月組 宝塚大劇場公演
ミュージカル・ロマン
『Eternal Voice 消え残る想い』
レビュー・アニバーサリー
『Grande TAKARAZUKA 110!』
感動的な大劇場千秋楽から1週間。
れいこさんの最後の宝塚大劇場。
れいこさんの最後の作品。
大劇場で拝見出来るタカラジェンヌ月城かなとさんのラストプレイ。
そのステージを見届けることが出来て、
ファン冥利に尽きます。。。
過去に何十人もの卒業される月組生の千秋楽の日に観劇に行かせていただいて、
その度にたくさんの白い洋服姿の方々を見ていて、
「あ~~いずれそんな時が来てしまうのか。まぁ~まだ4,5年先のこと」と考えていたのに、
まさか、こんなに早くその日が本当にきてしまうなんて。。。
卒業されるタカラジェンヌさんを見送る伝統の儀式のお一つ、
白いお洋服。
男性は選択し少ないからなかなか大変ですね。
素人がスーツでブーツまで全身オールホワイトなんかにしようもんなら、
結婚式場から飛び出してきた新郎みたいで、ちょっとヤバそうで・・・(大笑)
今時、全身ホワイトで闊歩できるのは矢沢永ちゃんか福山雅治さんぐらい?!(笑)
でも、
大劇場内のみならず、劇場周辺を含めて白いお洋服姿の皆さんを見ると、
タカラジェンヌさんの卒業式、
雨降る空、清新な空気、清純な思い、
たくさんの人の想いのつまった1日、
あらためて特別な1日であったと感じました。
一生の思い出になる、記憶に残る1日でした。。。
3年間の月組トップスターとしての軌跡、
「月城かなとサヨナラショー」
その1曲1曲の歌声・メロディ、ステージング、時と場所に紐づけされた記憶の数々・・・
「朝日の昇る前に」by グレート・ギャツビー
真夏の歌劇の大一番。
コロナ禍の中止を乗り越え、いまだに忘れられない、
あの東京宝塚劇場の千秋楽の感動的なラストシーン。
れいこさんの美しい光と影の後ろ姿。
これぞ、男役トップスター!
「川霧の橋」by 川霧の橋
3週連続ぐらいで通った博多。
あの博多座の小屋の雰囲気と相まって、情緒たっぷりの作品が余計に活き活きと蘇る!
Osaka並みに、何食べても美味しかった博多・・・(笑)
あのプラモデルのようなミニチュア模型みたいな神社も懐かしいわぁ。
「まことの愛」by ダル・レークの恋
カフェブレイク見てれいこさんを知って、
1度だけ月城さんを、1度だけタカラヅカを観に行こうと考えていた当初の作品、ダル湖。
最初で最後の観劇予定の梅芸が中止になって・・・
幻の梅芸からのその後のシアター・ドラマシティ観劇。
とんでもない妖艶な色気と色香の月城ラッチマン!!
ダル湖という名のズカ沼にどっぷり深く落ちいってしまいました。。。(笑)
「今夜、ロマンス劇場で」by 今夜、ロマンス劇場で
いわずと知れたれいこさん、うみさんのトップ就任後初の大劇場お披露目公演。
かつ、おめでたいお正月公演。
元日初日、あまりにもワクワクがすぎて夜明け前に目が覚めて起きてしまい、
なぜか、家の中で早朝からスピンバイクこいで筋トレして運動しまくって、
朝風呂入って妙に体調万全に整えて観劇に行った初日。(苦笑)
ハートフルなあたたかい作品。あぁ~~懐かしき三銃士、大蛇丸、ブッ飛び女優(あっ、このあいだハイタッチありがとうございました。。。冷や汗)
「顔を上げろ、未来が見える。男の目には未来しか映らないのさ! 新しい月の未来も明るいぜ!!」俊藤龍之介風・・・笑
「How Will I Know?」by DEATH TAKES A HOLIDAY
大都会TOKYOの渋谷に舞い降りた死神さま。
あまりにも美しく耽美な死神さま。
公演延期で観劇予定が限られ、もしかしたら観劇出来ないかもと危惧した公演。
わずかな観劇でしたが、気を使っていただいて良席で死神さまを拝見出来た幸せな思い出。。。
「かわらぬ思い」by ブラックジャック 危険な賭け
全国ツアー、正塚ワールド全開の作品。(笑)
笑いの殿堂梅芸、懐かしきオレンジホール、そして福岡。いつも千秋楽後は名残惜しく寂しさ全開なのですが、なぜか、このツアーの博多の千秋楽は寂しさ以上に清々しい気持ちで帰宅の途に。ツアーが始まる前の危惧が吹っ飛んでいった若手の下級生の目覚ましい大活躍!!!
「Compass of Your Heart」by Rain on Neptune
サヨナラショーを全楽で観た時、「きっとこのショーにはれいこさんの考えやアイデアがかなり反映されているな」と感じた演出・構成。千秋楽後の記者会見を見て納得。
同時退団の下級生にまずは歌ってほしいなと思われた曲。トップとして自分一人のショーではなく、いつもと変わらずみんなでというれいこさんの想いも歌声といっしょに心に響きます。。。
「Shooting the Moon」・「Full Swing!」by FULL SWING!
おおーーミキティー先生!めちゃめちゃ大好きだったショー、フルスイング!
れいこさんの男役としての色んな側面を表現・体現した濃厚な構成。
ゆれてゆれて自由に・・・いつまでもフルスイング!!
「海神たちのカルナバル] by Deep Sea
初めて見た宝塚歌劇の「WELCOME TO TAKARAZUKA」の初っ端のチョンパ。
それ以来のチョンパ!ド迫力の豪華な華やかなチョンパ!!
大股でドンドン・オラオラと舞台狭しと歩く姿のれいこさん・・・めちゃ好きなんですよね!
「問わず語りの唄」by 万華鏡百景色
いまだ思い返しただけで鳥肌、ブルブル震えてきそうな、金縛り一歩手前な客席降り!
ショッキングピンクのれいこさんが左へ右へ・・・立ち止まる・・・地声・・・神々しい・・・
現実か幻想か、この世のものとは思えないシチュエーション!!
「RAIN」by Rain on Neptune
歴代作品の中でも、指折りに大好きなれいこさんのショー。
あの髪形髪色・メイク・お衣装の色味、三位一体の麗しきれいこさん。
激カワすぎて美しかった。。。
「Alone Here With You] by DEATH TAKES A HOLIDAY
こんなドラマチックな美しくせつないサヨナラショーの終幕。
徹頭徹尾、最初から最後まで、
真っ直ぐに貫かれたタカラジェンヌ月城かなとさんの美学、理想、あるべき男役像、歌劇の姿。
れいこさんのやさしさ、思いやり、性格、人間味、人格、人間力、スマートな頭の良さ。。。
男役トップスター就任時から考えていた組づくり。
組の雰囲気、風土、熱い気、あたたかいチームワーク、誰一人おいていかない姿勢、
作品への取り組み方、組子全員でつくる舞台・・・
れいこさんの描いていた理想と美学が集約されたサヨナラショーでした。。。
生涯唯一無二のただ一人のタカラジェンヌさん、月城かなとさん。
れいこさんというその素敵な人となりと熱いステージとの出会いにあらためて感謝。。。
曇り空から降り注ぐ雨・・・
千秋楽後の宝塚大劇場。
もしかしたら、
もう2度と来ることがないかもしれないので、
記念に1枚。
(そういえば、初めて宝塚大劇場に来た2020年10月4日の日曜日も雨でした。)