【今夜放送!】 10月10日(水)の夜11時半からNHK「ラジオ深夜便」で 『絶望名言ミニ』放送 | 「絶望名人カフカ」頭木ブログ

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文学紹介者です(文学を論じるのではなく、ただご紹介していきたいと思っています)。
本、映画、音楽、落語、昔話などについて書いていきます。

【明日放送!】

明日10月10日(水)の夜11時半過ぎから、

NHK「ラジオ深夜便」で

『絶望名言ミニ』の放送があります!

 

今回のテーマは「人の役に立たなければならないのか?」

 

モンテーニュ の名言をご紹介します。

 

http://www.nhk.or.jp/shinyabin/program/a3.html

 

こちらでお聴きいただけます。

http://www.nhk.or.jp/radio/player/

 

 

 

人の一生は、何をしたか、ということで判断されがちです。

その中でもとくに、「人のために何をしたか」つまり、「人の役に立つことをしたか」ということが重要視されがちです。

 

「人の役に立つことは素晴らしい」よくそう言われますよね。

 学校では先生が子供たちに、社会や人の役に立つ人になりなさいと言い、子供たちも、人の役に立てる人間になりたいですと言う。それはとても素敵なことだと思われています。

 

人を踏みつけにするようなあくどい儲け方をしている人でも、「私はちゃんと税金を払っている。社会の役に立っている」と言ったりします。人の役に立っていることが、免罪符になっています。

 

「人の役に立つことは素晴らしい」というのは、今の社会で、いちばん疑われていない価値観かもしれません。

でも、本当にそうなのでしょうか?

今回は、そのことについて、モンテーニュの考えをご紹介したいと思います。

 

 

例として、藤子・F・不二雄のドラえもんとオバQとゴンスケのお話もさせていただきます。

役に立つドラえもんと、役には立たないオバQ、はっきりマイナスなゴンスケ。

あなたはどのキャラクターが好きでしょうか?

 

小学生のとき、友達から、「ひみつの道具を出せなくなって、なんの役にも立たないドラえもんになってしまったら、それでもドラえもんを好きでいられる?」と問われたことがあります。

おそろしい質問をする子供がいるものです…。

 

 

『オバケのQ太郎』はご存知の方が多いでしょう。

最近、コミックスが復刊されました。

こちらの「なか見!検索」で試し読みができます。

https://amzn.to/2OgYNGH

 

 

ゴンスケ のほうは、知らない方もおられるかもしれません。

藤子・F・不二雄 の『21エモン』『ウメ星デンカ』などに出てきます。

どちらも最近、コミックスが復刊されました。

画像の真ん中にいるロボットがゴンスケ。

こちらで、ゴンスケの出てくる回の試し読みができます。

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