地震のこと⑪ | 日陰で絵日記

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イラスト描きとその家族の日記

 携帯電話に地震速報が流れるようになった。

 電車に乗っていると、同じ車両のあちこちで警告音が流れ、それより少し遅れて電車が停止する。

 そんな光景が日常になった。

 ボクらは、すっかり「余震慣れ」してしまっていた。


 阪神淡路大震災では余震が1年もの間続いたそうで、今回の震災ではもっと長いだろうとテレビで専門家が分析していた。

 3月11日になんともなかった建物が、余震で蓄積したダメージで壊れる…なんて事がなければいいのだけど。




 テレビといえば、地震速報はテレビでも流れるようになった。

 やや耳障りな、落ち着かない警告音で、それは注意を喚起する目的を充分に果たす音だ。


 でもややそれが過ぎて…





 警告音におびえるアトくんが、

 納豆ごはんをもったボクに抱きつき、


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 頭から納豆まみれになった事がある。






 …ごはんもダメになり、風呂にも入れ直す事となり、パジャマも洗濯…という我が家の小惨事となったが(笑)、ボクはアトくんをほめた。


 「危ない時は今みたいにお父さんのところに逃げるんだよ」


 ベタベタになった髪を洗ってやりながら、そう言った。



 そんな「地震」にすっかりおびえてしまったアトくんだが、一方で3月11日当日は、大いに揺れる部屋の中で一人だけずっと寝ていたらしい(笑)。



 わが子ながら、大物なんだか、小物なんだか(笑)。

 



 





 …続く




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