巻頭の言葉です。新刊『絶望図書館』ちくま文庫 | 「絶望名人カフカ」頭木ブログ

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『絶望名人カフカの人生論』『絶望読書』『絶望図書館』、NHK『絶望名言』などの頭木弘樹(かしらぎ・ひろき)です。
文学紹介者です(文学を論じるのではなく、ただご紹介していきたいと思っています)。
本、映画、音楽、落語、昔話などについて書いていきます。

私は本の最初と最後に何か言葉を引用するのが大好きで、

今までの本でもずっとやってきましたが、

今回もやっております。

 

新刊『絶望図書館』(ちくま文庫)の、

これが巻頭の言葉です。

 

 


 

落ち込むことがあったときって、

「この気持ちは誰にもわからない…」となるから、

もれなく孤独にもなってしまいます。

これがけっこうきつい。

暗闇の道をひとりで歩くのがつらいように。

そんなとき、ひとりでも連れがあればぜんぜんちがいます。

本だけはその連れになってくれます。

この太宰の言葉もそんな意味かな?