「推す」と「投資」の違い | 櫂(kai)の知ること綴り帳

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私がやっている事業や趣味について綴っています。
事業は主に広告代理店、ライブ配信代理店、芸能案件キャスティング、映像・動画制作、音楽制作プロデュース、コミュニティサイト運営、グッズ制作販売、PRコンサルティングです。

こんにちは。

ショートケーキは苺から食べる櫂(kai)です。

 

皆さんには「推し」はいますか?

私で言うと以前も書いたようにB'zが推しということになるのでしょうか。

あまり「推し」という言葉にこだわらないほうなので

深く考えたことはありませんが。

 

私は事業の1つにライブ・ラジオ配信の代理店の運営をしているわけですが

今日はそこで見る光景から「それ、同じじゃないよ?」と思うことを

私が思う定義を用いてお話をさせていただきたいと思います。

 

本来「投資」の意味を深くご理解されていて

なおかつしっかりと「投資」として下記活動をなさっている方については

当てはまらない記事となりますので予めご了承いただけますと幸いです。

それでも読んでくださるという方がいらっしゃれば心より感謝申し上げます。

それでは始めていきます。

 

ライブ・ラジオ配信はご存じの方も多いとは思いますが

Pt(アイテム)を用いて特典を競うツールの1つです。

例えば「あの有名なランウェイイベントに出れるよ!」という特典に対して

ライバーはライブ・ラジオ配信を行うわけです。

そしてリスナー(サポーター)の皆さんはそのライバーの目標を叶えるべく

無料Ptや有料課金Ptを利用してそのライバーを応援するわけです。

いわゆる「投げ銭」ってやつですね。

 

そして順位を争い最終的に1位になった方や

上位になった方に対して「ランウェイ参加権」が与えられる、と

こういった仕組みになっています。

 

中にはものすごくお金をかけて応援してくださるリスナー(サポーター)さんもいらっしゃって

聞いたところによると多い方で2億円かけて応援された方もいらっしゃるそうで。

推しを応援する熱量って想像を超える本当にものすごいものなんですよね。

ちなみにそんな私も過去合計2,300万円ほど投げ銭をしていたりはしますが…

それは一旦横に置いておいて。

 

さてお話の続きですが

中にはこういうことを言われる方が稀にいらっしゃいます。

「こんなに応援したのに私の希望に沿ったことをしてくれない!」

自分が稼いだお金を使って投げ銭をしているわけですから

気持ちはわからなくはないですし、私も正直そう思ってしまう瞬間も多々ありました。

 

そもそもですが

「推し」を「推す」ってどういうことなんでしょうか?

 

私はこれを3年ほど前から深く考えるようになり1年間ほど頭を悩ませましたが

ある一定の結論に辿り着きそれを定義するようになりました。

そうすると自然と

「投げ銭したのに希望通りではない!」

という気持ちは消えていくようになりました。

 

では、その定義とはどんなものでしょうか。

私はまず「推す」と「投資」というものに分けて考え定義しました。

その定義とは

 

 

「推す」とは … 自分に実体のある利益が出ない投げ銭

「投資」とは … 自分に実体のある利益が出る可能性のある投げ銭

 

 

ライブ・ラジオ配信の投げ銭はあくまで「推し事」であり

本来の意味する「投資」ではないはずです。

ただライバーとリスナーの距離感が比較的に近いプラットフォームでは

その投げ銭を「投資」として考えてしまっている方が一定数いらっしゃるように見受けます。

 

たしかに投げ銭をすることによって

・喜んでくれる

・頼ってくれる

・甘えてくれる

・距離を近づけてくれる

・求めてくれる

などなど、投げ銭をする側の「心の利益」的なものにはなっているかもしれません。

 

ただその投げ銭自体はやはり自分に実体のある利益が出ないものであり

最初に書いた

「こんなに応援したのに私の希望に沿ったことをしてくれない!」

というのはむしろ

「推す」ではなく「投資」に当たるのではないかと思うのです。

 

あくまで実体があるかないかのお話なので

私の定義するところから言えば

「心の利益」は実体には成り得ないというお話をさせていただいています。

 

決して「心の利益」が悪いと言っているわけではありません。

心の利益が有れば

・日常を生きる糧になる

・物事に前向きになれる

・頑張りを共有できている気がして心に余裕ができる

などなど、様々な頑張る力、生きる力になることは間違いありませんから

心の利益は非常に重要なことだと思っています。

 

ただ今回のお話で私が言っていることは

「推す」はあくまで「推す」であり「投資」ではない、ということ。

その投げ銭は「リスナーに実体のある利益が発生する投げ銭ではない」ということなんです。

 

「投資」にはある一定の責任が伴うものであり

この世の中には、投資は投資の確固たるやり方がありますから

もし実体的に利益のある投資を望まれる方がいらっしゃるのであれば

それは世間一般的に行われている「投資」の方法を取られてみるのもよろしいのではないでしょうか。

それも1つの立派な応援の形ではありますし

受けるか受けないかは相手様方の意思次第にもよるかと思いますので。

 

以上、今日は本来「推す」と「投資」は別物について書かせていただきました。

ご参考になる方がいらっしゃれば誉れです。

それでは、また次の記事でお会いしましょう。