いつも御訪問ありがとうございます
KAGETORAです
『Salon de KAGETORA』は、先日の11月15日にて、無事、サロンオープン5周年を迎えることが出来ました
2012年11月15日に、正式に、自宅サロンをオープンし、あの日から5年・・・、
振り返ると、たくさんの色んな出来事や、たくさんの生徒様の顔が次々に思い出され、とっても感慨深いのですが・・・、
今の自分には、感慨に浸る暇もなく、これからも、ただただ、大切で大好きな生徒様方に、ブログをご覧下さっている皆様に、そして、KAGETORAを支えてくれるすべての方々に、
感謝の気持ちも忘れずに、もう少しだけ、体力の続く限り(気力だけは永遠に続きそうですが)、このまま突っ走り、頑張っていきたいと思っておりますので、
『Salon de KAGETORA』6年目も、皆様方、どうぞよろしくお願い申し上げます<m(__)m>
そして、本日は、とっても嬉しいご報告があります
ちょうど2年前の2015年11月17日に、ポーセラーツ<インストラクターコース>を開始された tedy_kuma_703 さん・・・
tedy_kuma_703 さん は、長い時間をかけ、とても丁寧に課題作品を進めて下さり、先日、無事、卒業制作のティーセットを作り終えられ、あとは、登録申請書類を書いて頂くだけの状態なのですが、
実は、その卒業制作のティーセットを、この度の、「第5回日本キルンアート協会コンクール」に応募して頂きましたところ、なんと、見事、<佳作>を受賞されたのです
作品お渡しの当日の朝、時間がない中、急いで撮った写真ばかりなので、あまり綺麗に撮ることが出来なかったのですが、この夏、とっても頑張られた、 tedy_kuma_703 さん 渾身のティーセット・・・、是非ご覧下さいませ<m(__)m>
こちらが、tedy_kuma_703 さん の、コンクール応募作品、卒業制作+自由制作のティーセットです
「第5回日本キルンアート協会コンクール」<佳作>受賞作品
~ Violet 小さな幸せ ~
スミレの花言葉は、“小さな幸せ”・・・
野に咲くスミレのような、清楚なイメージで作られたティーセットは、見ているだけで、小さな幸せをも運んできてくれそうです
テーマはスミレですので、全体は薄い紫色で統一され、その清楚な雰囲気の中に、金の格子は華やかさを、そして、スミレや葉っぱの形の金盛りは立体感を・・・、それぞれが効果的に使われ、そして見事に調和しており、全体的にバランス良く構成された作品となっております
作品の白磁は、去年9月に新発売された、ポットの形が特徴の、“プライムボーンチャイナ”の<ルーヴ>シリーズ、単色転写紙の全面貼り部分は、<ペールオーキッド>、細かいお花の箇所は、柄転写紙<アネモネ・スミレ>と<ラベンダー・ルピナス>、
そして、レーズドペーストエナメル(+上絵の具のホワイト)にて小さなドット盛り、16%ハーフマット金液にて、格子柄の金彩・・・と、こちらが主な使用教材です
金の格子柄は、もちろん、ALL手描きです
それぞれの白磁アイテムごとに、ご紹介をさせて頂きますね
まずは、ポットのご紹介です
なんて美しい佇まいなのでしょう・・・
もちろん、金の格子柄は、蓋からポット本体へ繋がっております
そして、金の格子の間に入れられた、ホワイトのドット盛りも、均一の大きさにて、とても丁寧に盛って下さいました
注ぎ口に入れられた、スミレの金盛りが可愛いです
(蓋のつまみにも、金彩の下に、スミレの盛りを入れて下さったのですが、きちんと写らずにごめんなさい<m(__)m>)
そして、蓋のふちと、本体の蓋の受け部分に、たっぷりと金液を施して頂いたので、蓋を置いた時に、光が反射しあって、眩しいくらいに、黄金に輝く設計となっております
ポット本体の、スミレの金盛りのガーランドは、一部は、綺麗に磨き上げてブライト仕上げにし、一部は、下にシャンパンゴールドの転写紙(2種類のハート型のクラフトパンチで抜きました)を、重ねて2枚貼ってから、(焼成後に)金を入れているので、その部分はマット仕上げとなり、マットとブライトのコントラストがとても綺麗です
フットの金彩のマスキングも、曖昧な箇所なく、ピタッと決まっていて、気持ちいいです
