野中 聡子(生物資源生産学) | 科学カフェ京都(特定非営利活動法人)

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◆◆ 科学カフェ京都 第146回定例会 ◆◆




日時: 2017年 12月 16日(土) 2時~4時30分


話題: 「ゲノム編集技術で作出したGABA高蓄積トマト 」
  --健康促進トマトとして期待--


講師: 野中 聡子 先生
     筑波大学 生命環境系 助教
専門 生物資源生産学
https://www.gene.tsukuba.ac.jp/Plant/MolecularBreeding/nonaka.html

会場: 京都大学理学研究科セミナーハウス
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/map6r_n.htm
(上記地図の番号10の建物です)


概要:
『γ-アミノ酪酸(GABA)は、ストレス緩和や免疫力上昇、血圧上昇抑制効果を持つ健康機能性成分として注目されています。WHOによれば、高血圧症に苦しむ人は世界中に10億人以上いると推定され、中でも高血圧症予備群とされる軽症高血圧者や通常高血圧者への予防策は喫緊の課題です。軽症高血圧者や通常高血圧者へは投薬治療よりも"食"を通じた対策が有効と考えられています。
トマトは、世界的に消費量が多い野菜の一つであり、GABA含有量も他の食品と比較して2-50倍と高いですが、健康機能効果が得られるのに十分な蓄積量に達していませんでした。また、栽培環境によりGABA量が2-4倍増減することも報告されており、トマトにおいてGABAを安定的に高蓄積化することが求められています。本研究ではゲノム編集技術を利用してGABA高蓄積トマトの作出に取り組みました。このトマトを1/8から1/4程度1日1食おかずに添えるだけで、軽度高血圧や正常高血圧の緩和につながると期待できます。』


参考:
http://www.tsukuba.ac.jp/attention-research/p201708011800.html
http://www.agbi.tsukuba.ac.jp/~sosaikaki_grc/research.html