色々なサイトを見ながらアセクシュアルのことを調べていて、最近よく思うことがあります。
「アロマンティックの説明、サイトによって違う気がする…」
アロマンティックについて書いてあるサイトの記述を見てみましょう。まずはLGBT就活・転職サイト「JobRainbow」さんの「アロマンティック」についてのページにはこう説明されています。
"アロマンティック(Aromantic,aロマンティック)は、「他人に恋愛感情を感じない」(「恋愛指向を持たない」)セクシュアリティです。"
また、LGBTメディア「Letibee Life」さんの「アセクシュアルを勘違いしている3つの質問」というページではこう説明されています。
"他者に対して恋愛感情も性的欲求も抱かない場合は特に「アロマンティック・アセクシュアル」と呼ばれます。"
私の中では前者のような認識であり、恋愛感情も性的欲求も抱かない人を「アセクシュアル」と呼ぶのだと思っていました。
どういうことだ?と思い調べ続けていると、セクシュアルマイノリティの人たちの交流会を行っている「にじいろ学校」さんの「用語一覧」ページでその答えを見つけました。
・アロマンティック・アセクシャル (Aromantic Asexual)
→恋愛的にも性的にも他者に惹かれない人を指す。
・アロマンティック・セクシャル (Aromantic sexual)
→他者に性的には惹かれるが、恋愛的には惹かれない。
つまり、「アロマンティック」というのは恋愛感情の有無だけを指すのであって、性的欲求の有無は問わない、ということだそうです。
なるほど、それを踏まえて先ほどの二つの記述を見るとどちらも正しいことがわかります。
ようやく謎が解けてすっきりしました。
ちなみに、アロマンティックの対義語はロマンティック(恋愛感情を抱く)ですが、アセクシュアル(性的欲求を抱かない)の対義語はセクシュアル…ではなくて存在しないらしいです。
これは、「誰かに対して性的欲求を抱く」ことが当たり前のことだという考えからではないかと言われています。
「ジェンダー」の形が自由になりつつある今日、「誰かに対して性的欲求を抱く」という意味の言葉が生まれる日はそう遠くなさそうな気がしています。どんな言葉が生まれるのか気になるところです。