今年を振り返って | 「絶望名人カフカ」頭木ブログ

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『絶望名人カフカの人生論』『絶望読書』『絶望図書館』、NHK『絶望名言』などの頭木弘樹(かしらぎ・ひろき)です。
文学紹介者です(文学を論じるのではなく、ただご紹介していきたいと思っています)。
本、映画、音楽、落語、昔話などについて書いていきます。

私の本、今年はこの2冊だけ。

 

『食べることと出すこと』(医学書院)

 

食べることと出すこと (シリーズ ケアをひらく)

 

『落語を聴いてみたけど面白くなかった人へ』

(ちくま文庫)

 

落語を聴いてみたけど面白くなかった人へ (ちくま文庫)

 

 

生活的にはまずいですが、

どちらも長い年月がかかった大切な本なので、

出せてよかったと、

心から思っています😌

 

『落語を聴いてみたけど面白くなかった人へ』(ちくま文庫)は、かつて桂米朝さんにお会いして、内容についてご意見をいただけたことが、とても思い出深いです。

 

『食べることと出すこと』(医学書院)は、編集者の白石さんのおかげで、書けないと思っていた本が書けたという、得難い体験でした。

 

今年は、月刊「みすず」8月号から、「咬んだり刺したりするカフカの『変身』」という連載が始まりました。

これも私としては、大きな出来事でした。

カフカの『変身』を新訳しながら、じっくり読み直すというのは、ぜひやってみたかったことでした。来年も続きます!

 

 

福音館書店の月刊「母の友」では、宮古島の昔話を2回、そしてエッセイを1回、掲載していただきました。

昔話を書くということも、私の念願のひとつでしたから、ときどき掲載していただけることが、とてもありがたいです。

尊敬し大好きな小澤俊夫先生と同じ号に載れたことも、感激でした!

 

母の友 2020年10月号 特集・今だから、昔話

 

母の友 2020年11月号 【特別企画】こどもに聞かせる一日一話/おとなが読みたい–−14人のおすすめ14冊

 

母の友 2021年1月号 特集・絵本で世界旅行

 

 

共著では、この本もあります。

12人のうちの1人として参加させていただきました。

 

『病と障害と、傍らにあった本。』(里山社)

 

病と障害と、傍らにあった本。

 

この本では、丸山正樹さんのところを読んで、大変に感動し、

トークイベントで丸山さんにさらに質問させていただけたのが、貴重な体験でした!

 

病気、落語、昔話、文学……

ジャンル的には、いろいろ挑戦させていただけた年でした。

 

そのほか、

雑誌に原稿を書かせていただいたり、

書評もいくつか書かせていただきました。

ご依頼くださった皆様、

お読みくださった皆様、

誠にありがとうございました!

 

そして、NHK「ラジオ深夜便」の『絶望名言』。

ありがたいことに、今年も続けさせていただきました。

私自身、病室で「ラジオ深夜便」を聴いておりましたし、

とても大切に思っている番組です。

昔の自分に聴かせるつもりで、やっております。

 

今年も誠にありがとうございました!

皆様、よいお年をお迎えください。

新年もどうぞよろしくお願いいたします。