「いきものオーケストラ」に参加して~"いのち””いきる”を考える | かがりんの頭の中の整理術          

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頭の中のごちゃごちゃを整理するお手伝いをしています。
毎日を大切に、感謝をしながら、自分と自分の人生を生かす、そんな日々を送りたいなと思っています。
このブログでは、日常のこと、気になること、感じたことなどをつづっています。

「頭の中の整理術」をご提供しています濱田香佳里です

先日の、京都法然院での「いきものオーケストラ」に参加して
感じたことを、徒然なるままに書きたいと思います。

今回の参加のきっかけは、友人からのお誘いでした。
JT生命誌館館長であり科学者中村桂子先生のお話、
立場の違う3人の方の対談に興味があったこと、
生まれ育った京都での会、
日程的にも行ける、
ということで、ご一緒したい旨、即、お返事しました
誘っていただいて、本当にありがとうございました


JT生命誌館には、以前に2度行かせて頂く機会があり、
科学的に見る生命の不思議に興味を持ちました

一度は夏休みに小学生だった娘や友人親子とも一緒に行きましたが、
子どもたちなりに楽しんでいたようです。
その後も、時々、あそこで見たな~と言ったりするので、
何か感じたり残ったりしているのでしょう


地球上に生命が誕生して38億年、私たち人間はそのいきもののひとつです。


今回は、

JT生命誌研究館の中村桂子館長
法然院の梶田真章貫主
蒔絵師の足立康庸さん

科学者、宗教家、芸術家、それぞれ立場の違う三人の方の対談

いきものが神秘的に暮らしている夜の法然院で、
「いのち」「生きる」を考える時間でした。


蒔絵師の足立さんの作品の題材は、昆虫。
くもの巣を見ていると、10月~12月一度も何も獲物がかからない
最後まで、いのちのある限り生きる。
それ以上、人間が近づいてはいけない、境界線みたいなところがある。

中村先生のお話より、
生き物の最低単位が細胞。
細胞でできているものが生物。
バクテリアでもかわいい。
大腸菌は20分で倍になる、
3日間で宇宙いっぱいに、
でも、どこかで分をわきまえている
人間の細胞もお互いに分をわきまえているから、それ以上増えない
それをわきまえず、増え続けるのが癌細胞
増え続けると他をダメにしてしまう。

生き物であることを忘れた人間。
人間もいきもののひとつ。

生き物はつながっている。

私とは何?
生物は細胞でできている。
私のゲノム・DNA
受精卵が分裂して私に。
けれど、私の体はバクテリアだらけ
腸内細菌もDNAを持っている
私のDNAの1000倍もある。
腸内細菌は食べ物、暮らし方で全員違う。
息、空気、食べ物が私になる。
バクテリアがいて初めて私。
ウイルスも同じ、ウイルスがいて私。


心はどこにあるのか?
頭でも胸でも無い
人と何か相手との間にあるのでは?

梶田貫主より、

仏教では、それを縁と言う。

人間は、生きる欲だけではなく、他の欲が必要になるように作られた。
欲を持つと苦もある。
「自分の人生は自分で作っていく」と決めた時、宗教はいらない。
敗れた時に、最後のよりどころとして宗教がある。
宗教がいらなかったらそれは幸せな人生。

山になぜ神社があるか。恐ろしいからあった。
覚悟して、精進しての登るようにと。
畏敬の念を育てていない。忘れている。

みんな「正しい」と思うから戦争がある。



生き物として生き生きいきる。

科学でも宗教でも、わからないことがある
わからないから、
わかりたいと思う。
わかった気になるから次にいける。
また、わからない。
だから、わかりたいと思う。

いのちのある限り、生き生きと生きたい。
自分の人生は自分で作っていく。


そんなことを、改めて感じた秋の夜でした。


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