ローターのスイッチを切って、背中を丸めて伏している恵美子を抱き起こした。
正面に座っている僕は、恵美子の噛みしめている口枷タオルを取って抱きしめた。
「イっちゃったね」
耳元で囁くと恵美子はコクリと頷いた。しばらく、そのまま抱きしめて髪を撫でた。
僕は落ち着いているように見せていたが、内心は昂ぶった情欲を早く吐き出したい一心だった。
恵美子の後ろ手拘束の状態は、とても刺激的な姿だった。この状態のままで昂ぶりを抑える手段で頭に浮かぶのは、AVなどで見かける、男性が仁王立ちの状態で女性に口腔でしてもらう方法だった。
でも、この期に及んで恵美子には、頼みづらかった。口でしてもらったことはあったが、恵美子は寝ている状態の僕に毛布など被って、していたからだ。している状態を見られたくないことは明らかだった。
更に仁王立ちで、かしづく女性に性器を突き出すのは、明らかに昨今の風潮に逆行している。フェミニスト達に後ろから竹やりで突かれそうな構図だ。
「あのさ、口でしてもらいたいのだけど。いいかな?」
恵美子は、すんなりコクリとうなずいた。
僕は恵美子の前に立ち上がり、猛りきっている筋張りを口元に差し出した。
もし、この状態ではイヤだと拒まれたら諦めるつもりだった。
ところが恵美子はすんなりと僕を飲み込んだ。
うっ……
今度は僕が呻いた。自分のモノが恵美子に咥えられているのを初めて見た。今までとは、全く違う感覚なのは、やはり視覚的、心理的な効果が加わったからだろうか。
眼下で、後ろ手にされている小顔の恵美子が、頬を膨らませて口だけで奉仕する姿に忽ち登りつめていく。ヌプヌプと湿った音の聴覚的効果も加わり、迸りそうだった。
慌てて僕は、コントローラーを拾い上げ、恵美子のクリに位置するローターを発動させた。
ショーツの中から聞こえる振動音と同時に恵美子の動きが止まった。
うぷっ!
僕を咥えたまま小鼻をヒクつかせている。
「僕を最後までいかせるまで止めないよ」
んんんんんっ!
さっきまでの低姿勢を忘れ、僕は峻厳の責め人になった。
それでも健気に恵美子は口腔奉仕を再開して頭を振り始めた。
ヌプヌプとした音と共にローターの唸りが重なる。
時々、ズブズブと啜るような卑猥な吸引音が混ざり始めた。おそらく、今までの恵美子なら口腔でするにしても、必要以上に下品な音はたてたくない、という思いがあったに違いない。
ところが、ローターでクリが脅かされる状況で、それどころではなくなったのであろう。
その、なりふり構わない追い込まれた状況で、今まで見せたこともない恵美子の姿に、僕は興奮して更にローターの強度を上げた。
ズブズブズブ、ズビッ!
恵美子は口から僕を吐き出した。僕のモノが跳ね上がって揺れた。
「んんんっ! もう、だめええええっ!」
「まだ、ダメ。いってないよ」
「うううう……」
もう一度、咥えたが、崖淵まで追い込まれた恵美子に余力は残っていなかった。すぐに吐き出して、泣き顔になりプルプル震えている。
その恵美子の異様と言ってもよい姿に、僕も既に滲みが出ている怒脹を握り、慌ててティッシュを当てて自ら放出した。
* クリにローターを当てながらのプレイは、口でするのが好きな女性は集中できないと、不評な場合がありました。
このプレイに限らず、事前にどういう風にするか決めておくと良いと思います。