トークイベントをやらせていただくことになりました!
6月16日(土)19時〜です!
詳細はこちらです。
【イベント】6/16(土)要予約
「山田太一ドラマの名セリフと山田太一が愛した文学・哲学」
主宰:里山社 清田麻衣子
ゲスト:頭木弘樹
日時: 6月16日(土)19時〜
場所: 書店 Readin Writin
入場料: 1000円
定員: 30名
ご予約: 電話 03-6321-7798
そうなんです、今回のテーマは、なんと山田太一!
「なぜ、あなたが山田太一の話を?」
「何を語るつもりなの?」
と首をかしげる方もおられるでしょう。
私は、大の山田太一ファンですが、
ファンというだけで語られては、
たまったものではありませんね。
また、私の「山田太一論」なんてものを聞かされたのでは、
さらに、たまったものではありませんね。
私は「文学紹介者」という肩書にさせていただいているように、
論じることは好きではありません。
ただ、「紹介」したいと思っております。
では、何か紹介するのか?
それは、山田太一さんご自身の言葉です。
私は、『絶望名人カフカの人生論』の解説を山田太一さんにお願いして書いていただいたことをきっかけに、
個人的に、山田太一さんとお会いして、
山田太一テレビドラマについて、
長年疑問だったことなどを、
いろいろお聞きしました。
最初にお会いしたときは、
念願の機会に興奮して、質問攻めにしてしまい、
夕方にお会いして、食事をはさんで、それからずっと、
かなり遅い時間にまでなってしまい、
まだ山田太一さんはお元気なときでしたが、
あんまり長く座っていたので、足元がふらついたりされて、
「ああ、申し訳なかったな」と反省したりしたものです。
その後も、何度かお会いして、
いろいろお話をうかがいました。
私はとにかく、山田太一ドラマをたくさん見て、
シナリオも読んでおりますので、
その点だけは山田太一さんも評価してくださって、
ドラマについてのいろんなお話をしてくださいました。
そうしてうかがったお話の中から、
とくに興味深い話をよりすぐって、
お伝えしたいと思います。
山田太一ファンの方なら、
聞きにきてよかったと、
きっと思っていただけるはずです!
そして、
「山田太一って誰?」
「昔のテレビドラマの話なんか聞いて、何になるの?」
という方にも、
ぜひお越しいただきたいと願っております!
山田太一ファンでなくてもわかるように、
お話しするつもりですし、
そういう方々にこそ、
ぜひ山田太一の凄さを知っていただきたいと、
「文学紹介者」としては、切に願っております。
主宰は、里山社というひとり出版社を始められて話題の、
清田麻衣子さんです。
どういう本を出されているかという、こちらがリストです。
ただ者ではないのが、これだけでもおわかりいただけると思います。
このリストにもあるように、
という3冊の本を出版しておられます。
それぞれ、
「終りの一日」
「いちばん綺麗なとき」
「春日原まで一枚」
という珠玉の単発ドラマのシナリオも収録されています。
いずれも書籍化は初めてです。
ひとり出版社で、山田太一さんの本を出せるというのは不思議だったのですが、
河出文庫から出ている4冊のエッセイ集、
![]() |
S先生の言葉 (河出文庫)
842円
Amazon |
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昭和を生きて来た: 山田太一エッセイ・コレクション (河出文庫)
842円
Amazon |
![]() |
その時あの時の今: 私記テレビドラマ50年 (河出文庫)
842円
Amazon |
![]() |
夕暮れの時間に (河出文庫)
842円
Amazon |
これらもすべて清田麻衣子さんによる編集です。
私が山田太一さんにお会いしたときには、
私はまだ清田麻衣子さんのことは知らなかったのですが、
先生のお話の中にたびたびお名前が出てきて、
その深い信頼に驚かされました。
その信頼の始まりとなったのが、
この本とのことでした。
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山田太一 ---テレビから聴こえたアフォリズム (文藝別冊/KAWADE夢ムック)
1,296円
Amazon |
この本も清田麻衣子さんの編集で、
山田太一さんは、この本がとても気に入られたようで、
そこから、信頼関係が始まったようです。
山田太一さんが倒れられてからも、
ずっといちばん身近におられるのは、
清田麻衣子さんです。
先の『夕暮れの時間に』(河出文庫)の巻末には、
最新の山田太一インタビューが掲載されていますが、
その聞き手も、清田麻衣子さんで、
今、いちばん山田太一さんについて詳しいのは、
清田麻衣子さんです。
それから、
イベント会場となる書店「Readin Writin」さんですが、
去年の4月にオープンしたばかりで、
私はじつはまだ行ったことがありません。
たた、評判はかねて耳にしていて、行きたいと思っていました。
ホームページの写真からもわかりますが、
とても素敵な空間のようで、楽しみです。
「Readin Writin」さんの取材記事です。
https://sheage.jp/article/19343
こういう場所でやらせていただけるのも、
とてもありがたいことだと思っています。
素敵な書店に行ってみるついでに、
イベントにもご参加いただければ幸いです。
なお、当日は、秘蔵の品を、
皆さんにお目にかけたいとも思っていますので、
そちらもご期待ください。
お忙しいでしょうし、
遠方になる方もおられると思いますが、
どうかよろしくお願いいたします<(_ _)>
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山田太一ファンの方の中には、
「ファンだからといって、会ったり、質問したりするなんて」
と思われる方も多いでしょう。
ファンだからこそ話かけられない、というのが、
山田太一ファンらしさだと思います。
ただ、私は入院生活や療養生活が長く、
一生そのままとも言われていました。
会えるのは、お見舞いに来てくれる人たちだけで、
それもどうしたってだんだん減っていくだろうと思うと、
ぞっとすることもありました。
自分から新しい人に会いに行くことができないんだなあと、
あらためて思って、不思議な気さえしました。
「もし出歩けるようになったら、会いたい人に会いに行きたい」
と強く思うようになりました。
いざ出歩けるようになると、
生来の人見知りと、療養生活中に身についたひきこもり癖のため、
以前に空想していたようなわけには、現実にはいきませんでしたが、
それでも何人かの尊敬する人とお会いしました。
それが桂米朝さんや山田太一さんです。
そういう有名人だけに限らず、
こうしてトークイベントで人とお会いすることが、
私にはとても貴重で、嬉しいことです。
何回も来てくださる方とまたお会いするのも嬉しいし、
初めて来てくださった方とお会いするのも嬉しいし。
ぜひ話しかけてくださいね。
私は、人見知りなので、自分からはなかなか恥ずかしいのですが、
話しかけていただけるのは、とても嬉しく、ありがたく思っております。
山田太一さんご本人抜きで山田太一について語るという、
美術館で肝心の絵が飾られていなくて音声ガイドのみのような、
なんとも特殊なイベントで、
いったい何人の方がおいでくださるかわかりませんが、
何人かは来てくださることを祈っております。
集まってくださった少数の方々と、
楽しくお話しさせていただければと思っています。
どうぞよろしくお願いいたします!