アンニョンハセヨ~
「雲が描いた月明り」の感想の続きです。
良かった点を中心に書いた記事は
※以下はあくまでもkabo個人のたわ言です。マイナス点も挙げていますのでご容赦ください。
※以下よりネタバレありです。
(※画像はすべて番組公式サイト および公式動画をスクショ)
■モヤついた点
1.ラオン父のその後の展開
ラオンの父であるホン・ギョンネは、物語のキーパーソン、というより陰の主役といってもいいほど重要なポジションだったはず。
10年も隠れていたのにあっさり捕まった経緯が唐突なうえ、何よりもビョンヨンや尚膳様が命に代えてまで逃した後、彼は何か成し遂げたっけ?
ラオンが無罪放免となったのは、娘というだけで反乱には全く関係ないことや、王室の名誉回復に貢献したことが理由なので(しかしそれも王女様が見つけた手紙を世子様に渡しただけなのでモヤつく……)、ホン・ギョンネの罪まで消えたことにはならないはず。
だから、ホン・ギョンネはその後も指名手配されているか、もしくは王室と何かしらの形で手打ちにしてないと辻褄が合わないし、白雲会には血気盛んなメンバーもいるだろうから相応の事後処理が必要なはず。
仮に1年間の間にそれらが解決している設定だとしたら、反乱で命を落とした仲間や王宮の兵士を偲んで、お遍路をしているシーンぐらいほしかった(韓国にお遍路的な文化があるかは未確認です)。
最後のシーンは、すっかりあらゆることが解決して、世子様と一般人の戯れをほのぼのと眺めている平和な顔だったので、イマイチ納得できずでした。
2.内官の存在がコメディすぎた
時代劇が苦手な理由は前回の感想記事で書いた通りですが、なかでも王朝ものが特に苦手で、その理由は内官(宦官 )に対していろいろと辛い想像をしてしまうから
彼らが内官になるまでの経緯や労働環境、離職後の人生などがつい頭をよぎってしまい、フィクションとはいえコメディ要素としては楽しめませんでした(浅田次郎先生の『蒼穹の昴』の影響が大きい)。
キャラクターとしては、内侍府のメンバーは大好きでしたけどね。
ラオンと同期のパク内官は、「あなたが眠っている間に」で、ヒロインの先輩記者でした。
とはいえ、チャン内官と世子様の関係は最高だった(しゃっくりや手話のシーンとかめちゃくちゃ笑ったし)。
世子様には常に振り回されっぱなしのチャン内官ですが、婚礼のシーンで世子様に衣装を着せている時、心から祝福しているのが伝わって泣けた
この役で、KBS演技大賞男子助演賞を受賞されたのも頷けます
3.ビョンヨンが生きていた
これにはびっくりして、流した涙を返せーーーーーってなりましたwww
遺体を運ぶ人も気づくだろとかいうツッコミはさておき、ビョンヨン好きだし、何より世子様のために彼は生きていてくれていいんです。
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余談ですが、世子様が「ビョンヨナ」と呼ぶのに毎回萌えた。
「ラオナ」も同様、「ン」+「ア」=「ナ」の響きが最高すぎる
ついでに言うと「応答せよ1988」で、テクがドクソンを「ドクソナ」と言うのも好きだった
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しかし、それならユンソンだけ死んでしまうのは不憫すぎる
ユンソンも生きていて、王様になったヨンをサポートするクリーンな官僚として活躍してほしかった……。
子供の頃に2人はそう約束したじゃないかーーーー
短命の相なんてあくまでも占いの話だから、その通りにならなくても物語上矛盾しないし。
しかしキム氏の勢力断絶という意味で、ユンソンは生かしておけなかったのだろうか。
4.後半のラオンがイマイチ
前半のラオンは、ハツラツとして可愛くて大好きでした。
また、宴のダンスシーンのように機転の利くGJ行動も多かったので、デキた子として評価していました。
それに比べて後半は、自分のバックグラウンドを知ってしまったということもあるけど、いまいち共感できる行動がなくて、魅力が半減。
特に2回も王宮に忍び込んで、2回ともバレて、そのせいで1回は尚膳様が命を落とし(これはホン・ギョンネを逃がすことが目的だけど)、2回めはユンソンがラオンを守るために死んでしまった
5.回収してほしかった件いろいろ
●1話の冒頭で世子様が読んでいたラオンの著書『誰も知らぬ朝鮮恋愛史』が物語に生きてこなかった
●王宮から出ることになった女官と内官カップル(人形劇エピソードの2人)のその後がほしかった(世子様が斡旋した場所へ行ったので、後半でなにかしらの絡みがあるのかと期待してしまった)
●ビョンヨンの行く末がイマイチわからなかった(白雲会メンバーとわかったから王宮には戻れないはずだけど、世子様のお側にいるようなことを言っていた)
●ラオン育ての父のキャラクターがよくわからなかった(単純に厚意でラオンを拾っただけの旅芸人でOK?)
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いつものごとく、後半の感想はモヤモヤポイントも挙げてしまいましたが、ドラマに対する執拗な愛情だと思ってご容赦ください
ではまた