寂しがり屋さんが来る。 | 泣き虫おっさんの利他主義。

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心不全直腸がん術後転移してステージ4。
浜松の精神障害者。
イラストと詩と小説を書きます。
名もなき革命者です。
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インフルエンサーじゃなく、パイオニアになりたい。

ほらほら。

長い影を引きずって、寂しがり屋さんがやってくるよ。

寂しがり屋さんは、ひとりが大嫌い。

誰かと一緒に笑いたくて、おどけたくて。

いつもひとりで泣いていた寂しがり屋さん。

悲しみを分け合えた人もいないのに。

希望が大好きで、いつも片想いをしている。

いつか両想いになれるさ。

無理だと言われるほど、心は熱く燃え上がるから。

冷蔵庫の隅っこで忘れ去られている食材。

活躍する日を夢に見て、買われてきたのにね。

日陰ものだって太陽の光が好きだから。

日の当たる場所で、輝ける明日を思い描いて。

ほらほら、泣いたカラスがもう笑った。

あなたの癒しになりたい。

フトコロに寄り添っていたい。

忌み嫌われる害虫にだって、愛する虫がいて。

死んでしまえば、泣いてくれる。

憎むべき敵は、どこにもいない。

自分自身の中にいるよ。

自分という、最強最悪の敵を倒したとき。

世界には敵なんていないと知るのでしょう。

国家なんていう、アホみたいな価値観のために殺されてたまるか。

夏の日差しが強くなってきた。

汗がしたたる午後は、陽炎の中に残像を見る。

寂しがり屋さん。

もう泣くのをやめて、私と踊りませんか。

どこまでもくだらない、この世界のアホさ加減を笑いながら。