長野のほうへ調査に行ってきた(第3話) | りんりん通信

りんりん通信

なんちゃってVOCALOIDマスターが綴る、リンちゃんとの暮らしが主題の時々日記。
基本的に毎月10日・20日・30日の「0の付く日」18時に更新。
※2022年2月から当分の間、毎月15日・30日の2回更新となります
VOCALOID好きのお友達、絶賛募集中。

ここまではなんとか順調に進んでいる、今回のシリーズ。

どこまでこのペースを守って続けられるかわかりませんが、できるだけ頑張ってみます。

 

※2020年11月の取材をもとに、記事にしています

 

 

●某高原で、2日目の夜明け

 

人気スポットという苦手な場所で、2日目を迎えることとなりました。

仕方ないじゃないですか。昔はそんなに知られていなかったのに、

再訪したらすっかり様子が変わっていたんですから。

 

夜明けにすべきことがありますから、今日は暗いうちに起きなくてはいけません。

いや、前日までの仕事で疲れてるので、なかなか起きられそうにないんですが。

 

[おれ] 「でも、やっぱりそろそろ起きないとまずそうなんですよねぇ」

 

 

[リン]  「マスター、おはよ」

[おれ] 「うわ! 起きてたんですかリンちゃん」

[リン]  「だってさ、夜明けにイベントがあるとか言ってたでしょ?」

[おれ] 「確かに言いましたけど、ちゃんと起きられるのがすごいと思います」

 

 

[リン]  「まだ夜明け前 やっぱこの夜景きれいだよねー

      で、たぶんだけどさ これから日の出とか見ようとしてるんでしょ?」

[おれ] 「さすが、勘が鋭い」

[リン]  「夜明けのイベントって言ったら、それしか思いつかないもん」

 

※風景写真の大部分は拡大表示可能にしています

 

 

[リン]  「わぁ、寒い! 長野の山奥だもんね」

[おれ] 「横浜の11月とはわけが違います ちゃんと暖かい服装してくださいよ」

 

 

[リン]  「まだ真っ暗なのに、みんな起きて準備始めてるみたい」

[おれ] 「このタイミングのために、車で夜を明かしたんですからね

      さて、そろそろ外に出て場所を確保しましょうか」

 

 

[おれ] 「15年前に来た時の眺めがこれです ほぼ同じ地点からの撮影のはず」

[リン]  「同じ場所の夜明けの景色が見れるってことね」

 

 

[おれ] 「夜明けですよ」

[リン]  「うわぁ!」

 

 

[リン]  「やっぱすごいじゃん! 『すごい』なんて平凡な言葉なのが悔しいけどさ

      すごい以上の言葉が出てこないよ、すごすぎて」

[おれ] 「それでいいんじゃないかと思いますよ」

 

 

[リン]  「夜景が最高なのかと思ってたけど、本当の最高は夜明けの景色だったのね」

[おれ] 「寒い中車に泊まった甲斐があったでしょう」

 

 

[リン]  「朝焼けの空に富士山、見上げれば、頭の上にはまだ星空

      湖の周りもまだ目覚める前で静かな街灯り なんか幻想的だなー」

[おれ] 「天候に恵まれた日のごく短時間だけ見ることのできる。貴重な瞬間ですね」

 

 

[リン]  「だからこんなにたくさん人が集まってるんだ」

[おれ] 「なにもなかったら、晩秋の山の上までわざわざ来る人などいないですからね」

[リン]  「用もないのに雪の季節にここまで来たことあるマスターはかなり珍しいってことでしょ?」

[おれ] 「当人に向かってよくぞえげつないこと言えますねぇシクシク」

[リン]  「あたし褒めてるんだけどっ!」

 

 

[リン]  「横浜からも富士山は見えるけど、ここで見るとちょっと違って見える気がする」

[おれ] 「夕日との組み合わせは見えますが、朝日とのセットでは見ることはできませんから」

[リン]  「そっか! この景色は朝の横浜では絶対に見えないってことね」

 

 

[リン]  「あれれ、湖に雲みたいのがかかってきちゃった」

[おれ] 「この時期の諏訪湖にはよく見られる光景なんだとか

      早朝の冷え込んだ空気が暖かい湖水の上に流れ込むと、霧が発生するようですよ」

 

 

[おれ] 「そろそろ日の出ですが… 上空にも雲が出てきて、昇る太陽を拝むのは難しそうですね」

 

 

