むーちゃんと公園に遊びに行った時、お砂場の清掃というものにはじめて出くわした。
ローラーのついた台座の上にふるいを乗せて、スコップですくった砂をその上からかけていく。
目の細かい砂だけが落ち、石や異物はふるいに残る。
ローラーに乗せるのは、ふるいを大きく揺する為だろう。
台座の下にたまった砂は、空気を含んでふんわりしている。
その上に足を置けば、足跡がくっきり深く残る。
まだ誰も遊んでいない、清掃が済んだばかりのお砂場で遊ぶのは、ちょっとした贅沢だ。
日に焼けた50がらみの肉体派二人が帰っていく背中を見つめながら、むーちゃんと二人、お砂場に深い足跡を刻んだ。