いよいよ今日の深夜の放送です!「夏目漱石の絶望名言」!NHK「ラジオ深夜便」 | 「絶望名人カフカ」頭木ブログ

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文学紹介者です(文学を論じるのではなく、ただご紹介していきたいと思っています)。
本、映画、音楽、落語、昔話などについて書いていきます。

【日曜の深夜の放送です!】

 

6月26日(日)の深夜28時27日(月)午前4時台

NHK「ラジオ深夜便」で,

『絶望名言』の放送があります!

 

今回は「夏目漱石」の名言です。

 

 

こちらでお聴きいただけます。

https://www.nhk.or.jp/radio/player/ 

 

どうぞよろしくお願いいたします!

 

 

 

 

 

日曜日に関する夏目漱石の名言。

 

日曜になったら、朝早く起きて何よりも第一に奇麗(きれい)な湯に首だけ浸(つか)ってみようと、常は考えているが、さてその日曜が来て見ると、たまに悠(ゆっ)くり寝られるのは、今日ばかりじゃないかと云う気になって、つい床のうちでぐずぐずしているうちに、時間が遠慮なく過ぎて、ええ面倒だ、今日はやめにして、その代り今度(こんだ)の日曜に行こうと思い直すのが、ほとんど惰性のようになっている。

 

六日間の暗い精神作用を、ただこの一日で暖かに回復すべく(略)多くの希望を二十四時間のうちに投げ込んでいる。だからやりたい事があり過ぎて、十の二三も実行できない。否、その二三にしろ進んで実行にかかると、かえってそのために費やす時間の方が惜しくなって来て、ついまた手を引込めて、じっとしているうちに日曜はいつか暮れてしまうのである。

 

夏目漱石

 

 

NHKラジオ深夜便 絶望名言

 

NHKラジオ深夜便 絶望名言2