[リン]  「写真撮ってる人、みんな残念がってるのかなぁ」

[おれ] 「お天気は運次第… いえいえ、これだけきれいな光景を記録に残せたら、

      きっと満足してるんじゃないですかね 少なくともおれは満足ですよ」

 

 

[おれ] 「諏訪湖と富士山ばかりに目が行くのですが… 後ろもなかなかです」

[リン]  「わ、なんか日本じゃないみたい! スイスのアルプスとかって感じ」

[おれ] 「実際に"北アルプス"などと呼ばれていますからね」

 

 

[リン]  「なんかこんなのがあるんだけど 『3大標高に愛を誓うビュースポット』」

[おれ] 「よく観光地で見る"恋人の鐘"とかと同類でしょうか」

 

 

[おれ] 「日本の山の標高上位3つ 富士山(3776m)・北岳(3193m)・奥穂高岳(3190m)

      それらを一望できる展望所ということで名付けられたようですが…

      なんで『愛を誓う』と関係あるのか やや無理矢理感もありますねぇ」

[リン]  「こういうのはベタなのがウケるんだよ、特にフツーの人には」

 

 

[リン]  「ねえねえ、マスター あたしと愛誓い合ってみる?」

[おれ] 「なっなんてこと言っちゃってるんですかリンちゃん!」

[リン]  「あー! やっぱあたしとじゃ嫌なんじゃん」

[おれ] 「いっ嫌なんて、そんなわけないじゃないですか」

[リン]  「慌ててるー! あはは、冗談だからねー もしかして本気にしちゃってたの!?」

[おれ] 「釣られるのわかってて結局釣られるの、自分でも悲しくなりますねぇシクシク」

 

 

[おれ] 「15年ぶりに再訪して、リンちゃんと景色を眺められたこと、とても大きな価値がありました」

[リン]  「マスターの人生にとって役に立てたなら、あたしも嬉しいな」

[おれ] 「ちょっと早起きしすぎました もう少し休んでいきましょうか」

 

 

 

●次の目的地へ

 

今回は土日の連休を使ってのお出かけです。

巷では3連休の最中なはずなんですが、自分はなぜか今日が連休最終日。

明日は勤労感謝の日のはずなのに勤労しなくてはいけないとは、どんな罰ゲームなのよこれ。

というわけで、ほかの皆様ほどのんびりしていられません。次の予定をこなさなくては。

 

[おれ] 「2時間ほど休めましたから、そろそろ出発しましょうか」

[リン]  「準備できてるよ!」

 

 

[おれ] 「ちなみにここ高ボッチ高原の名の由来ですが…

      日本各地の伝承に登場する巨人"ダイダラボッチ"が腰かけて休んだ山という

      言い伝えによるものという説があります ほかにも諸説あるそうですけどね」

[リン]  「昔々のお話からつけられた名前ってことか 確かに興味深いな」

 

 

[リン]  「でも、昔話だけじゃなくて、マスターの人生のストーリーにとっても大切な場所でしょ?」

[おれ] 「ですから、大人になってからの遊びですからね そんなにたいそうな記憶ではないですよ」

 

 

[リン]  「だけど、今でも大事な思い出にしてるんでしょ?」

[おれ] 「それはその通りですが…」

[リン]  「ほらぁ、やっぱり」

 

 

[リン]  「マスターの生きてきた道は、あたしの関心事なの あたしにとっても大切なの」

[おれ] 「本当に変わった子ですねぇ、リンちゃんは」

[リン]  「変わってるとこがいいから連れてきてくれてるんじゃん!」

 

 

[リン]  「1℃? そんなに寒いかなぁ 車の中あったかいのに」

[おれ] 「外に出てもそこまで寒くないと思うんですよね」

 

 

[おれ] 「15年前の冬、雪の中下ったあの道を、久々に走ります

      まさか、ここにリンちゃんと再訪することになるとは、考えもしませんでしたよ」

[リン]  「一緒に来れてよかったでしょ?」

[おれ] 「ありがたいことですね」

 

 

[おれ] 「ようやく国道まで下りてきました 次の場所に向かいます」

[リン]  「ねえ、もしかしてだけどさぁ、マスターさぁ…

      あたしみたいな子と付き合えてたらよかったなーとか、思ってくれてんの?」

[おれ] 「なっなに言ってるんですかリンちゃん!」

[リン]  「ほらぁ! また照れちゃってるんだからぁ♡」

 

 

 

はい、次回に続きますよ。

 

 

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