●『新・牡丹と薔薇』最終回 | サンロフトの本とテレビの部屋

●『新・牡丹と薔薇』最終回

●『新・牡丹と薔薇』最終回
各クール毎に独断と偏見によるランキングを書いてきた。主観とことわりつつも、面白さ、設定の新鮮さ、俳優の演技等、客観性をもった評価だったと思う。普段なら、単純に好き嫌いで決めても結果は大差ないのだが、今度ばかりは例外。


『新・牡丹と薔薇』は恐らく今クールで一番、いや、近年で一番好きなドラマだった。あり得ないシーンやセリフの連続、意表をつく展開、そして狂気。ドラマの出来は確かに良かったが、過激さという基準では、旧作の『牡丹と薔薇』には遠く及ばない。しかし、それでも本作の方がずっと好きだ。


この手のドラマは「愛憎劇」と呼ばれるが、憎しみの要素が大部分を占める。愛ゆえの憎しみということだろう。しかし、本作では逆に愛の要素が大部分を占めた。


出色なのが、富貴子がローズカフェで美輪子の「牡丹と薔薇」の歌を聴いて泣き崩れるシーン。そして、ネイルサロンの前で富貴子と再会した美輪子が泣き崩れるシーンだ。本作の肝となるのは、間違いなくこの2つだ。


最初のシーンは、実の姉だと名乗ることができない富貴子の心情から納得できるが、対となる後のシーンはドラマ史上類を見ない激しい愛の表現。印象的な出逢いにせよ美輪子にとっては一度逢っただけの相手に、泣き崩れた後「ずっと探していた」と抱きつく。ドラマ後半の美輪子の狂気を暗示するシーンでもある。


思いもよらぬ最終回だったが、最高の結末だった。毎度書いている終盤のダイジェストの見せ方も秀逸だった。美輪子に正体をバラした富貴子が、前述のローズガーデンで泣き崩れた理由を話す件は実にうまい。


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