メダカくる-4 | 日陰で絵日記

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イラスト描きとその家族の日記

「死んじゃったの」

 底に沈んだメダカに驚いていると、マヨがそう言った。

「本当に?」

 子供の頃に飼っていた金魚が死んだ時、腹を上に浮かんでいた記憶がある。
 だから死んだ魚は水面に浮かぶものだと思っていた。
 しかし目の前のメダカは底に沈み、ぴくりとも動かない。確かに死んでいるようだ。

「なんでだろう…」

 全てが死んだわけではない。沈んでいるのは5、6匹だ。残ったメダカは元気に泳いでいる。

「酸素がないのかな…」

 そう呟いてはみたが、水槽には酸素を出す石が入っている。
 魚を飼う時のグッズで、メダカをもらってすぐマヨが買ってきたものだ。
 箱には一ヶ月もつと書いてあるから、二日でだめになるとは思えない。


 では、水か? 水そのものが生存に適さないとか?


 最初に思いついたのはカルキである。多量のカルキで死んでしまったとか?
 だがそれはない。
 水槽の水は水道水だが、カルキはしっかり飛ばしてある。もともとベランダで
飼っているザリガニの水換え用に用意したもので、一週間近く日光に当ててから
使っている。
 さらにいうなら、水をきれいにする…というか、メダカの糞などを分解する微生物
入りの液も投入済みだ。少なくともやれる事はやってある。


「病気かな…」


 そうも思った。
 しかしだとすると、同じ水槽内のメダカ全てに感染している可能性がある。
 …全滅してしまうかもしれない…。
 そう思った。


20150130_メダカ-6.jpg 





 …こんな話の後ですが、連載中の漫画があります。
 ドッグライフコンシェルジェ見てくださいね。
 不機嫌な犬と不器用な飼い主の話です。



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