ブライダルコスチューム かぎや

ブライダルコスチューム かぎや

香川県観音寺市にある貸衣装店です。花嫁衣裳から成人式のお振り袖まで、各種取り扱っています。

先日、成人式の前撮りをさせて頂きました。

来年の成人式のレンタル振袖をご予約頂いたお客様。

お決め頂いた振袖を成人式の日より前の別日に、お着付けして撮影させて頂きます。

振袖をご覧になるために、今まで何回かご来店の時は、いつもお嬢様ご本人とお母様でした。

前撮りの朝、初めてお父様がご来店。

「いや〜、娘の前撮りの今日は、有給取って仕事を休みましたよー」とにこにこ。

その日はお母様もいつも以上ににこにこ。

お嬢様の前撮りだから、+、きっと、お父様もご一緒にご夫婦で前撮りをご覧になるから、と感じました。

さて、お父様は、お嬢様が振袖をお着付けされているところから、ビデオ撮影。

そして「大きくなったなあ…」とつぶやかれたのです。

傍らでご家族の様子を拝見していた私は、その言葉をお聞きして、じいんとしました。

「大きくなったなあ…」その一言は、お嬢様が生まれてから20年間の年月を思い出されていらっしゃるのでしょう。

笑顔のご両親様の温かい眼差しに見守られて、振袖の撮影は和やかに進んでいきました。

撮影が終了し、お父様はおっしゃいました。

「ほんとに今日は良かった。振袖の前撮り、ほんとに良かった」

お父様、私どももこんな笑顔のお父様とお会いできて、嬉しかったです。

衣裳屋冥利に尽きる、と思わずにはいられませんでした。

温かい出逢いに心より感謝申し上げます。





昨日、嬉しい事がありました。

お客様からこんなお言葉を頂いたのです。

そのお客様は、留袖をご覧にご来店されました。

「私、お嫁に行く時にかぎやで花嫁衣裳をたくさん借りました。

今回、息子の結婚式が決まって、留袖を着ることになった時、どうしたらいいか実家の母に聞いたんです。

したら、母が『そりゃかぎやに行ったらいいよ。いい衣裳を置いているし、間違いない。

昔から信用があるから』って」。


そして、留袖をご覧になった後、結婚式の事や息子さんの事など、いろんなお話を楽しくさせて頂きました。


そして、

「やっぱりここへ来て良かったです。

結婚のことで分からない事があったんですが、お話できてよく分かりました。

今度は主人のモーニングも合わせに来ますね」

と、笑顔でお帰りになりました。


30年前に花嫁衣裳をご利用頂いたお客様が、今度は新郎の母となり、お子様の結婚衣裳の時にかぎやへご来店くださる。

こんな嬉しいことがあるでしょうか。


コロナ禍を超えて、商売はいいことばかりではありません。

でも、お客様のこんなお言葉は、何より何なりも私どもを励ましてくださる大きな力となります。

本当にありがとうございます。

そんなお客様を裏切らぬよう、心を引き締めてお仕事をさせて頂きます。




毎朝、新聞の「人生案内」を読む。

相談内容より毎回様々な返答が興味深い。


先日の相談は「歩いていてすれ違う時に道を譲らない人や、電車で我先に乗り込む人などを見ると、いらだちを覚えてしまう。どうすれば心穏やかに過ごすことができますか。」という内容。


回答者は哲学者の小川仁志さん。

「これは怒りの問題」としてアドバイス。

ふんふんと読み進めていきながら、私は感銘を受け、2度も3度も読み返して思わずその記事を切り抜いてしまった。

その一部を抜粋させていただく。

『そこで参考にしたいのが、古代ローマの哲学者セネカの怒りに関する考察です。彼は怒りを、最も避けるべき感情であると位置づけています。なぜなら、怒りは破壊をもたらすだけだからです。』


誠にそのとおりだと深く納得。

怒りは、破壊をもたらすだけ。

自分の私生活を振り返る。

怒った時にうまくいったことはない。

何も得ないどころか、破壊。

まさにそうだ。

周りの人を見てもそうだ。

怒ったら、破壊。

実際破壊となってしまった事を見た。

怒りは最も避けるべき感情。


ではどうすれば、怒らないで済むか。

これは私の場合。

怒りで心の中にモヤモヤが残ることがある。

そんな日の夜、真っ暗な寝室の布団に入り、眠る前静かに思い起こし「ありがとう、ありがとう、ありがとう」と何度も唱える。

何度も何度も。

すると不思議。

その事柄が心の中で鎮まり、感謝が湧いてくる。


新聞の相談欄の小川さんはこう締めくくる。

『相談者も、他人の行動にイライラしたら、怒るのではなく助けてあげようと思ってください。きっと何か理由があって急いでいるんだろうと。それこそが人間の存在意義なのです。』




今日は地元の「二十歳のつどい」の日でした。

ご成人の皆様、おめでとうございます!


弊社の振袖・紋付袴を大勢のお客様がご利用くださいました。

誠にありがとうございます。


振袖の柄は一枚一枚がそれぞれに美しく、見とれてしまいます。

色とりどりの下地に、手描きや刺繍などで牡丹や桜、梅や椿、百合、菊、蘭、薔薇、紫陽花、スミレ、撫子、橘などの四季の花や吉祥紋様などが華やかに表現されています。

成人式の振袖の女性を見かけると、どなたも笑顔になり、その姿に見入ってしまうことでしょう。

また、振袖を身につけたご本人も背筋がしゃんと伸び、自然と振る舞いが優雅になるのを感じることでしょう。


和装離れが叫ばれている現在ですが、成人式は、毎年毎年、美しい振袖のお嬢様方で賑わっていることを嬉しく思います。

そして、そんな方々の笑顔に触れると「今からの未来がどうぞ輝きに満ちたものになりますように」と願わずにはおれません。


今日も式典終了後は、振袖や紋付袴を借りて頂いた方々が、かぎやのお店に脱ぎに着てくださいました。

弾けるような笑顔で。

皆様の将来に栄光あれ!!

心からエールをお送り致します。








2023年12月31日、23時4分。

あと1時間で新しい年です。

さて、今年はどんな年だったことでしょう。

新聞やテレビでは今年の10大ニュースを発表していましたね。

あなたにとって、どんなことがありましたか。

いい事もよくない事も。

生きていれば、その繰り返し。

人間万事塞翁が馬。

いつも私が思うのは、過ぎた事を「あの時こうしていたら」とか「あんな事しなければ」とか後になって言ってもしょうがないということ。

たら話なら、誰でも何とでも言える。

起こったことはしょうがない。

大切なのは、今何ができるか、今最善の方法は何なのか。

亡くなった父が、ずっと言ってくれていた言葉があります。

「山から流れてくる川は、岩や木を避けて自然に流れている。人生も同じように考えればよい。何か起こっても水は自然に流れてゆく。今自分が置かれている状況は一番自然な流れだ。過去を振り返って後悔したり悔やんだりしなくてよい。お前が進んで行来た道はお前にとって一番良い流れだったのだ」

迷った時、悩んだ時、落ち込んだ時、うまくいかない時、苦しい時、そんな時は、いつもその言葉を思います。

今、何ができるか、何が最善か。

そうして私は心を立て直します。

さあ、来年も一生懸命歩んで行きます。

笑顔で!

皆様、また来年もよろしくお願い申し上げます。