今日6月3日はカフカの命日です。代表作『変身』の日本で初めての翻訳は…… | 「絶望名人カフカ」頭木ブログ

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文学紹介者です(文学を論じるのではなく、ただご紹介していきたいと思っています)。
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今日6月3日は、カフカの命日です。

 

代表作『変身』の日本で初めての翻訳は、

1952年6月1日発行の文芸誌「新潮」1952年6月号の

高橋義孝・訳。

 

同じ6月なのは、合わせたのか、偶然なのか…。

 

これはその表紙の画像と、最初のページの画像。

挿絵がどう見ても、蠅かアブという感じですね。

 

 

1952年というと、『アンネの日記』の日本語訳が初めて出版された歳でもあります。

 

また、1952年の6月には、YMOの高橋幸宏、俳優のリーアム・ニーソンが生まれています。

カフカの『変身』が日本で訳されてから、まだこのお二人の年齢くらいの年月ということですね。

 

 

変身(新潮文庫)