今夜のおススメメニューです。

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今夜頂いた酒は、3種。
① 新政No.6 (秋田 新政酒造)
② 蒼空(京都 藤岡酒造)
③ 月山(島根 吉田酒造)

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既に沢山召し上がりましたが利きそばやってみますか!? 本日は、5種類ありますけど・・・。
やってみましょう。鋼鉄の胃袋ですから。

まず、最初は、埼玉三芳の船津さんが作った〝キタワセ〟。
最近の船津さんの蕎麦は美味しくて人気。なかなか入手が難しくなったとか・・・。

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次は、秩父の荒川在来。
巣鴨の菊谷さんが中心となって共同で栽培している蕎麦。一昨年、ワタシも蕎麦屋の店主さんたち15人と一緒に収穫作業に参加しました。

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群馬高山村のいわゆる〝高柳在来〟。
高山村で〝たか栁〟という蕎麦屋を営む高柳克巳さんは、蕎麦界の有名人。同時に蕎麦栽培も行っています。

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栃木県益子町の鈴木幸一さんが作っている〝常陸秋そば〟。美味しいことで有名です。

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最後に小松庵と言えば〝新得(しんとく)牡丹蕎麦〟。
東浦和の一邑の店主・田村一人さんは、小松庵総料理長時代、全量自家製粉に切り替えることを小松専務に切り替えを提案。それまで、大手製粉業者から蕎麦粉を仕入れていました。そして二人で切り替えに躊躇する社長を説得。新得の蕎麦粉を小松庵で使うようになって以来、業績が急上昇。

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デザートを食べている最中、隣席の三人連れが退店。すると周りのお客さんがザワザワ。そのうちの一人が、元エレファントカシマシのボーカリストの宮本浩次さんだったのです。お蕎麦がとてもお好きなようで、来週の予約もされていました。
この宮本さんのお名前。ワタシとおんなじ。片や超有名人、片やパンピー。
ところが、ワタシの名前が呼びながら、店主も女将さんもこちらの席に頻繁にいらっしゃいます。挙句の果てに、お2人の可愛い娘さんもお母さんも挨拶にいらっしゃいます。
お隣の蕎麦好きのカップルと話が弾み、ワタシを名前で呼んでくださる。
一東菴の店内は、一般の世界と違って、宮本浩次さんよりワタシの方が有名になってしまいました。にひひ

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店内は、女将さんのお母さんが趣味で集めた〝お雛さま〟がたくさん飾られています。
きっとお母さんは、娘さんの幸せを祈って毎年お雛さまを飾り続けたのだと思います。その願いが叶って、素晴らしいお婿さんが来てくれました。そして今は、4人のお孫さんのうちお2人が女の子。孫の将来の幸せな結婚を祈って飾っていらしゃるのだろうと・・・。

草の戸も住み替はる代ぞ雛の家  芭蕉

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