かなりお久しぶりのブログです。
院長です。
かよこのブログが面白過ぎると評判なので、書きにくくなってました。
少し前になりますが、宮崎駿監督の「君たちはどう生きるか」を観てきました。
宮崎監督の口癖は「めんどくさい」だそうです。
「めんどくさい。めんどくさい。」とつぶやきながらも、細かな作業をやりぬくのだそうです。
ここまでこだわるかというほど、細部にこだわったジブリのアニメ。
「風立ちぬ」の関東大震災のシーンには、3秒ほどのシーンを描くのに1年3か月をかけたそうです。
なぜ宮崎監督は、これほど細部にこだわるのか?
手を抜いた作品を作ると、子どもは直観的に見抜いてしまうからだそうです。
同じ映画監督の山田洋二監督も同じようなことを言っています。
映画のスクリーンには、製作者の想いが映りこんでしまう。
だからこそ、手を抜くことはできないのだと。
私自身も、1本の鍼を打つときに、嘘のない鍼を打つことを心がけています。
何が原因で、どのような病理で、現在の症状が起きているのか?
因縁果です。
これを徹底的に明らかにした上で、その時に最適な一つのツボを選び抜き、最適な鍼を一本打つのです。
そこに嘘があってはいけません。
師匠は「ツボには目がある。それを意識しながら鍼を打て。」と教えてくれます。
自分の中で迷いがある鍼を打つときは、ツボが見ているような気がして、いい加減な鍼が打てないのです。
迷いのない、確かな鍼を打つためには勉強しかありません。
一つ一つの症例を検証し、常に書籍を紐解き、わからないことはそのままにしておかない。
めんどくさいことを厭わず、嘘のない仕事を続けていきたいと思います。
真面目なブログですみません。