【今夜放送!】NHK「ラジオ深夜便」『絶望名言ミニ』「病気に関する名言 シオラン」 | 「絶望名人カフカ」頭木ブログ

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文学紹介者です(文学を論じるのではなく、ただご紹介していきたいと思っています)。
本、映画、音楽、落語、昔話などについて書いていきます。

【今夜放送!】

9月12日(水)の夜11時半過ぎから、NHK「ラジオ深夜便」で

『絶望名言ミニ』の放送があります!

今回は「病気に関する名言 シオラン」をご紹介します。

http://www.nhk.or.jp/shinyabin/program/a3.html

こちらでお聴きいただけます。

http://www.nhk.or.jp/radio/player/

 

 

今回ご紹介する絶望名言 はこちら。

「病人の秘められた欲望は、

 だれもが病気になって欲しいということであり、

 瀕死の人のそれは、

 だれもが断末魔を迎えて欲しいということだ。

 わたしたちがさまざまの試練のなかで願うのは、

 他の連中がわたしたちと同じように、

 わたしたち以上ではなく、

 ちょうど同じだけ不幸であって欲しいということだ」

シオラン

 

持病を持ってしまった人は、「他の人も同じ病気になればいい」と思ってしまったことはないでしょうか?

病気に限らず、何か失敗や不幸があった人は、「他の人も同じ目にあえばいい」と思ってしまったことはないでしょうか?

なぜそう思ってしまうのでしょう? それは何を求めているのでしょう?

 

シオランは「(他の人たちに、自分と)ちょうど同じだけ不幸であって欲しい」と言います。

なぜ、「もっと不幸」ではなく、「ちょうど同じだけ」なのでしょうか?

じつは、ここはとても大切なポイントだと思います。

今回、そのあたりについて、具体的な事例をご紹介しながら、お話してみました。

 

ここは放送できないと言われるかなと思った部分もあったのですが、了解していただけました。さすがは、「ラジオ深夜便」です。

短い番組ですので、よろしかったら、お聴きになってみてください。

 

ところで、

シオラン って、誰かに似てると思っていたんですが、

デヴィッド・リンチ の映画「イレイザーヘッド」の人に似てますね!