彼女と2週間ぶりの再会。

食事に行くことは決めていたのですが、

どこのお店に行くか、どういうものを食べるかなどは

全く決めないままでした。

レストラン街の案内板を見ながらお店を選んでいたときに、

お互い「魚介類が苦手」ということがわかり、

彼女との距離が近く感じました。


そして彼女との間では相変わらず、

変に気を遣うことなどなく自然体で話しを続けることができ、

あっという間に時間が過ぎてしまいました。


そして帰り際、彼女がふと僕にこう言いました。

「今まで付き合ってきた彼女ってどういう人だったの?」


それまでの僕は女性とお付き合いをしたことがなく、

それが自分の中でコンプレックスになっていました。

だから「そんな改まって話すようなことはないですよ」と、

そこで話を無理やり終わらせてしまったのです。


ただ、僕の過去の女性関係について

彼女が気にしてくれたということに関しては、

少しは僕に関心を持ってくれてるのかもという気持ちで

嬉しかったので、少し複雑な感覚でした。


「あなたの本音を知りたい

でも本音を知るのも怖い

どちらも僕の本音」


そんな感情を抱きながら、

次に彼女に会うのはさらに2週間ほど経ってからになるのです…


彼女と2年ぶりに再会した3日後は僕の誕生日でした。


その日の朝早く、彼女から誕生日を祝うメールが届きました。

彼女が自分の誕生日のことを覚えていてくれて、

しかもその日の朝一番に連絡をくれたことが

僕にとってはすごく嬉しい出来事でした。


「彼女のココロの中に僕がいる

 それがどれだけ幸せなことか

   ずっとそこに居続けたい」


その後すぐに彼女に会うことは出来ませんでしたが、

僕の中で「彼女に会ってもっと話がしたい」という

気持ちがどんどん膨らんでいきました。

しばらくはメールや電話でのやりとりが続きました。


そんな中、法人口座の開設手続きの方法を、

銀行に勤めている彼女に聞くことによって

連絡を取る回数を増やそうとしたりする自分がいました。


とにかく何でもいいから彼女と連絡を取っていたい、

メールや電話だけでもすごく幸せな気持ちになれる。


それはそれまで味わったことのないような

不思議な感覚でした。

特に僕に何かをしてくれたからとかいうことではなく、

彼女の存在そのものが僕にとっては重要でした。


そして2週間が過ぎて彼女と2度目の食事に行きました…

その後、僕たちはお互いの恋愛観や、

金銭感覚をはじめとする、

物事に対する価値観などを話し合いました。

すると驚くほどに感覚が似ていたし、

変な緊張感などが全くなく、

2年ぶりとは思えないほど自然に自分の気持ちを

彼女に対して話している自分にふと気づきました。

そして、「結婚するならこういう人とだろうな」と感じ、


「何で1年間一緒に仕事をしていたときに

 気づかなかったんだろう。

 あんなに近くにいたのに…」


そう考えて、2年間の空白を取り戻したいと思いました。


「素直な自分をぶつけ合える

 あなたのことをずっと深く想っていたい」


しかしその日はそれほど時間もなく、

次の日もお互いに仕事があったので、

僕は彼女を見送り帰宅しました。


その後、僕は彼女の魅力にどんどん引き込まれていくことになるのです…