アンニョンハセヨ~ニコ

 

先月、BSフジの「MUSIC LIST -OSTって何?」の応答せよシリーズの回を視聴したら、1988のOSTをちゃんと堪能したくなって、GWは約1年ぶりに1988を再視聴しました。

 

ちょうど3月に「応答せよ1994」を視聴して、シン・ウォンホ監督作品をコンプリートしたので、横断ネタがいろいろわかって超楽しかった爆笑

 

1988を視聴しながら時代背景や小ネタを調べて、メモ代わりにこの投稿の下書きを書いていたので、GW中は新規ドラマに着手できませんでしたけどね泣き笑い

 

というわけで、今日は1988再視聴の覚書を残します(途中からネタバレあり。その前で注意書き入れています)。

 

 

なお、現在アマプラで応答せよシリーズ3作品、およびGYAOで5月12日から1994が視聴可能です\(^o^)/

 

 

※画像はアマプラより

 

 

 

■1年後に再視聴したら、さらにすごい作品だった

前回1988を視聴したのは、Kドラ歴2か月ちょっとの2021年2月で、完走順は6番目。

 

Kドラに関しては初心者中の初心者のときで、シン監督作品も初めてでした。

 

そのときの感想を改めて読むと、恥ずかしいwww

 

 

 

1年前はストーリーを追うのとテクに萌えるのに必死で、全然気づかなかった伏線や理解が及ばなかったシーンがたくさんあって、まるで初めての作品のように夢中になりました。

 

例えば、ドクソンがラジオ番組へ出したハガキが切手の貼り忘れで戻ってきてしまい、それを見つけたジョンファンが切手を貼って再投函していたことに今回初めて気づいたので、「そうだったのかーーーーー爆  笑」と感動(遅い。

 

そして、時事や文化、流行、パロディなどが細かく解説されているサイトを熟読したらさらに理解が深まり、各シーンにいちいち驚愕の連続。

 

でももっとすごいと思ったのは、1年前はそれらのディテールをほとんど理解できていなかったのに、ストーリーだけでも十分楽しめて、めちゃくちゃ泣いて、テクに萌えて(←)、マイフェバ上位に入っていること!

 

そして再視聴により、自分のお気に入り指数がさらに上昇しました。

 

 

 

■韓国オリジナルと同じ20話編成を視聴

1年前に視聴したのはネトフリの42話編成でしたが、今回はアマプラの20話編成を視聴。

 

そしたらなんと!20話版はオープニング映像が違ったのでいきなりびっくりしました。

 

ほんの少し多い当時の映像にインパクトがあって、より一層1988年という年の意味を感じられます。

 

そして、1話の冒頭シーンも違うことにまたまたびっくりびっくり

 

ネトフリでは、テクの部屋で 「男たちの挽歌」の映像から始まるのですが、アマプラではその前にドクソンのナレーションが入るんです!!

 

そのナレーションと背後の映像に、これから始まるドラマの核となるメッセージが詰まっているので、42話版はなぜこのシーンをカットしてしまったのか……、もはや憤りを感じるほどでした。

 

そして、オリジナルと同じ話数なので、エピソードタイトルもそのまま表示されます(ネトフリではエピソードタイトルがないし、タイトル表示のシーンがカットされている)。

 

「応答せよ」シリーズは、エピソードタイトルにメッセージ性やひねりがあって、1つのタイトルに複数の意味をもたせる脚本が素晴らしいので、それがカットされてしまっていたのは本当にもったいないガーン

 

例えば9話の「その線を越えるということ」は、人間関係の機微や恋愛パートの進展が描かれる一方で、ジョンボンが修行に行ったお寺に前大統領が隠れていて、まさに“越えてはいけない線”を越えてしまいつまみ出されるというオチww

 
風刺も効いていて、改めてすごい脚本だなと思いったエピソードタイトルでした。

 

そして、タイトルの表示の仕方も毎回凝っていて、それだけで監督のセンスや遊び心を感じられます。

 

さらに、次回予告映像も超いい!!

 

次回の内容をほぼわかっているのに、いちいち興奮してしまいましたw

 

というわけで声を大にして言いたい!!!!!!

