翌朝。
TKの家族と朝食を食べ、TKの子供たちと遊んでから、車で駅まで送ってもらった。
急行で1時間かかる路線は、すべて各駅停車で、帰宅するには通常の2倍近い時間を要したが、歩いて帰る事を考えれば大した事じゃなかった。
復旧した電車に乗って帰宅したのはお昼頃。
2機あるエレベーターは2機とも止まっていて、ダイエットをしていた5年前以来久々に階段を使った。
本棚が倒れているせいで書斎は扉が開かなくなっていた。
同じ部屋にあるPCは無事で、揺れ方に強い方向性がある事がわかる。
(図でいうと↓の方向に強く揺れた)
マヨも子供たちも怪我一つなく、アトくんに至っては揺れている最中はずっと寝ていたそうだ(笑)。
頼もしいというか鈍いというか…。
むーちゃんは少し怖がっていたようだが、尾を引くようなものではなかった。
「これが動いたんだよ」
と、大型の冷蔵庫を指し示しながらマヨ。
もとに戻すのは大変だったと言いながら、せっかく動いたから日ごろ掃除できない冷蔵庫の下を雑巾で拭いてから戻したと説明する。
やっぱり女性はたくましい。ボクなら戻す事しか考えないだろう。
「大変なことになっている」
地震の被害をマヨから聞いて、そこではじめてボクはテレビをつけた。
地震と津波の映像が繰り返し流されている。
ボクは着替えるのを忘れて食い入った。
「震災」という言葉が、そこで初めて現実のものとなった。
…続く
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