こんにちは
ブログにご訪問いただきありがとうございます。
UMIで心の勉強修行中の、かほ です。
先日参加した 不登校の親の会で、話題にのぼった映画がありました。
『ワンダー 君は太陽』
2018年に公開された映画で、
先天性の障害をもった10歳の少年、オギーとその家族や周囲の人たちの成長がテーマになっています。
映画もとてもいい作品だし、本の方も面白いです。
もちろん、主人公のオギーの姿に心揺さぶられるストーリーなのですが、
私にとって衝撃だったのは、オギーの姉のオリヴィアの思いだったんですよね。
本では、チャプターごとに主観となる語り手が変わるのですが、
オリヴィアの章で、彼女は自分の家族をこんな風に説明します。
”私から見る世界では、オギーは太陽。
父と母、そして私は太陽の周りをまわる惑星なの。”
弟は、生まれつき特別な援助が必要な存在。
実際に、痛そうな手術を何度も受けているのも見てきている。
だから、オリヴィアはこうも言っています。
「不平をいうことに、意味がないことも理解している。オギー中心で回る世界にいることに、慣れてしまった」
オリヴィアは、いわゆる『きょうだい児』にあたりますが、美化されてしまいがちなきょうだい児の心の様子を、
本の中では丁寧に描かれているなぁと思って。
私にとっては、ちょっとした衝撃だったわけです。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20220208/16/kaho2022kaho/df/8e/j/o1044108015072311668.jpg?caw=800)
私自身は、お兄ちゃんがいる第二子で、二人兄妹。
ただでさえ、愛嬌がある女の子は大事にされますが、
私は幼少期からアトピーがひどくて、薬を塗ってもらったり通院したり、親の手がかかる子でした。
加えて、小学1年生のときに交通事故にあって、3か月入院する大けがをしたので、
家族からは大切にされる存在だったと思います。
そんな中でも、「いい子でないと愛されない」ブロックを作った私。
じゃあ、兄はどんなことを思いながら成長してきたんだろう?
そんなことを思って、ほろ苦い気持ちになりました。
物語の中では、オリヴィアは葛藤を抱え、家族とぶつかり合いながらも、
彼女なりの答えを見つけていきます。
私も、私の兄も、成長していく中で、ブロックを持ったり、葛藤したりと、
もがきながら、自分なりの答えを見つけていくのでしょうね。
苦しいことも、時間はかかったとしても、自分の糧として取り込んで、成長していくことができる
どんな人でも、そんな力を絶対にどこかに持っている、そんな気がしています。
そうやって、みんなこの世界で成長したくて、生まれてきているんじゃないかな。
そう考えると、人って優劣がつけられない、つけようがないなぁって感じます。
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました