大学や企業でのデータの捏造や改ざんについてです。
科学研究者は嘘をついたり、悪いことをする目的で研究するはずがないと思っている方が多いのかも知れません。
もちろん科学研究者も人間ですので、虚栄心もありますし、自分だけおいしい思いをできれば他者など知ったことではないとの思想の者も多くいます。
むしろ、高学歴であるためか、自分の失敗を隠すためや業績を上げられないプレッシャーから逃れるために、様々な手法で研究不正を行っています。
そして、それを罰する法律がないため、やりたい放題であるのが実態です。
誤りと不正を判別する確実な方法がない以上、データに不審な点があることが公になっても、故意でないと言えば責任逃れが可能です。
組織ならともかく、故意に研究不正を行った個人に責任を取らせることは極めて難しいです。
というわけで、不正を行って騙し切ることができればメリットが大きく、バレても単に無能の烙印を押されるだけで大したデメリットがありません。
もちろん、科学に真摯に取り組んでいる研究者からすれば、無能の烙印は大変な不利益なのですが、そうでない研究者は多額の収入を得た後なので、経済的なデメリットはありません。
科学研究者としての死は彼ら彼女らにとって何ら苦痛ではありません。
むしろ、自分は家族や生活を守るために仕方なくやった、上司に言われて悪いと思っていたけれど逆らえなかったのだと同情を誘うようなことを言い、自分に責任がないことを涙とともにアピールします。
ちょっと考えればわかると思いますが、彼ら彼女らはほとんどが雇われの身であり、研究不正をしなくても生活は保障されています。
研究不正をして評価をもらい、出世していい思いをしたいというのが本音です。
大学では実験結果や測定データをいじるような手法が多いようですが、企業はもっとバレにくい方法をとっています。
法規制内の数値になるよう、試験系を操作します。
都合の良いデータが取れるよう、試験の方法を検討し、提出用の試験にのぞむのです。
企業での試験や実験は多額の費用がかかるので、他社が試験系について検証することもないでしょう。
もし、外部の機関が試験をすれば、違う数値になるような項目は多く存在します。
どうしてもごまかしきれない場合は、専門用語を多用して解釈次第で問題ない数値だと説明します。
このような研究者や企業、大学を野放しにしないよう、世間が監視する必要があります。