アンニョンハセヨ~ニコ

 

先日視聴した台湾ドラマ『時をかける愛』下矢印の韓国版を視聴しました。

 

 

 

そもそも『いつかの君に』の予習として『時をかける愛』を視聴したのに、オリジナルがあまりにも素晴らしかったので、今回はかなりバイアスの入った視聴となりました。

 

あらかじめストーリーを知っているため、下記の感想は、ほぼオリジナルとの相違点の備忘録です。

 

オリジナルに軍配が上がってしまうのはリメイクの宿命という大前提で、『いつかの君に』のみ視聴された方は、ぜひ生温かい目でお読みいただけますと幸いです。

 


※画像は公式ポスター(namuwikiよりスクショ)

 

■視聴時期

2024年5月

■お気に入り度(5点満点)

★★★★

■視聴方法

NETFLIX(全12話)

■放送開始年

2023年

■放送局(配信媒体)

NETFLIXオリジナル

 

※以下はあくまでもkabo個人のたわ言です。ネガティブ感想もありますのでご容赦ください。

※以下よりネタバレありです。

台湾版とラストシーンが少し異なるので、もし台湾版を視聴予定の方は引き返したほうがよいと思います注意注意注意

 

 

 

■キャスト

 

リメイク作品で最も重要なポイントですが、概ね良かったです!!

 

●ジュニ/ミンジュ

最初は『恋愛体質』でも似たような設定だったからキャラ被るのでは?と危惧しましたが、さすがのヨビンさん!

難しい役を完璧に演じたという点では、オリジナルと甲乙つけがたく、特に後半の「ジュニを演じたミンジュ」は、素晴らしかったです!

同じ30代半ばだった台湾の女優さんは、設定が20代と10代ということもあって、年齢を感じる部分があったけど、ヨビンさんは高校生シーンでも違和感がほとんどありませんでした。

 

●ヨンジュ/シホン

台湾の俳優さんの瑞々しいキャラがあまりにも鮮烈だったので、一番厳しく見てしまいまいました。

公平な目になれずすみません。

純粋なイケメン度ではヒョソプさんに軍配が上がると思いますが、鍛え上がられた肉体のせいか、高校生シーンがベテラン感強めでゴツすぎた……。

さらに、42歳設定のやさぐれロン毛姿にも戸惑いました。

とはいえ、ラストシーンの等身大アラサー姿は超素敵でした!

 

●インギュ

最もオリジナルのイメージ通りで文句なし拍手拍手拍手

よくぞ、こんなにイメージぴったりのキャスティングに成功しましたね!

セリフや表情の1つ1つが、本当に素晴らしかったです!!

 

●精神科医

オリジナルと完全に変わってしまったキャラですが、顔のシンクロ度はかなり高かったと思います!

登場したとき、おーーーーーー!ぴったりやんけ!と思ったので、犯人設定が変わってしまって残念。

むしろパク・ギウン氏が犯人役のオリジナルストーリーで観たかった!

 

●ミンジュ母

ほぼ寝ているだけの役なのに、チャン・ヘジンさん起用だなんて贅沢使いですね!

オリジナルより品のあるオンマで好きでしたOK

 

 

■オリジナルの改変でモヤモヤ解消

 

オリジナルでモヤモヤした点がいくつも解消されていて、リメイクの意義を感じました。

 

●ヨンジュ(中身もヨンジュ)の人生

台湾版で最もモヤモヤしたのが本家ヨンジュの扱いでしたが、韓国版では同性愛のパートナーと気持ちが通じ合って、幸せ絶頂期の瞬間に(魂が?)旅立ったのが救いでした。

初めましてのロウンさん(今さらですみません)、めっちゃカッコよくてびっくりしました!!

 

●補聴器紛失の謎

このシーン、やはり韓国の監督も疑問だったんでしょうねw

でも、そうするとジュニ(inミンジュ)が、インギュをかばうために嘘をついていることになるので、それはそれでまたモヤモヤが残る……。

 

●OSTとカフェの店名

名曲『私の涙を集めて』の歌詞が、この物語にぴったりなのはもちろんのこと、原曲リリースが1996年なので、物語の時代設定1998年と絶妙にマッチしているのがすごい。

さらに、カフェの店名「27」の由来がマスターのセリフで説明され、その中に原曲の歌手である故・ソ・ジウォンさんの存在まで含まれているのがすごい(氏の享年は19歳ですが)。

あと、個人的胸熱ポイントのもう1つは、『もう1年』(のカバー?)がOSTに含まれていたこと。

大好きな『賢い医師生活』のOSTが2曲も起用されているなんて感激でした!

 

●オフィスのシーン

台湾版は、現代のヒロインの会社同僚のコミカルシーンが、野暮ったくてうるさくて微妙でしたが、韓国版ではほぼカット。

必要最小限の同僚(しかも美人!)くらいしか出てこなかったので、スッキリしていてよかった!

 

●ミンジュの死

彼女の胸の内がかなり具体的に吐露され、ヨビンさんの迫真の演技も相まって、ある意味“納得感”が上回りました。

 

●ラストシーン

オリジナルは11歳差で、高校生男子と幼少のヒロインが出会うというラストシーンがどうも受け入れがたく……。

韓国版は年齢差7歳で、タイムパラドクッス後の再会は大人になってから(30歳と23歳)というアレンジがよかったです。

 

●映像美

洗練された映像美は、さすが韓国ドラマ!

こういう絵面がエモいっていうのか?

台湾版の放送年(2019年)とあまり変わらないのに、印象がかなり違いました。

 

●もう1人のタイムトラベラー

ここは設定が大きく変わってしまったので、最初は「長年の友達設定なんて無理ありすぎ!」と思っていましたが、よくよく考えたら、犯人の精神科へ偶然通うことになって再会したという設定のほうが不自然だったかも。

 

 

■オリジナル未視聴では理解が難しそう

 

●ドッペルゲンガー

台湾版では「ドッペルゲンガーを探す」という大前提の設定がありました。

韓国版ではその点がはっきりと描かれなかったので「タイムリープして同じ顔の人に入り込む」という設定にあまり必然性や意味を感じられなかったのではと思います。

 

●1話の構成

1話の時代スイッチングが目まぐるしすぎて、初見の方はかなり苦戦するのではと思いました。

1話だからこそ、もっとわかりやすいほうがよかったです。

以降は、オリジナルより尺が短くなった分のフォローが効いていてわかりやすかったです。

 

●お気に入りだった伏線回収が……

オリジナルの設定や伏線回収で素晴らしいと思った「誕生日の3つ目の願い事」「タイムスリップ再開のロジック」が、あまり強調されていなかったような。

誕生日のシーンは、会社の同僚もかかわってくるので、そのあたりがカットされてしまったからかもしれませんが。

 

●ヒロインが抱きついたのは誰?

ここは台湾版と同様、やっぱり腑に落ちちませんでした。

2023年に2人が再会したとき、ヒロインは「誰」と認識して抱きついたのか。

この時点で彼女が好きなのは、まだヨンジュだと思うし、シホンから説明を受ける前は、まだはっきりと「シホン=ヨンジュ」と確信していないはずなんですよね。

 

 

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そんなわけで(?)、久々に台湾旅行計画を立てていますピンクハート
 

ではまたバイバイ