『絶望図書館』の「番外編 入れられなかった幻の絶望短編」がついに判明しました! | 「絶望名人カフカ」頭木ブログ

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『絶望名人カフカの人生論』『絶望読書』『絶望図書館』、NHK『絶望名言』などの頭木弘樹(かしらぎ・ひろき)です。
文学紹介者です(文学を論じるのではなく、ただご紹介していきたいと思っています)。
本、映画、音楽、落語、昔話などについて書いていきます。

『絶望図書館』(ちくま文庫)

 

 

絶望図書館: 立ち直れそうもないとき、心に寄り添ってくれる12の物語 (ちくま文庫)

 

いちばん最後に、

「番外編 入れられなかった幻の絶望短編」

という文章を入れました。

 

これは、私がかつて読んで、

このアンソロジーに入れたかったのだけれど、

タイトルも著者も忘れてしまっていて、

入れることができなかった作品について、

「みなさんはこの作品ご存じありませんか?」

と問いかけた内容でした。

 

その問いかけに、

ありがたいことに、

多数の方から反応がありました。

中には、短編の中のコピーまで送ってくださった方もいて、

「ちがいます」とお返事するのを

なんとも申し訳なく思っていました。

 

この本の刊行から2年半、

ついにこの短編の正体が判明しました!

 

Twitterで、こういうふうに教えてくださった方がおられました。

 

https://twitter.com/catch__23/status/1263688830361595904

「絶望図書館」を読みまして、[閉鎖書庫 番外編]がとても気になったので、Twitterを検索したところ下記の投稿を見つけました。 https://twitter.com/DdNH26NMSXxPafB/status/1119832651504873473

阿知波五郎(楢木重太郎)の「墓」 著者のことは初めて知りましたし、作品のことで知っていたことは有りません。

 

それで、この教えていただいたツイートを見たところ、

どうやら、この作品で間違いなさそうです!

長年もやもやしていましたが、

ついに判明です!

 

そして、今、

さらに面白いことになっています!

この元のツイートをされていた、

瑣末亭(@DdNH26NMSXxPafB)さんが、

ご自身のブログで、

私が記憶で書いた短編のあらすじと、

実際の短編とのちがいを、

細かく検証してくださっているのです!

 

私の記憶の間違い、偏りが、あばかれているわけですが(笑)、

これがとっても面白いんです!

よろしかったら、お読みになってみてください。

現在、まだ途中までで、継続中です。

 

阿知波五郎「墓」(10)

https://samatsutei.hatenablog.com/entry/20200606/1591442420

 

阿知波五郎「墓」(11)

https://samatsutei.hatenablog.com/entry/20200607/1591527967

 

阿知波五郎「墓」(12)

https://samatsutei.hatenablog.com/entry/20200608/1591623873

 

阿知波五郎「墓」(13)

https://samatsutei.hatenablog.com/entry/20200609/1591697959

 

阿知波五郎「墓」(14)

https://samatsutei.hatenablog.com/entry/20200612/1591970645

 

 

絶望図書館: 立ち直れそうもないとき、心に寄り添ってくれる12の物語 (ちくま文庫)