 

「応答せよ1988」をネトフリでしか視聴されていない場合は、ぜひアマプラをチェキラ!!(※ほかの配信で20話版があったら同じかもしれません)

 

 

 

※以下、1988はもちろんのこと、1997と1994のネタバレもあり。

 

 

 

 

 

 

 

■前作との絡みや踏襲でツボだった箇所

 

●キム・ソンギュン

1988のジョンファン父が、1994では大学生役。

 

当時順番通りに視聴した人は、このキャスティングだけでもお腹いっぱいになっただろうな爆  笑

 

 

●老け顔キャラクター

1997のハクチャン、1994のサムチョンポ、1988のドクソン弟など、最初はびっくりするけどジワるキャラw

 

 

●スレギ&ナジョンのカメオ出演

初回視聴では、ナジョンのシーンが謎すぎて全然覚えていなかったので、完全に初めてのシーンとしてめちゃくちゃ興奮しました爆  笑

 

1994における1997のカメオシーンが素晴らしかったから、当時は視聴者の期待もMAXだったと思うんですけど、その期待以上のカメオシーンだったと思います!

 

でもね、あら捜しBBAでごめんなさい。

 

あのシーンは、チルボンとナジョンがオムライスを食べた後で、学校へ行くためにオムライスで汚してしまった服を着替えに家に戻る流れなんです!

 

だから、1988のカフェでの待ち合わせ「日曜日の17時」と矛盾しているんですよね泣き笑い(韓国の大学では、日曜日にも授業があるのかは未確認です)

 

 

●確認キス

シリーズ3回目の「確認キス」を、ジョンボンカップルに持ってくるセンスに大爆笑wwwwww

 

1997→1994の流れから、視聴者はきっとソヌ&ボラで予想していたんじゃないかな。

 

でもさすが、視聴者の予想を見事に裏切ってくれる脚本で、最&高でした爆  笑

 

実は初回視聴では、ジョンボンカップルにはそこまで思い入れがなかったんです。

 

でも今回の再視聴で、このカップルは上記シーンのほか、人気映画やドラマのパロディシーンなどが盛りだくさんだったことを知り、お気に入りのカップルとなりましたwww

 

 

●キャッチボール

1994でチルボンがスレギに仕掛けた直球勝負を、ソヌ→テク父で再現えーん

 

しかも勝負のテーマは好きな異性ではなくて、自分のオンマというところが1988らしさ全開えーん

 

1994ネタはほかに、ジョンファンがドクソンのためにバスを出発させないようにしたシーンで、ヘテとユンジンを思い出しました。

 

 

●OST

賢医のバンドシーンで演奏した「もう忘れましょう」が、1988のOSTだったとは!

 

 

 

■お気に入りのOSTを発見

というわけで、改めて視聴すると上述の発見などもあって、OSTもめちゃくちゃよかったです。

 

一番のお気に入りは、迷いなく「As Time Goes By」

 

K-POPらしい直球のこってりバラード、大好物なんですラブラブ

 

この曲、意外にも(?)ジョンボンカップルのシーンで多用されていましたw(←別に笑うとこではない)

 

1994年に「バンジュール」で再会したときにももちろん流れて、最高に盛り上がるラストサビの転調箇所で、2人のキスシーンブッ込み!!

 

そのセンスが最高でした爆  笑爆  笑爆  笑

 

あと、「MUSIC LIST -OSTって何?」で古家さんが紹介されていた「その痛みまで愛していたんだよ」もハチャメチャによかった!!

 

OSTには収録されていないし、たぶん件の初雪の告白シーンでしか流れていないと思うんですけど、「As Time~」に近い感じの王道バラード。

 

古家さんは「ドラマでは歌詞が表示されないので残念」とおっしゃっていましたが、ノンノンノン上差し上差し上差し

 

ネトフリでは歌詞が表示されていましたよ!!!!!!(アマプラでは表示なし←見比べた暇人は誰だ! 俺だ!)

