昨晩はテレビで「オーシャンズ」がやっていましたね。
広い広い海を悠々と泳ぐ海洋生物を追いかけ、海の神秘と謎に迫ったドキュメンタリー映画です。
海洋生物の研究は、現在もすごいスピードで進められているらしく、その研究範囲は大きな海獣から小魚、微生物にまでいたるまで。
とるにたらない小さな生き物まで研究し、生物の多様性を認めること。それが、生態系の謎を解き、多数の生物の営みを維持するために重要だというメッセージを、宮沢りえさんが語られていました。
そういえば「多様性」は、最近様々なジャンルで語られているキーワードです。
脳科学の研究者・茂木さんの本でも、「色んな考え方や感情を認め、色んな人間がいてもいいんだ」という発想の元でしか、何も生まれないし、脳も発達しないみたいなことが。
また、先日出た松村潔さんの「エーテル体に目覚める本」でも、「運を上げるにはオーラを広げるしかない。違和感や苦手なものも含めて、トータルで包み込み受け入れられる人が、幸運体質」と書かれていました。
確かに、可能性を制限しなければ、入ってくるものや出会いは格段に増えますし、人気がある方は、色んなものを吸収できる大きなオーラをお持ちですよね。
多様性を認める「受容性」は、自分の可能性や豊かさを広げるものでもあるのかも。
でも人間の思考には「制限することで安心する」「同じようなパターンに安心する」という質もあります。
たとえば企業だと、似たような人材ばかり揃うと、いずれは煮詰まり停滞していきますが、同じ面接官が選ぶと、やはり自分が好むタイプを無意識に選びがちです。
ちなみに私は、占星術を学んでから、この多様性の重要性に気がつきました。相性や人間関係の悩みは往々にして「みんな自分と同じはず」、「こんな考え方は間違っている」という二極の判断から始まることが多いのですが、占星術を学べば学ぶ程、「自分と同じ人」というのは実に少なく、みんな全然違うんだな、それでいいんだな、ということに気がつき始めたからです。
とは言っても、違う考え方に同調しすぎず、しかし否定もせず、自分の軸も持ちつつ、共存していくのは実に難しい…。苦手な人を受容するのも。
意識して「制限を作っては外す」「色んな考え方を理解して、自分のキャパを広げていく」というのは、スピリチュアルや占星術でも大きなテーマ。
海のように大きなハートの人になりたいものです。