今週の木曜日、休診日ということもあり、久々に一人で映画を観てきました。
タイトルは「れいわ一揆」
昨年の夏、参議院選挙で注目を集めた「れいわ新選組」から出馬した安冨歩さんを中心に、10名の個性豊かな候補者たちを、『ゆきゆきて、神軍』の原一男監督が鋭く迫った選挙エンターテイメント作品です。
昨年の東京国際映画祭でワールドプレミアが行なわれ、全上映作品で唯一 Twitter のトレンドワードになり、世界の映画祭での上映が続々と決定し、選挙戦に留まらず、国内外の映画祭で注目を浴びている映画でもあります。
そんな世界が注目する映画でも、日本では大きな劇場で上映されません。
東京大学東洋文化研究所教授である安冨歩さんは、「もっとも自然に生きる事ができる」スタイルとして、女性服を着る「女性装」を実践しておられます。
選挙活動を通して、安冨さんが一貫して訴えるのは、「子どもを守ろう」。
私は、この安富歩さんに、とてもシンパシーを感じています。
そんな安冨さんの選挙チラシの一部をご紹介します。
「富国強兵」に替わる新しい政治の原理が必要とされています。
それは「子どもを守る」だと私は考えます。
なぜなら、ハチの社会もアリの社会も、その目的は子どもを守ることであり、人類社会もまた、同じ原理でできているはずだからです。
子どもを守るというのは、全ての子どもを、全ての暴力から守る、ということ。
その暴力には、親がしつけと称して子どもに加える陰惨な暴力を含みます。
「子どもをしつけて立派な社会人に育てねばならない」という愚かな考えを捨てましょう。
子どもの夢を叶えましょう。
大人の夢をかなえるのは大変ですが、子どもの夢を叶えるのは簡単です。
そうすれば、子どもは、自分は世界に受け入れられている、と感じ、心の安定した大人になるはずです。
そのとき、私たちは、奇妙な地獄を抜け出して、ほんとうの天国を地上に実現できると私は信じます。
こんな社会が実現できたら、素晴らしいと思いませんか?
私は本気で思います。
元町映画館は、元町商店街の中にあるのですが、元町商店街をゆっくり歩くのは、はじめてだったのですが、楽しそうな店がたくさん並んでます。
上映時間までに少し時間があったので、日本最古の加琲店でコーヒーをいただきました。
これが元町映画館。
商業主義に則った利益重視の映画館ではなく、収益性に乏しく商業上映が困難とされるドキュメンタリー映画や新興諸国、新進作家の作品の公開にも努めている映画館です。
みんなで、こんな映画館を応援しましょう!
映画の内容全てをお伝えすることはできませんが、
ひとつだけ印象に残った安冨歩さんの演説を紹介します。
コンピューターにできないことは何か?
怒ったり泣いたり笑ったりすることができないんです。
ごはんを食べることができないんです。
ウンコをすることができないんです。
寝ることができないんです。
それが人間の価値なんです。
れいわ新選組のマークには、猫の足跡が、肉球がのっています。
それは太郎さんが『猫ちゃんに救われたからだ』と言ってます。
猫は、寝て食べてウンコしてるだけですが、私たちを幸せにしてくれる素晴らしい生き物です。
馬もそうです。
馬は草喰って走ってウンコするだけですけど、素晴らしい生き物です。
人間も、猫や馬や犬と同じように、誰だって可愛いんです。
誰だって美しいんです。
それがコンピューターの時代の人間の価値なんです。
子どもを守りましょう。
人間は生きてるだけで価値があるんです。
生産性なんてなくていい。
優秀じゃなくてもいい。
生きてるだけで素晴らしいんですよ。
れいわ一揆の上映は終わってしまいましたが、
期間限定で動画配信されるそうです。
できるだけ多くの方に、この映画を観ていただきたいと思います。
もし興味をもたれた方がいれば、こちらのサイトをご覧になってください。