 

古家さんの紹介曲と言えば、同番組の賢医の回で、チホンの回想シーンに流れていた「僕が君のそばに少しだけいた頃も、わたしとしてはど真ん中にツボ曲だったので、 古家さんとK-POPの趣味が合うわールンルンと勝手に親近感。

 

ほかにも、重要なシーンで思いっきり強調されているOST未収録曲がたくさんあって、どれもこれもシーンにぴったりの選りすぐり曲なんだろうなーと想像できました(たまに歌詞表示あり)。

 

流れ星のシーンの曲もすごくよかったなー。

 

それでもやはり、挿入回数が多くて物語のイメージがわくのは、「MUSIC LIST -OSTって何?」で紹介された3曲かなと思います。

 

以下参照。

 

 

 

 

■泣き所はあまり変わらず

 

自分的には、今回もボラ&父のシーンが一番の号泣ポイントでしたえーん
 
メモ付きの薬や、2人で食べたキムチチャーハン、結婚式の靴&手紙など、初回視聴時と同じくらい泣いたえーん
 
そしてラストシーンえーん
 
ほかの2作よりも現代シーンの親世代が高齢になっているから、過去には戻れないという当たり前の現実をヒシヒシと実感するんですよね。
 
ドクソンのナレーションでも「あの頃の若かった両親にもう一度会いたい」と言っているし、それまでの物語が単に昔を懐かしむだけではなく、一層切なさを帯びているように感じました。
 
あと、今回改めて泣いたのはジョンファン兄弟の絆
 

手術のシーンや流れ星のシーン、めちゃくちゃよかったえーん

 

 

 

■地理で実感するリアリティ

 

わたしは典型的な「地図が読めない」タイプなんですけど、昔から地図を見るのが大好きで、最近は韓国ドラマで地名が出てくると、Googleマップで確認するようになりました(そして旅行用にピン挿しw)。

 

特に応答せよシリーズはその地理に意味があったりするので、位置確認が大事ですびっくりマーク

 

1988の舞台となった双門洞が位置する道峰区はソウルの最北部で山の近くでした。

 

1985年に実際に道峰区を訪れたという人のネット記事によると、東京に例えると位置や距離感は足立区、景観はあきる野市のイメージだとか。

 

以前視聴したときは、浅草っぽい昔ながらの下町をイメージしていたんですけど、今回視聴したら、登場人物の両親がほぼ地方出身であることがわかったので、上京した人たちが比較的安く住める新興住宅地だったのかなと想像できます(※未確認です)。

 

<各キャラの出身地>

・ドクソン父→光州

・ドクソン母→馬山

・テク父&ソヌ母→金海

・ジョンファン父母→古汗

・ドンリョン父→南浦洞

※kabo調べなので誤りがあったらすみません。

 

確かに旧正月に町から人がいなくなるという描写がありましたね。

 

最終回でドクソン家とジョンファン家が引っ越した板橋(城南市盆唐区)は、ソウル市ではないけれど、むしろ道峰区よりも江南に近く(地下鉄で15分)、今や高級アパートが立ち並び、「韓国のシリコンバレー」と言われるエリアだそう。

 

ちなみに、盆唐という地名は「 よくおごってくれる綺麗なお姉さん 」でジュニ(チョン・ヘイン)が住んでいる場所として覚えていましたが、街の特色までは知らなかったので、今回なるほど!と思いました。

 

さて、双門洞の地理がわかったうえでグッときたエピソードが、クリスマスのマクドナルド!

 

ドクソンに呼び出されたジョンファンが駆け付けたのは、江南区押鴎亭のマクドナルドで、1988年にオープンした1号店だったとか。

 

双門洞と押鴎亭の距離を確認したら、例えば竹ノ塚から青山へ行くイメージ?(※足立区のディスりではありません)。

 

道峰区では1985年に地下鉄が開通されたようですが、現在のダイヤで確認しても1時間はかかります。

 

そんな時代にわざわざ駆け付けたジョンファンの気持ちを想像するとえーん

 

あともう一つは、ドンリョンが痔で入院しているとき、まだお店が閉まっている早朝に、ドンリョン父が市場までバナナを買いに行くシーン。

 

