ダイヤ改正情報をお伝えしたためスタートが遅くなりましたが、今年最初の私鉄時刻表研究は、東急線電車時刻表2016年３月26日ダイヤ改正号です。
基本データ
発行日：2016年３月１日
監修・発行：東京急行電鉄株式会社 運輸営業部
製作・編集：株式会社交通新聞社
体裁：Ｂ５判、240ページ
定価：300円（税込）
2016年（平成28年）３月26日東急線全線ダイヤ改正に伴い発行されました。
東急の時刻表は、1983年（昭和58年）に創刊されてから、サイズや編集・発行元が色々と変わり、一時期は無料配布をしていた時期もありました。しかし、2012年（平成24年）３月17日のダイヤ改正時には、パソコンや携帯電話の普及に伴い時刻表の需要が減少しているとして発行が見送られました（参考：HotほっとTOKYU 2012年４月号(No.385)）。
これで東急の時刻表発行も潰えたかと思えましたが、東横線の東京メトロ副都心線との乗り入れ開始が転機となり、「2013年３月16日ダイヤ改正号」が発行され、奇跡の復活を遂げました。なお、この号から再び有料販売に戻されています。
東急時刻表の歴史についてはきちんと纏め直したいと思っていますが、話を2016年３月26日ダイヤ改正号に戻しましょう。
前号までは「東急電車時刻表」が正式名称でしたが、本号から名称が「東急線電車時刻表」と変わりました。ページ数は前号から８ページ増加しています。最近の東急時刻表の傾向として、ダイヤ改正のポイントを詳細に掲載していることが挙げられます。本号は全線でダイヤ改正が実施されたため、７ページに渡ってダイヤ改正のポイントが掲載されています。
その他カラーページでは沿線の散歩コース、主要駅施設案内図及び東急線のオトクなきっぷの案内が掲載されています。
本文では、東急線・みなとみらい線の全線及び直通先各線（東京メトロ半蔵門線・南北線・副都心線、都営三田線、東武東上線、西武有楽町・池袋線）の直通列車時刻が掲載されています。それぞれ列車番号が掲載されていますが、東横線では直通列車の東京メトロ・東武・西武における列車番号もあわせて記載されています。その一方、田園都市線では直通列車の東京メトロ・東武における列車番号が記載されておらず、次回発行では東武スカイツリーラインの時刻とあわせて記載して欲しいなと願っております。
また、最近の東急時刻表のもう一つの傾向として、運賃表を掲載していないことが挙げられます。運賃を計算できないため多少不便に感じます。
なお、本号から、「お忘れ物・落し物のお問い合わせ先」が掲載されるようになりました。
今年は、３月に東横線でダイヤ改正が、４月に田園都市線でダイヤ改正もしくは修正が行われると思われます。そのため、時刻表の発行は以下の４つのパターンが考えられます。
１ ４月の田園都市線改正（修正）分も含め、３月東横線改正にあわせて発行
２ ４月の田園都市線改正（修正）を待って４月に発行
３ ３月に東横線改正号、４月に田園都市線改正（修正）号と立て続けに発行
４ ３月東横線改正時に東横線のみの時刻表を発行、４月田園都市線改正（修正）時に全線掲載号を発行
過去の発行の傾向を考えると「４」が有力かと思いますが、結果は如何に？楽しみに待ちましょう（＾_＾）
なお、創刊号から第９号（1995年（平成７年））までを纏めたページがありますので、興味がある方はご覧ください。
私鉄時刻表への招待 第５回 東京急行電鉄
私鉄時刻表研究、次回は「西武時刻表 第26号」をお送りする予定です。
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