アンニョンハセヨ~
「赤い袖先」の予習として、正祖に関連する作品を視聴しました。
先日視聴した「王の運命」の直後の時代が描かれているので、まるで続編のように楽しめました!
しかし、内容はなかなかハードコアで、視聴後はかなりダメージを喰らった
※画像はyahoo映画より
■視聴時期
2022年11月
■お気に入り度(5点満点)
★★★
■視聴方法
アマプラ
■公開年
2014年(日本公開は2014年)
※以下はあくまでもkabo個人のたわ言です。マイナス点も挙げていますのでご容赦ください。
※以下よりネタバレありです。
冒頭からいきなりのサービスシーンで、BBA大興奮
ヒョンビン氏の除隊後復帰作だそうで、最も訓練が厳しいとされる海兵隊で鍛え上げられた(?)、スーパーマッチョな肉体でびっくりしました!
もはや、俳優ではなく格闘家の域でした。
公開当時に映画館で視聴したファンは、この1分だけでもチケット代の元が取れてしまう満足度だったのでは
しかし、ヒョンビン氏が演じた王様よりも、周囲のキャラクターの物語のほうが印象深くて、主役として一番インパクトのあったシーンがこの裸体になってしまいました(※物語やキャラクターによるものなので、ヒョンビン氏のせいではありません)。
以前、「雲が描いた月明り」の感想でも書いたように、わたしは宦官の話がめちゃくちゃ苦手なんです
本作は、正祖暗殺未遂事件(丁酉逆変)がモチーフになっているけれど、本質はそこではなくて、孤児の人身売買や虐待など、弱者の悲惨な歴史がテーマだったように思いました。
視聴前はその情報を知らなかったので、目を覆いたくなるシーンがたくさんあって、本当につらかったです
孤児が女の子だった場合の行先は想像がつくけど、それが男の子の場合や、「刺客」がどのように誕生するのか、これまで深く考えたことがなかった……(あくまでも映画なので、実際にどうだったのかはわかりませんが)。
孤児同士で戦わせて、勝った2人をジャンケンさせて片方を宦官にするとか、もう胸糞悪すぎてて凹んだ
よく考えれば、今も世界の犯罪組織や武装グループなどで“英才教育”が行われていると聞くし、刺客や宦官と同じような経緯で犠牲になっている子どもがたくさんいるんだろうなと想像できて、何ともいえない気持ちになります。
本作の陰の主役は宦官のカプスで、彼を通じた2つのブロマンスがメインストーリーでした。
自分より年下のイ・サンに、可愛がっていたウルスと重ね合わせていた部分があって、たぶん思悼世子(イ・サンの父)の「米びつ事件」も傍で見ていたから、けっこう早い段階から刺客ではなく、兄や友のような臣下として生きてきたんでしょうね。
そんな中、いつ任務の命令が下されるかもしれない彼の人生を思うと
ウルスとの再会は想像の範囲というか予定調和ではあったけど、やっぱり泣けました。
2人は捨て駒のような過酷な人生だったけど、主人や女性との出会いで、少しでも人間としての幸せを感じられたのが、せめてもの救いなのかな……。
王様が、書庫で見かけたスリョンという女官に一目ぼれするシーンがあったのですが、もしかして「赤い袖先」のヒロインでもあるソン・ドギムを表現していたのかな(その女官の袖先は赤ではなかったけど)。
この件、調べてもヒットしなかったので、どなたかご存じの方がいたら教えてください!!
なお、ドラマ「イ・サン」でソン・ドギム(役名はソン・ソンヨン)を演じたのがハン・ジミンさんだそうです。
今回ハン・ジミンさんは、イ・サンの祖母である貞純王后(英祖の後妻)でしたけど、そんな経緯であえてのキャスティングだったのかなー。
可愛らしい童顔なのに、悪女役がハマっていました!&ヒョンビン氏に勝るとも劣らず背中が美しかった!!
ちなみに貞純王后は、映画「王の運命」ではソ・イェジさんが演じていましたね。
このように「あの作品の●●が今回の◎◎で……」と、リンクさせる作業がが楽しい
※書き忘れたことがあって、以下に追記2点。
●「決断」の内容が不明
自分の理解不足で恐縮ですが、邦題のサブタイトルである「決断」が何だったのか、いまいちわかりませんでした
原題は「逆鱗」だそうなので、そのままでもよかったのでは??
●99's共演
チョ・ジョンソク&キム・デミョンが共演していた興奮した!!
キム・デミョンは1シーンだけだったから、貴重な出演時間での共演ですね
この映画はあくまでもフィクションだけど、四書の引用シーンなどを通じて、正祖が名君といわれる所以のキャラクター性が、少しだけわかった気になりました(気分だけw)。
ではまた
※追記:関連記事をリンク
「雲が描いた月明かり」でボゴミが演じた世子様のモデルは、正祖の孫(孝明世子)です。