フットの金彩の下にも、スミレの葉っぱの盛りを、ぐるっと一周入れて下さいました
そしてこちらは、カップ&ソーサーです
カップの金の格子のラインは、このくらいの幅ですと、“直線”で繋ぎがちですが、決して“直線”ではなく、綺麗な “曲線” になるようにデザインし、ドットの点と点を繋いでくださいました(こだわりポイントです)
写真では分かりづらいのですが、カップのフットの金彩の下にも、ポットと同じように、小さなスミレの葉っぱの盛りを入れて下さいました
こちらも、 tedy_kuma_703 さん のこだわりポイント
お花のガーランドの転写紙が、単色転写紙のペールオーキッドにかかる箇所は、お花の色が鮮明になるように、単色転写紙部分を綺麗に切り抜いてあります
(カップも同様です)
ポットとカップのハンドル部分は、お花の転写紙を一枚一枚細かく切りぬき、
お花が巻き付いて、お花に埋め尽くされているようなデザインになさいました
そして、最後にプレートです
金の格子模様は、内円の基点から外円の終点までが、きちんとリム幅内に収まるように設計されております
アップで見ても、金の格子の太さや、白盛りの大きさも均一で、美しいです
そして、ポット本体とお揃いのデザインの、スミレの金盛りのガーランドは、マットとブライトのコントラストが、より強調されており、やっぱり綺麗なのです
最後にもう一度、~ 全体図 ~
(美し過ぎて、写真をたくさん撮っちゃいました)
tedy_kuma_703 さん、本当にお疲れ様でした
本来は、卒業制作(+自由制作)ですので、期日等はなく、急いで作るものではないのですが、今回、コンクールに出品すると言う事で、日程的に、(制作工程が多い作品だけに)かなり厳しく、
しかも、制作当初は、ざっくりとした構想を伺っただけで始めましたので、途中で、デザインの変更や追加が度々あったり、思うように作業が進まなかったり、また、焼成後の結果が、思った通りにいかなかったことも、多々ありました
tedy_kuma_703 さん も、恐らく、途中で投げ出したいと思ったこともあったと思いますが、最後まであきらめず、投げ出さず、お忙しい中、何度も何度もレッスンに通って下さったり、ご自宅で作業をして下さったり、焼成をして下さったり、・・・
一度は、お互い夏休み中でしたが、期日に間に合わないと言う事で、ご自宅に持ち帰って作業をして頂き、tedy kuma さんは 窯はお持ちですが、重要な部分の作業でしたので、念の為、こちらでチェックをさせて頂いてから焼成したほうがいい・・・と言う話しになり、その為、わざわざサロンまで、作業をされた作品を届けて頂いた(だけの)つもりが、何故か、そのまま、(別の作業の)マンツーマンレッスンになったり・・・と、
今、思い返しても、熱くて燃え尽きた 夏の日々 でしたが、tedy kuma さんの、最後まで諦めない気持ちと、内に秘めた底力は、半端なかったと思います
KAGETORA自身も、学ばせて頂くことが多く、とってもいい経験をさせて頂きました
まだまだ語りたいことはあるのですが、長くなり過ぎましたので、この辺でやめておきますね
そして、実は・・・、
今回、tedy kuma さんと共に、コンクール作品(卒業制作+自由制作)を作られた生徒様がいらっしゃり、残念なことに、入賞は逃しましたが、tedy kuma さんと同じくらいに、この夏 頑張られ完成した、素晴らしい作品がございます
今回のコンクールの作品展が、11月23日(祝・木)より三日間、日本ヴォーグ社の中野の新社屋であり、その生徒様のティーセットも、tedy kuma さんと共に展示されますので、作品展の前に、なんとか、写真を整理して、ご紹介をさせて頂きたいと思いますので、よろしければ、楽しみにしていて下さいね
~第5回「日本キルンアート協会 コンクール&作品展」~
2017年 11月23日(木)~25日(土)
10:00~18:00(最終日は17:00まで)
入場料 無料
http://www.tezukuritown.com/gallery/kilncontest05/
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