たとえば…。
相手が感情的にごり押しをしてきたり、怒声を上げたりしたとしよう。
それならばこちらも沈黙で応えたり、感情でやり返すという手段もある。
つまり打ってきたのが大きなパンチであれば、かわしたり、受け止めたり
する事は可能だったかもしれない。
だが…。
コツコツと地道に打たれ続けたレバーブロー。
一発一発の威力は小さいが…。
密着状態からのかわせない攻撃。
それでいて防御をかいくぐり急所を貫く的確さ。
エンドウさんは、まさにそう言った言葉でボクを追い詰めた。
ダメージは蓄積し、疲労はピークに。
闘志は徐々に奪われていき、「ダウンした方が楽」と思えてくる。
ついにボクはエンドウさんに屈した。
「…わかりました。やります」
こうして最後の三役は決定した。
ボクの名前はカゲオ。
我がマンション・シーサイドハイツの
副自治会長である。
<続く>
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