当時の高級フルーツの象徴として、何度もバナナに関するエピソードが出ていただけでなく、ドンリョン父が息子のためにタクシーで向かったのは永登浦の青果市場で、ここも現在の電車ルートでも1時間かかる場所なのです。

 

他の3家庭に比べてドンリョン家の描写は少なめだったけど、母親のわかめスープのシーンや今回の市場のシーンなど、印象的なエピソードが結構ありました。

 

 

 

■ヒロインの夫探し演出があざとい

1997では、そもそもシリーズ初回で視聴者の免疫が皆無だったうえ、すべてのシーンにおいてユンジェ兄へのミスリード演出だったので、多くの視聴者が「ヤラレたーーーーーびっくりびっくりびっくり」となったのでは?

 

そして1994では、結婚式と現在の描写のほとんどがチルボンへのミスリードだったけど、1997の経験から「もう騙されないぞ!」と思って、スレギを予想していた人も多かったのでは??

 

何よりナジョンの気持ちに一切のブレがなかったし。

 

そこで1988では、最初は3~4番手のキャラだったテクを夫にすることで、前2作との違いや意外性を徹底的に演出したのかなと思いました。

 

1988の初回視聴時は、後半で急にテクが追い上げてきたのでびっくりしたもんなー。

 

後述しますが、ドクソンの気持ちが全然伝わってこなかったのも、ミスリードのためなのかな。

 

1988は、結婚式シーンも主役カップルではなかったし、何より現代パートのテクが、かなりジョンファン寄りのキャスティングだったので、ちょっと反則ですよね(この違和感は初回視聴時にも抱いた)。

 

 

 

■ジョンファンの近況プリーズ

初回視聴時はテク(ボゴミ)に萌えすぎて、視聴後にジョンファンへ思いを馳せる余裕がなかったけど、今回は「なんでジョンファンの現在の描写が皆無なの?」と少し憤ってしまいました。

 

その後に視聴した前2作で、ちゃんとテウンとチルボンの幸せな未来が描写されていたので、余計にジョンファンの現在の描写がなかったことが気になってしまいました。

 

100歩譲って、親戚同士になったドクソン家とソヌ&テク家とは違い、ジョンファン家とは転居後に疎遠となり、子ども世代もそのまま関係がフェードアウト?と思いたいけど、ジョンボンの近況はちゃんと表現されていたじゃないですか!

 

ジョンボンの活躍はネットで知れるから、直接付き合いがなくてもセーフの設定?

 

あとは、キャリア軍人になったら、忙しすぎてほぼ人付き合いがなくなるの?

 

どう考えてもこの作品のMVPはジョンファン(&ミラン)だと思うので、不完全燃焼になった人も多いのでは?

 

 

■ドクソンの気持ちの変化がわからない

今回再視聴した目的の一つが、「ドクソンの気持ちを確認する」でした。

 

初回視聴時、いつの時点でテクに心が移ったかわからなかったのです(でも、そんなことが気にならないほどテクに萌えたんですけどねw)。

 

ソヌとジョンファンのときは、周りから「彼はあなたのことが好きなはず」とそそのかされて意識するようになったという、10代女子あるあるの気持ちはよく理解できました。

 

でも、今回改めて視聴しても、テクに気持ちが移った心理が全然わからなかったw

 

北京のホテルのキスシーンの後、自室のベッドの上で喜んでいたのが初めての心理描写だと思うのですが、結局相手の好意に気づいたからそれに流されて自分も好きになったという、これまでと同じパターンなのかな??

 

とはいえ、ジョンファンのエア告白シーンで、ドクソンは“エア”ではないと気づいたと思うんです。

 

だからこそ余計にテクへの気持ちがわかりにくくて消化不良でした。

 

 

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後半は再視聴ゆえの不満になってしまいましたが、総じて名作であることは間違いないです!!
 
また近々、「応答せよ」シリーズ&「賢い」シリーズの総括投稿を書きたいと思っています(まだ吠えたいことがあるのか!)
 
ではまたバイバイ
 
 
 
※追記:総括投稿も書きました(吠えすぎw)。